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調和するエイジング-塗る亜鉛ローバル「浜松のバス停」

木材や鉱物などの自然な物は、雨風や紫外線、気温や湿度など、置かれた周辺の環境条件によってだんだんと表情が変化(エイジング)することで、その環境に馴染んだ ”風景” の一つになっていきます。

今回ご紹介する物件は、2019年に竣工したVUILD株式会社さま設計の「浜松のバス停」です。竣工より4年経過したこちらのバス停は、主に自然材料である木材を使用されており、部分的に自然な鉱物「亜鉛」を含むローバルをご使用いただいています。

この2つの材料の経年による変化と調和をご紹介いたします。
また、ローバルの特徴でもあるさび止め性能にも是非ご注目ください!

☆竣工時のご紹介記事はコチラ!

設計:VUILD株式会社
【浜松のバス停:静岡県浜松市 バス停「蜆塚一丁目」】

~ 4年が経過したバス停 ~

バス停の基礎金物と支持金物で厚膜ローバルローバルシルバーをご使用いただいています。

設置環境は、海から5kmの距離で、比較的交通量の多い車道に面しています。塗装いただいた基礎部分は、降水時には水が滞留するため、非常にさびやすい環境です。また、椅子の座面と柱とをつなぐ支持金物は、物理的な塗膜への損傷が懸念されるようなハードユースな塗装面です。

竣工が2019年2月で、再び観察に伺ったのが2023年1月なので、竣工より約4年が経過しています。

~ 基礎金物 ~
~ 支持金物 ~

構造的に最もさびやすい基礎金物の地際部分は、4年経過時点でもさびは発生しておらず、さび止め性能をしっかりと発揮していました。
支持金物は、やはり物理的な塗膜の欠損は見られましたが、そこからのさびは広がることなく亜鉛の犠牲防食作用でしっかりと抑えられていました。

新設時→4年経過

塗装初期にはローバルシルバーの光沢感が見られる状態でしたが、経年で光沢が減り、落ち着いた雰囲気に仕上がっていました。
全体的な印象としては、柱や椅子の木材の経年変化と共にローバルシルバ―塗膜も色変化し、塗装面が目立つようなことは無く木材と一体となり、バス停全体がその場所の風景として溶け込んでいるように見られました。

お近くに寄られた際には是非お立ち寄り頂き、自然材料である木材と亜鉛のエイジングによる調和を、実物を見てお確かめください。

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(記事担当:FKD)

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