見出し画像

第4コーヒーの波:フォースウェーブ!? コーヒーウェーブに関して

 こんにちは! TAROです。
今日はコーヒーウェーブを紹介します。

日本は、アメリカ・ブラジル・ドイツに次ぐ世界第4位のコーヒー消費大国です。
日本はコンビニ、レストラン、自動販売機、多くのコーヒーチェーン店や個人カフェが近くにあり、いつでも・どこでも飲める環境です。
そんなコーヒーですが、実はファッションのように歴史やその時の流行があり、コーヒーブームのことを波で例えコーヒーウェーブと言われたりします。

 そして、今はサードウェーブに位置します。(個人的には3.5又は4ぐらいかなと…)
今がサードと言うことは、そうです… ファースト、セカンドも存在します。今回はサードウェーブまでの流れと、自分なりに考えた「フォースウェーブ」に関して書きます。


大量生産・大量消費の
「ファーストウェーブ」

「ファーストウェーブ」
19世紀後半から1960年代ごろまで続いた コーヒーの大量生産・大量消費

「第1の波」は「ファーストウェーブ」と呼ばれ、19世紀後半から1960年代における、インスタントコーヒーなどの普及により急速に家庭に広まった時期のことです。
この時代にコーヒーが一般大衆にも親しまれるようになりました。

インスタントコーヒーが誕生したのも、この時代です。
アメリカに在住していた日本人のカトウサトリによって、開発されました。
また1969年、上島珈琲が世界で初めて缶コーヒーを開発し、翌年の大阪万博で一世を風靡しました。

しかし一方で、コーヒーを日常的に飲むようになった人々が増えたことで、徐々に味や品質、ブランドなどを意識する傾向があらわれてきました。それが大きく表面化したのが、次の1970年代から広まったいわゆる「セカンドウェーブ」です。


シアトル系コーヒーの
「セカンドウェーブ」

「セカンドウェーブ」
1960年代頃からはじまり、提供されるコーヒーはエスプレッソをベースにアレンジを施した”シアトル系コーヒー”

「第2の波」は「セカンドウェーブ」と呼ばれ、自分好みにアレンジできるエスプレッソドリンクの普及、ロゴ付きのカップでテイクアウトするスタイルなど、喫茶店文化の日本にとって新しい文化が浸透しました。

シアトルはカフェの繁栄が盛んな街であり、スターバックスコーヒーやタリーズが生まれたのもシアトルです。日本では、1996年にスターバックスコーヒーが上陸しました。

また、この頃からカフェを利用する上での新しい用途として「空間の利用 」が根付きました。


高品質・トレーサビリティ重視の
「サードウェーブ」

「サードウェーブ」
1990年代に始まった高品質なコーヒー豆を素材の味わいを生かすような浅煎りの焙煎で、ダイレクトトレードによって生産者の生活や社会を考えたトレーサビリティ(追跡可能性)」が明確、且つ豆の本来のコーヒーの香りや味を楽しむこと

サードウェーブコーヒーについての最初の言及は、レッキンボールコーヒー創業者のトリシュ・ロスギブが2002年11月にアメリカ・スペシャリティ・コーヒー協会の広報誌『Flamekeeper』に寄稿した記事と言われています。

セカンドウェーブまでは、コーヒーの銘柄は国で表示され、数種類の豆をブレンドしていました。
サードウェーブでは、特定の農園の特定の豆だけを使用して、その豆に適した方法でコーヒーを淹る、シングルオリジンが重視されています。
 *「シングルオリジン」とは、ブレンドしてない単一の豆を使用しているということです。

高級ワインの愛好家が何十年にもわたって要求してきた詳細レベルと同じように、今日のコーヒー消費者は、豆が収穫された場所、コーヒーを焙煎したとき、豆がどのように処理されたか、そしてブレンドの背後にある考え方を正確に知ることをますます期待しています。農園、生産者、収穫方法、コーヒーの種類、加工プロセス、焙煎日、フレーバー等。

日本においては、2015年にサードウェーブコーヒーの発祥とされるブルーボトルコーヒー・カンパニーが上陸するなど、コーヒーブームの到来とともに2013年以降用語の使用が増加、受容されています。
ただ日本においては元々喫茶店文化があり、特に「純喫茶」を名乗る店を中心に、サードウェーブコーヒーの考え方に近いコーヒーを提供する店が古くから存在していた他、1970年代にはコーヒー専門店ブームが起こり、1杯ずつ丁寧に入れたコーヒーが流行しました。
そのため、『昭和回帰』と評されることもあります。

つまり、「サードウェーブコーヒー」とは生産から消費までをこだわり、一杯一杯ハンドドリップで丁寧に淹れ、豆の本来の香りや味を楽しむことのできるコーヒーであるということです。


コーヒー x SDGs の
「フォースウェーブ」

僕なりに「フォースウェーブ」は何なのか、考えてみました。

コーヒー豆の大量生産・消費のファーストウェーブから始まり、品質を重視する動きが高まったセカンドウェーブ。そして、サードウェーブは高品質な豆とトレーサビリティに注目が集まりました。
現在は、トレーサビリティと合わせて「SDGs」が注目されています。

SDGsとは
「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標。

コーヒーのSDGsに関しては下記のようなものが挙げられます。
・有機コーヒー、土壌など環境への負担が軽減されるだけでなく、薬品による健康への影響が少ないので、農園で働く生産者にもやさしい農業の方法。
・「PanEco(パン エコ)」と呼ばれる非営利団体は、熱帯雨林を必要とするオランウータンを守り、生物の多様性を守ることにもつながるをテーマに活動しています。世界的に有名なロースター、バリスタ、カッパー、コーヒーマシンメーカーがこのプロジェクトに参加しています。
・今では簡単にapple watchなどヘルスケアができ、健康志向が強くなっています。またコーヒーがもたらす人への影響が再注目されています。今後はよりコーヒーと健康の関連性について、日本だけでなく世界各国で様々な研究が行われると考えます。

これでもまだ一部ですが、「コーヒー x SDGs 」がフォースウェーブだと考えます。
環境に、そして人々の安定した生活に配慮したコーヒー豆の生産・取引を行うことで、持続可能な社会を目指す必要があると考えます。



  


この記事が参加している募集

私のコーヒー時間

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?