どこで勝負するか/084
ダウンタウンの松ちゃんは、以前スーツばかり着ていた。『HEY!HEY!HEY! 』とか『ガキの使い』とか。
その理由を聞かれると「スーツは流行りとかそういう概念がないから着てる。10年後に今の俺の姿を見てもダサいとは思わないはず。でも私服を着るとそうはいかない。流行り廃りがある。今の浜田のかっこは、10年後ダサい言われると思う」と。
また、松ちゃんは以前、とある番組で「コントや番組の企画をつくるときに意識していることはあるか?」と聞かれて、「被らないことやな。今まで誰もやってこなかったことをやりたい」と答えていた。
かっけー。
前者は普遍的であること。
後者は他にはない唯一のものをつくる。
そんなスタンスに憧れる。
この考えは、実はクライアントワークにも落とし込めると思う。特に後者。まだ誰もやったことがない……レベルは難しいが、自分が先駆者になれば他と差別化できる。いわゆる「ポジション取り」というやつだ。
たとえば、2年くらい前に僕は「インフルエンサーのKindle編集者」というポジションを取っていた(もちろん狭い界隈だけの話だが)。そのおかげで、当時はKindle制作の依頼をよく受けていた。営業しなくてもたくさんのオファーがあった。
一生続けられる……とは言わないが、Kindle編集者はまぁまぁ息が長いと思う。いつの時代も求められる普遍的な仕事。
そして他にはない……とは言わないが、Kindle編集者を名乗っている人は当時少なかった。だからポジションが取れた。狭い界隈では唯一と言ってもいいかもしれない。
こんな感じで、たとえばWebライターという職種でも、普遍的でみんながあまりやっていないポジションを取ることは大事。少なくとも、それを探すことは大事。それこそKindle編集のポジションなんてめちゃくちゃ空いていると思う。
とりあえず、ポジション取り is キングなのだ。
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