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自己啓発的な話

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記事一覧

【読書ノート】『人間とは何か』

【読書ノート】『人間とは何か』

『人間とは何か』
マーク・トウェイン著

1835年にハレー彗星が、地球に接近した直後に生まれ、1910年のハレー彗星接近の翌日に死ぬ。
「自分はハレー彗星と一緒に地球にやってきたので、ハレー彗星と一緒に去っていく」と言いふらしたのだけど、本当に、そうなったようだ。

亡くなる直前に書かれた書物で、自己啓発的な内容。

人間は何か?という問いに対して、「人間は機械だ」という。一見何を言っているのか

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【読書ノート】『笑いのある世界に生まれたということ』

【読書ノート】『笑いのある世界に生まれたということ』

『笑いのある世界に生まれたということ』
中野信子・兼近大樹著

笑いというものは何なのか?
中野信子と兼近大樹が、様々なエピソードを展開する。

印象に残ったこと。

①世界幸福度ランキングの上位の国は、抗うつ剤消費国ランキングとかなり一致しているらしい。

幸せに生きていくためには、薬が必要ということになる。

②好感度って、人に好きになってもらうことではなくて、人を好きになる感度かなと思う。

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【読書ノート】『森の生活』

【読書ノート】『森の生活』

『森の生活』
ウォールデン著

産業革命で、大量生産・大量消費など、世の中が大きく変わり始めた時の話。一次産業から二次産業に世の中が変わる時、廻りの人々は、作られた利便性、快適性に踊らされている。産業社会にとって都合の良い「夢」、「幸せ」が見せつけられている。

「隣人たちが良いということのほとんどは悪いことだ」

と、ソローは言う。

夢を追い求め、自分の道を歩むことが、重要だという。そして、他

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『脳内麻薬』

『脳内麻薬』

『脳内麻薬』
中野信子著

一言で言うと、「ドーパミン」は、人間の行動や感情に大きな影響を与える脳内物質だということ。ドーパミンは、人間にとって必要なものではあるものの、過剰になると依存症や暴走を引き起こす。逆に不足すると、やる気や幸福感が低下する。

印象に残ったこと。

①世帯年収別に「幸福感」によると所得 1500万円までは、所得とともに幸福度さ上昇する。それを超える低下する。

②店員の笑

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『「死ぬとき幸福な人」に共通する7つのこと』

『「死ぬとき幸福な人」に共通する7つのこと』

『「死ぬとき幸福な人」に共通する7つのこと』
小澤竹俊著

著者は、1963年東京生まれで、1987年に東京慈恵会医科大学を卒業し、1991年に山形大学大学院医学研究科の博士課程を修了。救命救急センターや農村医療に従事した後、1994年から横浜甦生病院ホスピス病棟にて病棟長を務め、3000人以上の患者を看取った。2006年にめぐみ在宅クリニックを開院し、2015年には一般社団法人エンドオブライフ・

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『イワンの馬鹿』

『イワンの馬鹿』

『イワンの馬鹿』
トルストイ著

一言で言えば、正直で純粋な主人公イワンが様々な試練に遭遇するのに、特に不遇と思うこともなく、問題を素直に解決して幸運を手に入れていく姿を描いた物語。お金や兵力を否定はしないまでも、自分の役割は何なのか。自分の役割というか、使命にしたがって、淡々と生きるという、なかなか、考えさせられる物語。

一般的には「正直者がバカを見る」と言われているもので、ある意味、そうなの

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『城の崎にて』

『城の崎にて』

『城の崎にて』
志賀直哉著

一言でいうと、死にそうになった経験を通して、生きることと死ぬことの意味を探求してみたという話。

著者の電車事故での実体験をもとに書かれた小説。

主人公は、自分が死ななかったことに対して喜びや感謝を感じることができない。そして、城崎温泉で療養中、自分が生きるということと死ぬということについて考える。

蜂や鼠、いもりの死に遭遇する。蜂の死は、静かで寂しいが親しみを感

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『髙田明と読む世阿弥』

『髙田明と読む世阿弥』

『髙田明と読む世阿弥』
髙田明著
著者は、ジャパネットたかた創業者、V・ファーレン長崎社長
A and Live代表。1948年長崎県生まれ。大阪経済大学卒業後、阪村機械製作所に入社。勤続2年目から欧州に駐在し、機械営業の通訳に従事。74年、故郷に戻り、父親が経営するカメラ店で働く。86年、37歳で独立し、「たかた」(現ジャパネットたかた)を設立。

世阿弥は中世の能楽師のことをいう。「風姿花伝」

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『キレる!(小学館新書)』

『キレる!(小学館新書)』

『キレる!(小学館新書)』
中野信子著

以前書いたものの修正加筆版

著者は、「ホンマでっか」でもお馴染みの脳科学者。

印象に残ったこと

①年をとると、自分の考えに固執するというより、人の話を聞く機能が衰えてしまう。

②日本人は、相手が自分に不当なことをしていると感じると自分の時間やお金などコストをかけても、相手を懲らしめたい報復したいと思ってしまう傾向がある。

③日本の学校では、話し言

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『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』

『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』

『バナナの魅力を100文字で伝えて
ください 誰でも身につく36の伝わる法則』
柿内尚文著

著者は、1968年生まれ。東京都出身。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム取締役。

印象に残ったこと

①仕事に恥ずかしさをもちこんじゃいけない。  性格と仕事は切り離せ。「自分の性格を切り離して伝える」ということ。

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『スタートライン』

『スタートライン』

『スタートライン』
喜多川泰著

『あなたが見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい』

『明日死んでしまうかのように生きなさい。そして永遠に生き続けるかのように学びなさい』

「向かい風が強いいうことは、前向いて走ってる証拠や。」

物語の冒頭に三連発の名言で始まる。

物語は大きくは五部構成で、主な登場人物は伊福大祐、長森真苗の二人。

第一部は、高校生18才の伊福大祐の目線で同級生の長森真

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『失敗図鑑』

『失敗図鑑』

『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』
大野正人著

「中学受験最大の日能研では「教材・全国公開模試」にて採用! 小学生から大人まで楽しめる失敗(しっぱい)が満載!」

小学生向けに書かれた著名人の失敗談。

失敗王と言われるエジソンを筆頭に、カーネルサンダース、夏目漱石、手塚治虫など計22名の小話が、面白く、わかりやすく書かれている。大人が、読んでも十分に楽しめる内容になっている。

天才的な人

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『ローマ人の物語 27』

『ローマ人の物語 27』

「ローマ人の物語 27」

塩野七生著

古代ローマ人は、街道を始め様々な基礎的システムを整備してきた。現代社会にとっても欠くことができないこれらのインフラは、すべてローマに源を発している。

本書では、インフラのなかでも、街道と橋が取り上げられている。

印象に残ったこと。

①街道
紀元前3世紀、地球の東と西で、大規模な土木事業が始まった。東方では、万里の長城。その全長は5000キロに及ぶ

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『「女らしさ」とは何か』

『「女らしさ」とは何か』

『「女らしさ」とは何か』
与謝野晶子著
与謝野鉄幹と不倫の末、結婚。子供は、12人。ってすごいなあと思った。

「女らしさ」とは、愛情豊かで、優しいことなのか?子供への愛情は、「女らしさ」というよりも、人間性の問題だろう!

「女らしさ」というものが、男にとって都合よく定義されて、女性が不利益をうけていることを主張し、本来、人間性の問題で、男女に違いはないということを説いた本。

1921年にこ

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