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本の要約、感想、書評

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読んだ本の要約、感想、書評です。
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記事一覧

【書評】ニーチェ『ツァラトゥストラ』を読む。私は「超人」ではない。人である。

ロッシーです。 ニーチェの『ツァラトゥストラ』を読みました。 なぜ読もうと思ったのか? …

ロッシー
2日前
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【書評】ロルフ・ドベリ『Think Clearly』で思考の道具箱を手に入れる

ロッシーです。 『Think Clearly』を読みました。 この本は評判どおり素晴らしい内容でした…

ロッシー
1か月前
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【書評】スタインベックの短編『朝めし』に人生で大事なことが書かれている

ロッシーです。 スタインベック短編集の中の『朝めし』という短編を読みました。 この『朝め…

ロッシー
1か月前
13

【厳選】何度もスロー・リーディングしたい10冊 as of 2024.04.16

ロッシーです。 平野啓一郎『本の読み方』では、速読ではなく遅読、つまり「スロー・リーディ…

ロッシー
1か月前
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【書評】最強の消極的主人公降臨!メルヴィルの短編『書記バートルビー』

ロッシーです。 メルヴィルの『書記バートルビー』を読みました。 日本のサラリーマンのやる…

ロッシー
2か月前
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【書評】小室直樹『三島由紀夫が復活する』を読んだら『豊饒の海』がより理解できた

ロッシーです。 最近、小室直樹氏がマイブームです。 どの著作も面白いんですよね。 宗教、…

ロッシー
2か月前
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【書評】ゾラ『居酒屋』はしんどかった

ロッシーです。 ゾラの『居酒屋』に挑戦するも、2度目の撤退となりました。 先日のゾラの短編の書評で「今度こそ読みます!」宣言したのですが、やっぱり駄目でした(笑)。 やっぱりしんどい『居酒屋』は文庫1冊なので、分量的には強敵ではありません。プルーストの『失われた時を求めて』のようなモンスター小説に比べたらほぼザコキャラです。 ということで再度挑戦したのですが、やはり前回と同様に読み進めるのがしんどい・・・。ページに文字びっしりで空白が全然ないのも滅入る・・・なんなんだ

【書評】『小室直樹の中国原論』は中国の解像度を爆上げしてくれる本

ロッシーです。 『小室直樹の中国原論』を読みました。 という文言につられて読みました(笑)…

ロッシー
2か月前
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【書評】ゾラ『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家』ゾラは短編が面白い!

ロッシーです。 今回の書評は、エミール・ゾラの『ナンタス』という短編です。 この短編は、…

ロッシー
2か月前
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【書評】三島由紀夫『豊饒の海』を読んだら阿頼耶識について知りたくなった

ロッシーです。 以前、三島由紀夫の『豊饒の海』の書評を記事にしました。 第3巻『暁の寺』…

ロッシー
2か月前
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【書評】夏目漱石『門』は暗くない。実はポジティブな小説である。

ロッシーです。 夏目漱石の『門』を読みました。 言わずもがな、『三四郎』『それから』『門…

ロッシー
2か月前
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【書評】プラトン入門におすすめの『ゴルギアス』は読みやすい!

ロッシーです。 プラトンの『ゴルギアス』(光文社古典新訳文庫)を読みました。 「ゴルギア…

ロッシー
2か月前
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【書評】三島由紀夫『豊饒の海』を読み、やっぱり天才なんだとさらに実感した。

ロッシーです。 三島由紀夫『豊饒の海』全4巻(新潮文庫)を完読しました。 「いや~読んだ…

ロッシー
3か月前
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【書評】『われわれは仮想世界を生きている』私達に必要なのは世界観のアップデート

ロッシーです。 『われわれは仮想世界を生きている』を読みました。 「シミュレーション仮説」というのは、「この世界は計算機(コンピュータ)のシミュレーションである」というものです。 いまこの記事を読んでいるあなたは、シミュレーションで作られたキャラクターかもしれませんし、人生というゲームをプレイしているこの世界の外の存在かもしれません。 古代ではプラトンの「洞窟の比喩」から始まり、昨今では映画『マトリックス』のヒット、そしてゲーム、VR技術、量子力学など諸分野の進化によ