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不動産コンサルティングマスター、不動産カウンセラー、宅地建物取引士、マンション管理士、マンション維持修繕技術者、マンションリフォームマネージャー、建築コスト管理士、建築設備総合管理士、建築物石綿含有建材調査資格者、一級建築施工管理士、英検1級、LEED GA  相互フォロー歓迎

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【読書ノート】『信仰』

『信仰』 村田沙耶香著 ある日、主人公(永岡)は、石毛からカルト商法の誘いを受ける。元彼女の斉川を教祖に仕立てるのだという。 信仰とは? 異なる哲学者や思想家によってさまざまに解釈されている。 ①信仰が主観的な宗教的経験や感情に基づくのではなく、合理的な考察や論理的な推論に基づくものであるという意味がある。 ②信仰が個人の信念や価値観を超えて、普遍的な真理や存在の本質に関連するものとして考えるということ。 ③宗教的な信仰だけでなく、哲学的な信念や思考の領域も含まれるという

    • 【読書ノート】『マイホーム』(『この世の喜びよ』より)

      『マイホーム』(『この世の喜びよ』より) 井戸川射子著 非常によくわからない物語なのだけどね。 芝川(主人公)という主婦は、荒川という主人公の旧姓の分譲住宅の販売員から、新築戸建てのセールスを受けるところから物語は、始まる。販売員の荒川さんは、主人公(芝川)の旧姓であり、かつての自分が、投影されているようだ。 荒川さんは、誰もが憧れるとされる新築戸建てこそが、幸せを象徴するものとして、芝川に体験宿泊を提案する。芝川は夫の了承のもと、一人で、体験宿泊をする。 キーワード

      • 【読書ノート】『レキシントンの幽霊』

        『レキシントンの幽霊』 村上春樹著 なかなか、主題が、掴みにくい物語。 ケイシーはピアノ調律師のジェレミーと一緒にレキシントンの屋敷に住んでいる。ある時、『僕』はケイシーに家の留守番を頼まれる。留守番の初日の夜、『僕』は深夜に大勢がパーティをしているような物音で目を覚ます。『僕』は、あのパーティは、幽霊の集まりだったのだろうと納得する。 キーワードを挙げてみる。 ①アッシャー家 エドガー・アラン・ポー小説「アッシャー家の没落」を示している。 物語全体的に「アッシャー家

        • 【読書ノート】『真夜中のアボカド』(「夜に星を放つ』

          『真夜中のアボカド』(「夜に星を放つ』 窪美澄著 コロナパンデミックによるリモートワークの影響を受けて、綾は日常のルーチンから解放され、その新しいリズムを最初は喜んだ。しかし、この変化の興奮は約一週間で消え、彼女は自身の生活の閉塞感に直面する。そんな中、綾の生活に変化が訪れる。 ①婚活アプリを通じて出会った麻生さんと関係。 ②亡くなった一卵性双生児の妹の元恋人である村瀬くんとの関係。 ③アボカドの水耕栽培。 麻生さんとのデート、村瀬くんとの悲しみを共有する時間、そし

        【読書ノート】『信仰』

        • 【読書ノート】『マイホーム』(『この世の喜びよ』より)

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          【読書ノート】『コイビト』(『授乳』より)

          『コイビト』(『授乳』より) 村田沙耶香著 ホシオと名付けたハムスターのぬいぐるみを恋人と思う「あたし」は、同じようにムータというオオカミのぬいぐるみを愛する少女、美佐子と出会う。 かなり、村田沙耶香ワールド全快のシュールな物語。 オオカミのぬいぐるみ 自然界の野生や野性を象徴する。オオカミは強さや勇気、自立心、そして集団や家族の結束を表現する。また、オオカミはしばしば知恵や洞察力を持つ存在として描かれ、賢さやリーダーシップの象徴ともされる。 ハムスターのぬいぐるみ

          【読書ノート】『コイビト』(『授乳』より)

          【読書ノート】『笑いのある世界に生まれたということ』

          『笑いのある世界に生まれたということ』 中野信子・兼近大樹著 笑いというものは何なのか? 中野信子と兼近大樹が、様々なエピソードを展開する。 印象に残ったこと。 ①世界幸福度ランキングの上位の国は、抗うつ剤消費国ランキングとかなり一致しているらしい。 幸せに生きていくためには、薬が必要ということになる。 ②好感度って、人に好きになってもらうことではなくて、人を好きになる感度かなと思う。 共感できる能力が、大事なのだということ。 ③私たち人間の脳は苦痛よりも、快楽

          【読書ノート】『笑いのある世界に生まれたということ』

          【読書ノート】『チェルカッシ』(『26人の男と一人の女』より)

          『チェルカッシ』(『26人の男と一人の女』より) ゴーリキー著 チェルカッシは、小舟に乗って高級魚の密猟を計画していた、当てにしていた助手が、体調不調で、この冒険に同行できなかったので、代わりに、ガタイのよいカヴァリーラに声をかけた。 死ぬ思いをして、チェルカッシは大金を手に入れた。 ひとの幸せは何か? ガヴアリーラは、自由が欲しいといっていた。 チェルカッシは、一匹狼、自由気ままな人生を送っている。密猟、泥棒は、スリルを求めてやって生きてきている。 命からがらの冒

          【読書ノート】『チェルカッシ』(『26人の男と一人の女』より)

          【読書ノート】『モグラハウスの扉』(『父と私の桜尾通り商店街』より)

          『モグラハウスの扉』(『父と私の桜尾通り商店街』より) 今村夏子千代 学童のみつこ先生が、工事現場のモグラに恋をする物語。 モグラ しばしば地下で暮らすことから、努力や地道な作業の象徴と見なされる。哲学的な意味では、モグラは忍耐やコツコツとした努力が成功につながるという教訓を象徴する。 工事現場 変化や進歩の象徴。工事現場は常に進化し、改善されるプロセスを通じて、人間の努力や創造力が物事を変えていく過程を表現する。 弁当 日常生活と物事の調和を象徴する。限られた空間に

          【読書ノート】『モグラハウスの扉』(『父と私の桜尾通り商店街』より)

          【読書ノート】『絵里のエイプリル』(『我が家の問題』より)

          『絵里のエイプリル』(『我が家の問題』より) 奥田英朗著 絵里は、高校3年生。 弟の修平は高校1年生で、 専業主婦の母親と銀行員の父親博士の家族4人、平和に暮らしている。と思っていた矢先、母方の祖母から電話を受けた。 祖母は、電話口の絵里を自分の娘と勘違いして、博士との関係性について、早まるなと注意する。 電話口にいるのは、絵里であることを伝えると、祖母は、バツの悪そうな態度で、電話を切る。 「エイプリル」(4月)は新たな始まりや春の再生を象徴すると考えられている。自然

          【読書ノート】『絵里のエイプリル』(『我が家の問題』より)

          【読書ノート】『君本家の誘拐』(『鍵のない夢を見る』)

          『君本家の誘拐』(『鍵のない夢を見る』) 辻村深月著 「ふと横を見るとベビーカーはなかった」という言葉で始まる子育てママ良江の物語。 話の途中で、先が見えてしまったのだけどね。 子供が生まれて、しばらくの間の生活の激変を思い出す。 夜泣きもあったなあ。永遠にこの夜泣きは終わらないのではないか?とか思っていたことが、懐かしい。 子供が一緒の時間は、20年程度なのにね、過程生活の大部分は子供関連の行事だった。 子供達が巣立って、ゆっくりしようと思っていたら、子犬を飼う

          【読書ノート】『君本家の誘拐』(『鍵のない夢を見る』)

          【読書ノート】『夜明けのはて』(『ぎょらん』より)

          『夜明けのはて』(『ぎょらん』より) 町田そのこ著 主人公(私:喜代)は、結婚して4年目で、夫(喬史)を亡くして、お通夜が、執り行われようとしているところで、物語は始まる。 喬史との出会いから結婚に至る出来事の数々を走馬灯のように物語る。 二人の出逢いは高校時代。とは、いえ、高校の頃はほとんどやり取りはなかった。 法律で裁かれない形ではあるのだけど、児童を死なせてしまったという罪の意識で、ボロボロになっていた頃、喬史が、目の前に現れた。実は喬史にも辛い過去があり、二人

          【読書ノート】『夜明けのはて』(『ぎょらん』より)

          【読書ノート】『花束みたいな恋をした』

          『花束みたいな恋をした』 坂元裕二著 イラストレーターになりたい大学生の麦とこだわり強いオタクの大学生の絹が、ふとしたきっかけで、恋に落ちるという物語。 花束 美や一時的な存在の儚さ、自然の豊かさや喜び、生と死のサイクルなどを表現することがある。「花束みたいな恋」というと、美しい瞬間や喜びを楽しむことができるが、それは一時的で儚いものであるということ。花束は美しく華やかだが、時間が経つと花はしぼんでしまう。同様に、恋愛も一時的な感情や情熱によって華やかになるが、それは持続

          【読書ノート】『花束みたいな恋をした』

          【読書ノート】『散歩同盟会長への手紙』(『不時着する流星たち』より)

          『散歩同盟会長への手紙』(『不時着する流星たち』より) 小川洋子著 これも、なかなか、よくわからない物語ですが、ローベルト・ヴァルザーというスイスのドイツ語作家をモチーフにした物語。 散歩をすることで、こころを整えて、ことばを探すのだという。 ①ローベルト・ヴァルザーとは? 散歩は、重要なテーマの一つだった。彼は、散歩を通じて、自然や人々とのつながりを深め、自分自身を再発見することができた. また、散歩は、自由な思考や創造性を促す契機ともなっていた。さらに、散歩は、現実

          【読書ノート】『散歩同盟会長への手紙』(『不時着する流星たち』より)

          【読書ノート】『ゼロで割る』(『あなたの人生の物語』より)

          『ゼロで割る』(『あなたの人生の物語』より) テッド・チャン著 何だかよくわからない物語ですがね。 「ゼロで割る」とは? 人生の問題や困難を象徴する。数学の限界や真理の追求に関連している。 個人的な経験や感情は言葉や論理では完全に捉えることはできない。やはり、直接的な接触や対話が重要だということになろう。これは数学と人生、知識と経験、論理と感情の関係を考える上で重要な要素であり、公平な社会を構築する上での重要性を示唆している。 「感情移入の重要性とその意味」 感情移入

          【読書ノート】『ゼロで割る』(『あなたの人生の物語』より)

          【読書ノート】『三月の毛糸』(「愛の夢とか』より)

          『三月の毛糸』(「愛の夢とか』より) 川上未映子著 妊娠8か月の主人公が、夫と京都を訪れた際に、毛糸でできた世界を夢見るところから始まる。3月までが毛糸でできていて、ほどけていくという。 キーワードを挙げてみる。 ①「毛糸」 毛糸の特性であるほどけやすさは、時間の経過や破壊のプロセスを象徴する。「毛糸」は人生の喜びや苦難、不確実性、そして変化の本質を表す。また、毛糸のほどける様子は、楽しい時間が短く感じられる一方で、困難な時間が長く感じられるという人間の感覚や経験を表現

          【読書ノート】『三月の毛糸』(「愛の夢とか』より)

          【読書ノート】『ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界』(「パン屋再襲撃」より)

          『ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界』(「パン屋再襲撃」より) 村上春樹著 「僕」のある日に起こった3つの出来事を簡単なメモにまとめた。という物語。 ①ローマ帝国の崩壊 ②一八八一年のインディアン蜂起 ③ヒットラーのポーランド侵入 キーワードをいくつか探ってみた。 ①ローマ帝国の崩壊 1. ローマ帝国の崩壊は、政治的な秩序や社会的な統一の崩壊を象徴している。帝国の対立や内部の不和、腐敗、経済的な問題などが相まっ

          【読書ノート】『ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界』(「パン屋再襲撃」より)