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方向転換時の後方重心

こんにちは、理学療法士のおかむーです。

今回は、「方向転換時の後方重心」について、お話しします。

高齢の方など、方向転換時に後方重心になり、転倒の危険性を感じさせることがあります。

何故、真っ直ぐ歩くときにはそうでもないのに、方向転換になると重心が後方になるのでしょうか?

これには主に、2つの理由が考えられます。

①下腿三頭筋などの底屈・内返し筋の筋力低下

例を挙げて説明すると

左下肢を軸に、左方向に方向転換する場合

体幹を方向転換したい左に回旋させます。

また、それでは不十分なので、体幹の左回旋を補助するために左股関節を内旋させます。

水平面上部からの略図)


左股関節の内旋は、左足底では外側荷重になります。

歩行途中の方向転換では前進しているので、足底では前外側に荷重がかかります。


そこでバランスを取るには、下腿三頭筋による足部の底屈・内返し作用で、床反力を利用します。


ここで、下腿三頭筋が弱ければ、筋の使用を避けようと重心を後方にさせます。

②大腿四頭筋の低下

後方重心にすることで、筋連結を利用して大腿四頭筋を促通できます。

歩行転換になると、大腿四頭筋を促通する腹直筋の作用が減ります。

そこで、体幹を後傾させて、腹直筋の活動を上げようして重心が後方になります。


当然、①や②では説明できない場合もあります。

そこで重要になるのが、姿勢・動作分析+知識です。

答えは、その方の動きにあります。


最後までお読み頂きましてありがとうございます。


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