スマホを家に置いて1週間を過ごした話

ウィッグメーカーから美容室に転職した。
ちなみにこれはウィッグメーカーに新卒で入った美容専門卒生にあるあるの話題なのでそっとしておいてほしい。
そして男でハゲを気にしてるなら早めにAGA外来行ってフィナステリドだけ処方してもらったらいい。同時にミノキシジル勧められると思うけど、服用やめたら服用前よりハゲる悪魔の契約みたいな薬のうえに内服薬は日本育毛ガイドラインの評価がD(うさんくさい育毛剤の広告くらいの信用度)なので、やるとしても外用(これはA評価)にしておくといい、という点を記憶して通院してほしい。

美容室の冬は12月、3月が繁忙期になる。そこで色々経て2月に入ったのだが、アシスタントとして出来る仕事は急に増えたりはしない(もちろん練習はする)。
なので、シャンプー、ヘッドスパをスタイリストから代わったり、スタイリストの指示に沿って代わりにカラーを塗ったりする。その間、スタイリストは別のお客様の接客に入ることで仕事は円滑に回る。

が、隙間時間があるとよくスマホをいじっていた。それはいいとして、私の問題は目の前のタスクが完了しかけた段階でスマホに手が伸びることだ。なので、やりかけた仕事が積み上がり、スタイリストに「あれ?お客様に飲み物出した?」と言われてしまう(理不尽に詰めてるのではなく、私が悪い)。

このころ、転職して約2か月が経過しており、私の性格というか性質はそれとなく察されていた。私も自覚があるのだが、とにかくマルチタスクができない。あるとき私がシャンプー剤の補充をしていた時、スタイリストの方から直近のタスクの連絡を話しかけられ、聞き入っていたらシャンプー剤をこぼしたり
ある時は導線で済ませられる3つのタスクを余計に時間をかけて1個のタスクが未完了のまま終わるなど、書いてる段階でも結構キツいミスを入社1か月くらいやってしまっている。

ので、スマートフォンを見る時間があるなら仕事を想定すればよいのだと思い、スマートフォンは家に置いて出勤することにした。

幸いというかくだらないんだが、私はX(旧Twitter)で滝沢ガレソのおすすめ記事を読むかインスタでカラーのモデルとかを見るくらいしかしていないので、置いても大きな問題にはならないと考えた。

で結果的には、私にとっては大いに価値があった。

まず、隙間時間でスマホを見ていた時間が仕事の先読みをする時間になった。今から▽▽さんのカラーヘルプして、そしたら〇〇さんがカット終わるから直後でカラーの準備すれば〇〇さんがカラー剤作りに行くから、そしたら▽▽さんがチェック終わるくらいのタイミングでお飲み物伺って、半になったらお客様ご来店時間になるから準備して、というような事を本来Xやインスタで空虚に消費していた時間で行えるようになった。

帰りにラーメンとか食べに行くと待ち時間に何もすることがない分、店内の香りとか内装とか音によく反応するようになった。ただひとつ美容室のブログ(店長いわく内容はなんでもいいみたい)とかに乗せるような画像を準備できない。あと帰り道は妄想とか回想くらいしかすることがない。

日々娯楽が手元にあって、何もないときに何をすればよいのか分からなくなるのは結構しんどい。けど、手に余る娯楽は私には毒だったので、ほどよい娯楽を探そうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?