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子供がいたら、やりたいことできない。は本当か?


3年前の今日、
私は第一子の男の子を産みました。

それまでは、仕事と遊びに全力で、

子供がいる人生の想像の想像が
全くできませんでした。

『子供産んだら、
やりたいことできなくなるから、
今やっておいたほうがいいよ』


というアドバイスのような、

脅しのような言葉を浴びせられ、

『そうか、子供産んだら
子供に人生取られるのか』

そんな意識が心の底に根付いてしまったので、

正直、育児に対しては
ネガティブなイメージの方が強かったんです。

ありがたいことに、
大きな病気もなく育った私は、

妊娠中の10ヶ月、
体が拘束されて、
どんどん動けなくなることや、

体調や精神の不安定さに
ほとほと嫌になり、

産んだ後の人生も、
自分の思い通りにいかないことの連続なのか・・

と、鬱々としていました。

今まで、
幸せそうに見えていた妊婦さんの見え方が
ガラッと変わり、

経験していないことは、
本当の意味では、理解できないものだなと、

深く思った妊娠期。


早く出したいーーー!!

そんな気持ちが爆発しそうな時、
生まれてきた我が子。


・・・

こんなネガティブイメージ満載の母を、
変えるべくして生まれてきてくれたのか、

顔を見た途端、
脳内のOSがガラッと変わりました。

母モードにアップデートされた感覚。

初めて顔を見たのに、
もう、人生で一番の存在って、どうゆうこと!?

もはや戸惑い。

そして夢中。

最大の味方と、最大の弱点を
同時に手にした、
心強さと大きな不安。

そして、世界の見え方が
ガラッと変わったのでした。

・・・

全く見えていなかった、
街の至る所にある、

赤ちゃんのためのスペースや、
移動を楽にする工夫。

息子がいなかったら、
触れ合うことがなかった

助産師さん、
保育士さんといった職業の尊さ。

ベビーカーで困っていたら、
サッと持ち上げて助けてくれる

人々の優しさ。

息子がいなかったら、
気に留めることもなかった様々な機会を

体験させてもらえる幸せ。

経験できて本当によかったと
思えることが

数えきれません。

・・・

もちろん、出来なくなったこともたくさん。

コリドー街で夜飲み歩くことや、

サクッと1人で海外旅行に行ったり。

休みの日に好きなだけ寝ること、

時間を気にせず、
仕事に没頭することも、

しばらくはお預け。



秒で気分が変わる息子に、
イライラすることや、

キャリアの断絶感や、

自分の時間の少なさへの虚しさなど、

日々感じているし、疲れてもいる。

小さな命を守るため、
『やらねばいけない』ことが

生活にぎぎゅっと入り込んでくるのは、
必然。

だからこそ、

『本当に大事にしたいこと』に
時間を注いでいこうという意識が

以前よりググッと高まりました。


人生を見つめ直すきっかけをくれ、

見えていなかったものを見せ、

知らなかったことを、
たくさん体験させてくれた息子。

私の可能性も、広げてくれた存在。

『子供産んだら、やりたいことできなくなる』

は、

自分の視点次第で、
本当にも嘘にもなる。

全ては前提次第なんだと思います。

だから、自分にとって
『良い前提』を保っておくことが、

育児と仕事でいっぱいの毎日を
走り続けるために、

何より大事なのだと知りました。

私の場合、
睡眠時間の確保と、
心身共にバランスを保つこと。

それが『良い前提づくり』の必須の材料。

・・・・

この夏は、
恐竜大好きな息子と、

世界三大恐竜博物館と称される、

福井県立恐竜博物館に行こうと思います。

去年の夏、上野の博物館にて



恐竜も、今まで私の人生に、

全く出てこなかったコンテンツ。

今では30種類くらい、
見分けられるようになりました。

(毎日戦わされて、ボコボコにされてます。)


これからも
私の視野では入り込んでこないであろう、

予想外を、
一緒に楽しんでいきたい。

母にならなければよかった、なんて
思う日は一日もありません。

ありがとう息子。

おめでとう3歳。

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