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完璧な休日

今日の休日は実に充実していた。
自分の中では、「完璧」だと言える過ごし方をしたと思う。

本当は雨が降ったら、彼と過ごそうかと思っていた。
しかし晴れたため、彼は趣味を遂行し、私は自分時間を過ごすことにした。

まず朝8時ごろ起床。
ベッドの中で彼と電話しながらスマホゲームをしていたが、9時にはお互いちゃんとベッドから出て身支度をした。
シャワーを浴び、メイクをして、洗濯をした。
昨日のうちにシーツやマット類は洗濯を終えていた。
そして、洗濯が終わりその頃には正午になっていた。

私は日傘をもって、家を出た。
曇り予報ではあったが、驚くほどの快晴。

40分ほどかけて、歩いて古本屋に向かった。
気温は高く、暑く感じたが、それよりも天気の良さに心が躍った。

桜を見ながら、春の匂いを全身で感じながら、大きな橋を渡り川を眺める。

サイクリングを楽しんでいる人たちがたくさんいた。

私もまた自転車に乗りたい。
日焼け防止をしっかりできるのであれば乗りたいな…

そして、古本屋に到着。

ここ最近ずっと、さくらももこの「ひとりずもう(下)」を探しているのだが、どこにもない。
ここにはあってほしいと願いながら探す。
暑い中、歩いてきたので汗が出る。
その汗さえも心地よい。

10分ほど探したが、見当たらないので、諦めて外に出た。

再び大きな橋を渡り、そこで青空と飛行機雲を眺めた。
飛行機雲を見ながらどれだけの人が曲を書いたり、本を書いたりしたのだろう、と思った。

そしてコンビニに入った。
この後、花見をしながらお昼ご飯を食べようと思っていたので、おにぎりとナゲットとサイダーを購入。
わくわくしながら、川沿いの桜並木へ。

大勢の人たちで溢れていた。
目の前には公園があって、そこでも大勢の人たちが桜を見ながらご飯を食べたり、お酒を飲んだりしている。

それを眺めながら、私も桜の木の下に座り、先ほど購入したものを食べた。

とってものどかで、平和で、穏やかな時間を過ごした。

木陰にいたので、そこまで暑くもなく、見上げれば満開の桜。
子どもたちやお酒を飲みながら談笑している大人たちの声。
ここ最近では最も穏やかな時間だったのではないかと思う。

しばらく、そこで花を見ながらのんびりして、立ち上がった。
今度は普通の本屋に行こう、と桜並木を歩きながら目的地へと向かった。

普通の本屋にも求めている本は売っておらず、やむを得ずに店を後にした。

そこから家までの通り道にニトリがあったので、久しぶりに入ってみた。

私は家電量販店や、こういった家具屋が非常に好きだ。
いるだけでワクワクするし、どの棚を見ても楽しい。

特に楽しかったのは、座椅子コーナー。
今、家にあるソファは変え時だと思っていただが、ちょうどいいローソファ風座椅子があった。
絶対に買おう、と心に決めて、さらに他の商品をじっくりと眺めた。

16時から美容院の予約が入っていたので、それまでに必要なものの買い物を済ませた。

もしやと思い、漫画アプリで検索したところ、私の求める本が出てきた。
この手があった…と思い、即購入。

美容院ではカットとパーマとトリートメントをしてもらった。
パーマの待ち時間に例の漫画を読みながら過ごす。
今回も髪型は大満足の仕上がりで、美容院を出ると18時を過ぎていたが、まだ空は明るかった。
日が長くなったな…と感じながら、寒さを感じることなく、帰路に着く。

帰ってから、ライムミントの入浴剤を入れ、お風呂に入り、今に至る。

今日起きたすべてのことに心が満たされ、常に幸せを感じることができた。
曇り予報だったのに、晴れにしてくれてありがとう、という気持ちでいっぱいだ。

今度、予定のない休日があったら、電車に乗って興味をもった知らない街で降りてみたいなと思った。

春を全身で感じながら、幸せを全身で感じながら、今日はぐっすり眠れそうだ。
たくさん歩いたのもあるし、心の充足感でいっぱいだから、というのもある。

彼も趣味を楽しめただろうか。

ここ数日、夜寝ている時に彼から電話がくる。

最近会っていないので、超絶甘えモードだ。
「連絡返してよ…」
「すっっっっごく会いたいって思ってるよ」
「ローズさんの料理食べたい。なんでもおいしいもんね」
「一緒にご飯食べたい」
など、私にとっては嬉しい言葉の連発ではあったが、実は昨日の夜に少し気になっている他の男性と食事に行ってきた。
もちろん、彼は知らない。
が、そういう時に限ってこうやって連絡がきたり、愛を前面に打ち出されたりする。
彼の潜在意識がそうさせているとしか思えない。

その気になっている人との今後は正直見込めそうにないが、そういう人がいるぐらいの心持ちでいた方が彼とはうまくいくのかもしれないと思った。

正直、彼とはもう会いたくないとさえ思うような出来事があったのだが、どうしても彼と離れられない私がいるのも確かだ。

ソファを買うときも、一人用ではなく、彼と二人で座れるものを自然と探している私がいる。

きっと、私の中でもう答えは出ているのだと思った。


では、ひとりずもうの続きを読むので今日はこれで終わりにします。


それでは、また。

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