見出し画像

【面接技術小ネタ】whyの使い方

【写真】 秋川上流を釣り散歩していたときに撮った、タチツボスミレです。

面接技術みたいなことの習いはじめは、「5W1Hで聞こう」から始まって、聴き方のコツみたいな小ネタを自分でちょっとずつ集めて、自分なりの面接技術を確立していくわけです。
この記事は、そんな小ネタです。

Whyを使っていいのは出川哲朗だけなのか
5W1Hを教わるなかで、「Why」はあまり使わない方がいいって聞いた人もいるかと思います。

例えば、「おじいちゃんを叩いちゃうんだよね」っていうケースで、

なぜ叩くんですか→言うことをきいてくれないから→なぜ言うことを聞いてくれないんですか?→私のことを低くみているから→なぜ低くみているっておもうんですか・・・ 

って聞いていって、だいたい行きつく先は、心の深層みたいな方面になってくるわけです。
そんで、私もよくわかりませんが、深層にたどり着いたら、どうするんでしょうか。
「じゃー、あなたの、こわい、そのイメージに向けて、やめて!っていってみましょう・・。さあ、どうぞ・・・。」 

こういう70年代っぽいのあんまり効果がなかったからってことなのかもしれませんね笑

とにかく、社会的課題や心の問題をどんどん、なんでなんでって詰めていっても、結局は、深層心理みたいなものか、金がないって話になるだけで、解決するわけじゃないし、場合によっては面接相手を責めるような構図になって、防御姿勢でかたくなにさせてしまうので「なぜ?」は使わないほうがいいよっていう文脈だと思います。課題志向から、解決志向ってやつですね。
でも、使わないほうがいいとか言われると、俄然使いたくなりますね!

Whyをつかおう
whyをwhatに置き換えてとか、精進料理みたいな工夫もあったりしますけど、大前提は、目的次第ってことのはずです。方法について、いいとか、ダメとかっていう価値判断は、目的によって規定されるっていうのは、哲学的な原理です。方法自体には、いいもわるいもありません。

それで、原因を聞けばなんらかの対処に結びつけれそうだったら、whyを使うのが自然でしょう。「おれ、医療費はらいたくないんだ」っていってきたとき、「何があなたをそうさせるんですか?」とか、不自然でしょ。ふつう「なんで?」でしょ。私は、「ぬんで?」っていってましたよ。

また、少し技術っぽいところでは、ストレングス(強み、ポジティブな側面)を聞き出すときには、whyはとても有効です。

なんでこんなに可愛いのかよ
孫という名の宝もの
じいちゃんあんたにそっくりだよと
人に言われりゃ嬉しくなって
下がるめじりが下がるめじりがえびす顔

『孫』歌:大泉逸郎. 作詞:荒木良治.

どうでしょう。孫がじいちゃんに詰められている絵が浮かびますでしょうか。ぎゃくに、孫のかわいさの理由を、指折り数えているじいちゃん・・てか、私、もちろん、ふざけてこの歌詞を登場させてますが、ネットからコピペできなかったので、タイピングしました。なんで、こんなに、とかいって。めんどくさかったです笑

「私、中学の時から高校までバレーボールやっていました」
→ なんで、そんなに長い期間続けられたの?

「私、連休中は、山登りしていました」
→ なんで、そんなに体力あるの?

「90歳になりました」
→ なんで、そんなに長生きできるの?

「私、経済的には厳しかったけど、入院医療費を分割で払いきりました」
→ なんで、ばっくれなかったの?簡単でしょ?病院の債務なんかばっくれんの。

まとめ
上のようなwhyに素直に回答する場合、その人は、自分のポジティブな側面を語り出すでしょう?
要するに、なぜ?っていう質問の形式は、ものごとを掘り下げるはたらきをもっているわけですね。
問題を掘り下げても仕方がないとか、掘り下げることが難しい状況の人には、使わない。だけど、そうじゃないなら、使うでいいってことだし、特に強みを引き出したいときとか、間接的なコンプリメントには、けっこうつかえるよってことです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?