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各派閥の特徴、セットアップ、できること等をまとめます。
今回は河民商団についてです。


◆特徴

拡張セット『さざめく河のけだもの軍記』に含まれている派閥です。
イラストのかわいさに反して殺伐とした派閥同士の争いが起こっている森林の中で実に商魂たくましく、商売が繁盛すればする程強力になっていくという個性を持っています。

ゲーム開始の段階では、マップ上の河が通っている広場に兵士駒を配置することができます。
常に公開されている手札を販売したり、他派閥の戦闘に仲間として参加したり、河を通行させてあげたりと、支払いさえしてくれればどの派閥のお手伝いもしてくれるという、ある意味最も欲望に素直で、誠実に働いている派閥と言えます。
他派閥に積極的に購入してもらう為には、手番毎に適切な価格に調整していくことが重要です。常に他派閥の動きを把握して『このタイミングであればあの派閥はこれを購入してくれるのでは…?』という駆け引きを行う必要があります。

◆セットアップ

各派閥のセットアップ(ゲーム開始前の準備)に関しては、別のnoteでまとめています。

河民商団のセットアップは下記の通りです。

①駒を4つ、河のある任意の広場に自由に配置する

②支払いボックスに駒を3つ配置する

③業務提供エリアの各業務のスペースに業務マーカーを1つずつ配置し、ゲーム開始時の各業務の価格を決める

④派閥ボードの交易所エリアに、対応する動物マークの交易所を各スペースに配置する

◆特殊能力

①売出し中
河民商団は常に手札を全て公開する

②水練の達人
河を道として扱い移動できる
河を経由する時は移動元or移動先いずれも支配(自分の駒と建物トークンの合計が一番多い状態)している必要がない

③交易途絶
交易所が除去される度、資産ボックスにある資産の半分(端数切り上げ)を除去する

◆河民商団ができること

手番でできることは下記の通りです。

・鳥歌フェイズ

①商業保護
支払いボックスに配置された駒がないなら、支払いボックスに駒を2つ配置する

②配当受け取り
マップ上に1つでも交易所が配置されていれば、資産ボックスに配置された駒2つにつき1VPを獲得する

③資産回収
ボード上に配置されている全ての駒を資産ボックスに移動する

・昼光フェイズ

①資産を委託または消費して、下記のアクションを任意の順番で任意の回数実行する
※資産の「委託」は資産ボックスの駒を委託ボックスに移動させること 資産の「消費」は資産ボックスの駒を各派閥の手元に戻すこと

◆移動アクション
資産1つを「委託」することで、1つの広場の自分の駒を任意の数だけ、隣接する広場に動かせる
ただし、移動元or移動先の広場の内いずれかもしくは両方を支配(自分の駒と建物トークンの合計が一番多い状態)していること
※河を経由する時は移動元or移動先いずれも支配(自分の駒と建物トークンの合計が一番多い状態)していなくても移動可能

◆戦闘アクション
資産1つを「委託」することで、戦闘を1回行う 自分の駒があり、かつ敵の駒or敵の専用トークンがある広場で戦闘が可能
1派閥に対して1アクションで1回戦闘
2個ダイスを振って大きい数字が自分のヒット数 小さい数字は相手のヒット数になる(相手が森林連合の場合は逆になる)
ただし、ヒット数の上限は駒の数が上限
(例:ダイスの出目は3と2 大きい方の3が自分のヒット数 でもその広場に自分の駒が2体ならヒット数は3ではなく2になる)
ヒット数分相手の駒を除去 受けたヒットは自分の駒を除去
敵の駒がその広場にたりない場合は専用トークンを除去 相手の専用トークンを除去した数だけVPを獲得
逆に相手のヒットにより自分の専用トークンを除去された場合は除去された数だけVPを相手が獲得
敵の駒が0で専用トークンしかない場合は「無防備状態」となり、ヒット数が+1になる
(例:自分の駒が2 敵の駒は0で専用トークンが2個の時に出目は1と1 河民商団のヒットは本来1だけど敵がいない為+1で2
敵のヒット数は本来1だけど駒が0なのでヒット数上限が0となるので自分の駒は除去されない)

◆クラフトアクション
資産を「委託」することで、クラフトアクションを1回実行する
手札にクラフトできるカードがあれば場に出して効果発動
委託に用いる駒は、カード左下の動物マークと一致する数の駒を交易所エリアの空いた枠に移動させる
その枠の段の動物マークが、クラフトに必要な動物マークとなる
※クラフト枚数に制限はないけど、各枠に置いた駒は1手番1度までしか起動できない!
※クラフトしたカードの効果を発動させない代わりに、手元の駒を1つ支払いボックスに入れることもできる

◆手札アクション
資産1つを「委託」することで、山札から1枚カードを引く

◆募兵アクション
資産1つを「消費」することで、河のある任意の広場に駒を1つ配置する

◆守備隊&交易所設立アクション
資産2つを「消費」することで、下記条件を交易所と駒を1つずつ配置する
・交易所が配置されていない広場であること(交易所は1つの広場に最大1つまで)
・「消費」する資産は選択した広場を支配(自分の駒と建物トークンの合計が一番多い状態)する派閥の駒であること
配置する交易所を取った時に見えた数値分のVPを獲得

・夕闇フェイズ

①手札調整
手札が5枚を超えていた場合、5枚丁度になるように手札から捨てる

②各業務コストの設定
業務提供エリアにある3つの業務マーカーを同じ段に属する別の枠に移動させてよい

【業務提供について】
他派閥は鳥朝フェイズ開始時に『「自分の駒or専用トークン」と同じ広場にある交易所の数+1』の回数まで河民商団の業務を利用できる

◆手札業務
購入者は河民商団の手札の中から1枚選んで自分の手札に加える 上限回数以内であればこの業務は何度も購入できる

◆河船業務
購入者はその手番の終了時まで河を道とみなして移動できる

◆傭兵業務
購入者はその手番の昼光・夕闇フェイズ中、支配の判定と戦闘で河民商団の駒を自分の駒とみなすことができる
ただし、それらの駒を移動することと、河民商団への戦闘には使用できない 戦闘で受けたヒットの適用以外で除去することもできない
※傭兵の購入者は戦闘で受けたヒットを自分の駒と河民商団の駒に等しく割り振る(端数は購入者の駒が、駒が無ければ専用トークンが受ける)

以上で1手番が終了します。
盤面の状況を常に把握していないと価格設定の難易度は高いように感じます。
他派閥は優位に動こうとすればする程河民商団の力を借りにくることになり、その行動の為には兵士駒を支払う必要があります。
得をしているつもりが気が付けば全派閥が商売人の思うツボ…アクションという展開が理想的です。

◆『各派閥が手番でできること』のサマリーを作成しました

『河民商団が手番でできること』は、下記のPNG画像にまとめました。
派閥ボードより詳細な内容で記載しているので、サマリー的にゲーム中手元で確認できれば、慣れていない方も分かりやすくなっている…はずです。

また、現在(国内外で)販売されている計10派閥のサマリー全て作成しております。
こちらは印刷に適したPDFで作成しております。
よろしければぜひご活用ください。

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