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サバ缶のアクアパッツァ風



サバ缶のアクアパッツァ風ですが、脱落する人も出てきたお酒の話4回目です。

前回で日本酒作りの主役である米とニホンコウジカビが出てまいりました。

しかし、これで発酵が始まるのかというと、そんな簡単にはいきません。


お米を使うには籾とか糠があるので、まずこれを取り除いて綺麗にしなくてはいけません。

そんで酒作りに不要で雑味が出るタンパク質や脂質を極力少なくする必要があり、これらは米の表層に多く含まれているのでギリギリまで削る訳です。

これが日本酒でいう精米で、どこまで削るのかという割合が精米歩合になるのです。


一般的な日本酒であれば精米歩合70%程度、大吟醸なら50%以上も削ります。

変態的な日本酒では0.85%などという有り得ないものもあります。

日本酒の世界では米を削るのではなく米を磨くと言われ、本当に磨いているみたいに丸1日以上もかけて少しずつ削っていくのです。


ここでようやく精米が終わるのですが、終わりたての米は摩擦で熱を帯びているので酒作りには使えません。

そこからが枯らしという米を冷やす工程で、1時間程度で終わるもんでは全くなく精米歩合が低い米では枯らしに1ヶ月ほどかかったりします。


そして枯らしが終わったら徹底的に洗われて水に浸けられ、ようやく米を蒸す作業となるのですが、やっぱり500文字を超えちゃいました。

どうなってるんでしょう日本酒、全然終わる気がしません。

しかも次回予告で割水を使っちゃったじゃないですか、あとの工程なんか殆ど残っていないじゃないですか。



【 次回予告 】



人は、晩酌に何を求める。

ある者は、ただその日の酔いのため、ストロングサワーを空ける。

ある者は、ストレス解消のために己の肝臓をアルコールに染める。

また、ある者は、実りなき高揚感のために、ワンカップとエイヒレにまみれる。

酒は荒んだメンタルをみそぎ、流れとなり、川となって常に大海をめざす。

次回「ブレンド」

ヨッパライは流れに逆らい、そして力尽きて流される。






押すなよ!絶対に押すなよ!!