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8枚絞りにこだわる

お使いのレンズの「絞り羽根」の枚数、ご存知ですか?
私は長い間ほとんど気にしていなかったのですが、夜景を撮るようになって気にするようになりました。絞り羽根が偶数枚だと「絞り羽根の枚数と同じ数の光条」が現れ、クロスフィルターのようなすっきりとした光条になります。
奇数枚だと「絞り羽根の枚数の2倍の光条」が現れます。ウニの形にも似ていて、「ウニウニ」と呼ぶ方もおられます。
絞り羽根は、昔は5〜7枚ぐらいが多かったような気がしますが、最近は多いものでは10枚、少ないものでも6枚はあるようです。中でも、9枚と7枚が多いようです。ボケを売りにしたレンズは、絞り羽根が9枚かつ「円形絞り」を採用しているものが多くなっています。普及価格帯や広角になると、7枚が多いようです。
私の好みは今や少数派の「8枚」。偶数絞り、とりわけ8枚絞りを使いたいと思って調べると、選択肢はあまり多くないことに気づきます。全てを調べたわけではありませんが、メーカーとして8枚絞りが多いのはキヤノンとペンタックスの2社だけだと思います。それも、ほとんどが少し前の製品。ボケを売りにするレンズの場合、他社と同じく9枚絞りにしなければスペック的にも見劣りするからなのか、両者とも最近リリースした高性能レンズは9枚絞りがほとんどですね。

FA43mm F1.9 Limited作例
もちろんクロスフィルターは使ってません。


現行のキヤノン、ペンタックスのレンズから、8枚絞りのものをピックアップしてみました。

【キヤノン】
EF24mm F1.4L II USM
EF 50mm F1.2L USM
EF 50mm F1.4 USM
EF 85mm F1.8 USM
EF 70-200mm F2.8L III IS USM
TS-E17mm F4L
TS-E24mm F3.5L II

【ペンタックス】
DFA21mm F2.4 Limited
FA43mm F1.9 Limited
FA50mm F1.4
DFA50mm F2.8マクロ
DFA100mm F2.8マクロ

キヤノン、ペンタックス共に、少し前の製品では8枚絞りが主流でした。
中でも、EF24-105mm F4L USM(I型)やEF70-200mm F4L IS USM(I型)は、フルサイズ対応の高性能ズームかつ8枚絞りという嬉しいレンズでした。ちなみにトップの夜景は、EF24-105mm F4L(I型)で撮影したものです。
ペンタックスはAPS-C用でDA12-24mm F4や DA16-45mm F4という良いレンズがありましたね。

キヤノンはRFレンズに主軸を移しており、EF・TS-Eもいつまでラインナップしているかわからなくなってきました。
ペンタックスも現行は21mm、43mm、100mm以外は古く、モデルチェンジで9枚絞りになったりモデル廃止になったりする可能性もないとは言えません。

実は8枚羽根の絞りは絶滅危惧種となりかけていて、これから先は購入がますます難しくなってくるのではないかと感じています。良品を探すなら、今がラストチャンスなのではないかと感じています。

8枚絞りの光条、魅力的だと思うのですが、市場にはあまり8枚絞りが重要視されていない様子なのが残念です。8枚絞り、素敵なんですけどね・・・
そもそも、クロスフィルターは、使いたい時に持っていくのを忘れるじゃないですか。え、私だけ?


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