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クリスマスにはザッハトルテ

今日はクリスマス・イヴ。

5年前から、クリスマスの時期に、ご近所のカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュでromi-unieのザッハトルテを出してもらっています。ザッハトルテは、特別クリスマスのお菓子というわけではありませんが、この時期に食べられる特別なお菓子ということでカフェで出して頂いています。ディモンシュでは、いつもサブレも出して頂いているので、私の考える最高なコーヒータイムを過ごすことができます。ぜひ、鎌倉を訪れた時には、おいしいコーヒーを飲みにお立ち寄りください。ディモンシュさんとは、もうだいぶ長いお付き合いになりますが、どんどん自家焙煎&マスターのハンドドリップのコーヒーがおいしくなって。お店のムードはポップですが、職人気質のがんこなコーヒーのおいしい喫茶店のムードと音楽や内装がおしゃれカフェの要素が高まりまくる、より尖ったお店になってきている感じがします。ディモンシュは昔からすごいけど、あらためてすごい。どんどん進化し続けてきています。あ、ザッハトルテのお話でした。

ある日ふと、ディモンシュのおいしいコーヒーと、おいしいザッハトルテが食べたい。そういう気持ちがむくむくと出てきました。
勝手に一人で家で楽しめばいいじゃないか!とつっこまれそうですが、おいしいザッハトルテが作りたいという欲望とともに、ディモンシュで食べたいという欲望が出てきてしまったわけです。鎌倉は、クリスマスもイマイチ盛り上がる街ではないので、食べるもので気分も小さく盛り上がりたい。
なので、まずはマスターの堀内さんに相談してOKを頂いたのちに、理想のromi-unieのザッハトルテをつくっていきました。

ザッハトルテは、ウィーンのお菓子です。ウィーンはカフェがたくさんあって、三角形な日本の昭和のムードをまとったケーキがたくさんあります。小さな街の中に、音楽と美術とカフェとお菓子がぎっしり詰まっていて、すごく魅力的な街なのです。
ウィーンで食べたザッハトルテのおいしさは、このザッハトルテの上にかかっているチョコレートのグラッサージュ。ウィーン風にいえば、ショコラーデングラズールの部分です。ちょっとシャリッとしつつ溶けていく感じ、チョコの深みみたいなところも大切にしました。
それと大事なのは、生地のうまさです! カカオとアーモンドのペーストをたっぷりと使ってふんわりと緻密な生地に焼き上げます。
ザッハトルテはアプリコットのジャムを塗るのが定番。そこはromi-unieですから、しっかりフルーティーに香らせたアプリコットのジャムを中に1段挟んで、周りにも塗ります。ポイントに、香ばしいキャラメル・ブルターニュをアクセントに絞って、本流からはずれすぎないオリジナリティーを目指しました。生クリームを添えて、できあがり。

今年は11月からスタートして頂いて、さっきもお店にいったらフラワーアーティストのCHAJINさんご夫婦がかわいく二人でザッハトルテを召し上がられていて、とても幸せな気持ちになりました。ありがたいありがたい。
こんなふうにして、私のディモンシュのコーヒーとザッハトルテが食べたい欲望は、5年の年月を経て、鎌倉のクリスマスの風物詩として浸透してきた感があります。いいクリスマスです。ありがとうございます。

やっぱりおいしいコーヒーとカフェ・ディモンシュで食べるのが最高です。また来年も、平和に、ディモンシュでザッハトルテが食べられますように♡

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