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塗料それぞれに専用シンナーがある理由

お客様からこんなお問い合わせをいただきました。

『エポローバルを使うつもりだけど、以前使って少し残っているローバルシンナーがあるから希釈するのにそれを使っても問題がないか?』

結論からいくと、

エポローバルをご使用の際は専用のエポローバルシンナーをお使い下さい。とお答えします。

この回答に、何故?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
今回はその理由がわかる実験記事になります。


ローバルシリーズにはそれぞれ専用のシンナーがあります。

★エポローバル専用のエポローバルシンナー

HP画像ERシンナー


★エコタイプシリーズ専用のエコシリーズシンナー

HP画像エコシンナー


★ローバル製品専用シンナーローバルシンナー

HP画像Rシンナー


それでは専用シンナー以外のものを希釈を目的として使った場合どのようなことが起こるか実験してみます。

今回は、エポローバルに専用ではないローバルシンナーを入れてみます。

すると塗料状態を形成していたものが最終的に分離して塗料として使えなくなっちゃいました。

★沈殿物の画像

もし、誤ってエポローバルの一斗缶に専用シンナーじゃないものを入れたら・・・全て使えなくなっちゃうところでした・・・。
考えただけでも恐ろしいことです・・・。

次に、エポローバルに専用のエポローバルシンナーを入れてみます。

★滑らかなスプーンの画像

※ご注意※
こちらは、厳密に重量の5%とかではなく、分離せず混ざることをご確認いただくための動画です。通常より多めにシンナーを入れて塗料としては薄くなっていますがあまりお気になさらないでください。

実験後の二つを比較してみます。

混合後の比較文字入り

エポローバルに
ローバルシンナーを混ぜたものは沈殿・分離しています。(左側)
エポローバルシンナーを混ぜたものは均一で分離していません。(右側)

ということで、専用シンナー以外の物を混ぜてしまうと、

・塗料が元の性状を保てない場合がある
・塗料が本来の性能を発揮できない
・固化したり、分離したり使用できない状態になる

上記のようなことが起きたりするので、専用のシンナーがあるんですね。


ただし!
ローバル製品は、基本的には無希釈でご使用いただけます。

粘度が上がったり、エアスプレーでの塗装の場合は重量の5%未満での専用シンナーでの希釈は可能です。

ローバルシリーズの場合、亜鉛をたくさん付着させるためにはたっぷりと塗装する必要があり、希釈しない方が膜厚の確保がしやすいです。

ですから、ローバルは以下のように無希釈での塗装をお勧めしています。

赤枠

適正量のシンナーを添加して希釈すると確かに塗りやすくなり、仕上がりもきれいになります。しかし、実際のところ乾燥塗膜になる過程でシンナーは揮発してしまうので、膜厚が薄くなってしまいます。

上記からローバル製品は希釈してご使用されることを推奨しておりません。

画像8


もし希釈が必要な場合は必ず専用シンナーをお使いください。
<たくさん使うのではなく、適正量のご使用でお願いいたします!>



この他、以下のようなnote記事があります。ぜひご覧ください!


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<記事担当:RSK>

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