六等星私信

愛すべき、ヘンテコ路線。たまに真面目。▶雑記/エッセイ/本や言葉のコラム/モリコレbo…

六等星私信

愛すべき、ヘンテコ路線。たまに真面目。▶雑記/エッセイ/本や言葉のコラム/モリコレbooksという屋号で本の活動をしています

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  • 六等星コラム-言葉編-

    言葉について、思うこと。

  • 六等星コラム-BOOKS & ZINE-

    お気に入りの本とZINEについて。

最近の記事

東京事変の「能動的三分間」という曲のサビにこんな歌詞がある。 “才能開花した君はヒッチハイクの巧いベテランペーパードライバー” 格好良く聞こえるけど結局「君」は運転できないのよね。言い回し一つで印象はガラッと変わる。物は言いよう。椎名林檎の言葉選びのセンス、とても好き。

    • 難しい本や自分の興味の守備範囲外の本を読んでみたい。最近読み終えた「夏葉社日記」の影響をもろに受ける安易なわたし。選書は、馴染みの本屋の店主に相談してみよう。目標は月1冊。読み終えたら、ちゃんとした感想文を書いてみよう。1年続けたら何か変わるだろうか。読書は楽しい。

      • 本屋探訪記のZINEを昨年末より作り始めました。本屋紹介とは違う、かなり自由な個人的な記録です。これまで行った独立系書店のことを覚えている限り書くのが目標です。そして、一人でも多くの本屋好きの方たちに読んでもらうのが野望でもあります。くだらない内容のZINEだけど、がんばるぞ🔥

        • 普段全くと言っていいほど映画を観ないのに、この1ヵ月で4本も観ている。しかもちゃんと映画館で。読書と違い、映画は映像から情報を得るので読書とはまた違う筋肉が鍛えられるのだと遅かれながら気が付く。とにかく今は心を動かし続けたい。観たい映画は1ヵ月先まであと5本ある。お金足りるかな。

        東京事変の「能動的三分間」という曲のサビにこんな歌詞がある。 “才能開花した君はヒッチハイクの巧いベテランペーパードライバー” 格好良く聞こえるけど結局「君」は運転できないのよね。言い回し一つで印象はガラッと変わる。物は言いよう。椎名林檎の言葉選びのセンス、とても好き。

        • 難しい本や自分の興味の守備範囲外の本を読んでみたい。最近読み終えた「夏葉社日記」の影響をもろに受ける安易なわたし。選書は、馴染みの本屋の店主に相談してみよう。目標は月1冊。読み終えたら、ちゃんとした感想文を書いてみよう。1年続けたら何か変わるだろうか。読書は楽しい。

        • 本屋探訪記のZINEを昨年末より作り始めました。本屋紹介とは違う、かなり自由な個人的な記録です。これまで行った独立系書店のことを覚えている限り書くのが目標です。そして、一人でも多くの本屋好きの方たちに読んでもらうのが野望でもあります。くだらない内容のZINEだけど、がんばるぞ🔥

        • 普段全くと言っていいほど映画を観ないのに、この1ヵ月で4本も観ている。しかもちゃんと映画館で。読書と違い、映画は映像から情報を得るので読書とはまた違う筋肉が鍛えられるのだと遅かれながら気が付く。とにかく今は心を動かし続けたい。観たい映画は1ヵ月先まであと5本ある。お金足りるかな。

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        • 六等星コラム-言葉編-
          1本
        • 六等星コラム-BOOKS & ZINE-
          1本

        記事

          「終わりのある物語を、これからどう生きよう」 今日読み終えた本の一節。確かにその通りなのだけど、無自覚に命は永遠のように感じてしまっている。いつまでも、思うように体も心も頭も動かない。終わりありきで考えるのは切なくもある。けれど終わりがあるからこそ今から何ができるだろうと考える。

          「終わりのある物語を、これからどう生きよう」 今日読み終えた本の一節。確かにその通りなのだけど、無自覚に命は永遠のように感じてしまっている。いつまでも、思うように体も心も頭も動かない。終わりありきで考えるのは切なくもある。けれど終わりがあるからこそ今から何ができるだろうと考える。

          午後三時

          久しぶりに行きたいカフェがあるのだと友人に連れられて向かったのは、東京から引っ越してきたという装丁家の方が営むお店だった。 開け放たれた扉から中に入ると、毛並みのつやつやした大きなゴールデンレトリバーが床に伏せている。 テーブル席では男性が寛いでおり、愛犬の散歩中に一息つこうと立ち寄ったことが窺える。 すぐ近くの席についた友人と私は、各々ドリンクを注文する。 友人はホットのハーブティーを。私はアイスティーを。 冷たい飲み物があまり得意でないので、友人を見習ってホットを頼めば

          誰も知らない

          これは絵の展示だっけ。 一瞬そう思いかけた。 光の淡く眩いきらめき、絵の具を塗ったかのように緑と青が混ざった海、出来過ぎにも思える構図。 でも、それはまごうことなき写真で、常に移ろいゆく一瞬たりとも同じ姿を見せない自然のワンシーンにはっと息をのむ。 夕日が海に沈む瞬間、海に夕日が対称に映るタイミングを狙ってシャッターを押された時に偶然発生したという稲妻。 狙っていたとしても、良くも悪くも思い通りにならないだろう。 1秒毎に驚く速さで姿形を変えるに違いない自然たちの、二度

          誰も知らない

          アンブレラ

          家の傘立てに傘がないことに気が付いて、職場に置き忘れてきてしまったことを思い出す。 いつからか職場では傘立ての置き傘チェックが厳しくなり、1日置きっぱなしにしていたり、雨が降りそうで降っていない日に持ってきていたりすると、早々に撤去の対象となり回収されるので気が気ではない。 ただでさえどこかに置き忘れてくることが多いのに、これ以上傘を新たに買うのは負担が大きい。 まだありますようにと祈る気持ちで出社すると、昨日の今日で目を付けられたようで、早速撤去予備軍として傘立ての隅っこ

          近くても

          約3年住んだ地であるのに、当時は降りたことのなかった駅。 同じ市内でありながらも、よそよそしさが漂っている。 辺りはすでに暗く、人通りもまばらで行き交う車の数も少ない。 昼間の諸々の社会の営みから人が消えて、建物だけがそこに取り残されているかのような静かな夜の道を歩いていると、今自分がどこにいるのかわからなくなりそうになる。 しばらくすると、電車の音が聞こえてくる。 少し先に見える踏切を越えるとすぐ湖が姿を現すはずで、きっとこの時間なら対岸の光がぽつぽつ見えるだろう。 近い

          心身ともに健康であること。社会の基準は暗黙の了解でそこに合わさっていると思う。それは、元気でない時でなければ気付けないことだとも思う。周りから置いてけぼりにされたようで辛くなったりするけど、人間調子いい時も悪い時もあるのだから、止まってもまた歩き出せばいいのだと自分に言い聞かす。

          心身ともに健康であること。社会の基準は暗黙の了解でそこに合わさっていると思う。それは、元気でない時でなければ気付けないことだとも思う。周りから置いてけぼりにされたようで辛くなったりするけど、人間調子いい時も悪い時もあるのだから、止まってもまた歩き出せばいいのだと自分に言い聞かす。

          「力」を手に入れる

          先日から2週間限定で開催中のブックイベントにZINEを出品させてもらっている。 前回の開催時はお客さんとして行ったのだけど、当時はZINEを作ろうなど微塵も思っていなかった。 それが、約1年ちょっとの間に拙いながらもZINEを制作し、出店申込みをするようになっているのだから人って変わるもんだなぁと思ったりする。 自分が出店者側になっているなんて感慨深い。 アート系に写真集、イラスト系やエッセイ、雑誌風のものなど、一般流通はしていないZINEやグッズがここぞとばかりに集結して

          「力」を手に入れる

          まだ春だけど

          少し肌寒かったかと思いきや急に暑くなったりするので、この時期は着るものに困る。 昼間は夏を思わせる日差しで、自転車を漕いでいると体がうっすらと汗ばんでくるのがわかる。 帰宅して手を洗おうと洗面台の前に立ち、顔が赤らんでいることに気が付く。 またやってしまった。 まだ春だから、と油断していると痛い目に遭うのはわかっていても、ついつい面倒くさくて何もせず出掛けてしまう。 そして、いざ夏本番を迎えるともう手遅れになってしまい、どうすることもできないままひと夏を過ごすことになる。

          まだ春だけど

          かなわない

          将棋の世界を描いた羽海野チカさんの漫画、「3月のライオン」の中で、印象に残っている言葉がある。 獅子王戦で、天才と呼ばれる宗谷名人に挑む島田八段。 同い年である彼について島田八段はこう語る。 到底自分には手の届かない事柄や相手が現れると、思考回路が停止してしまう。 元々持っているものが違うから、どうせ頑張ったって勝ち目はないから。 努力なんてする意味がない。 そう自分を納得させて、同じ土俵に立つことを諦め続けてきた。 その方が楽だから。 必要以上に傷付かなくてすむから。

          不穏な日常/るるるるんvol.4-付箋-

          手に取ったのは1年ほど前だったと思う。 よく行く書店でこのZINE自体は何度も見かけていたのに、私には合わなそうと、誰が書いていてどんな内容かも知らないのに一方的に食わず嫌いを決め込んでいた。 ルルルン、っていうパックと名前が似ているな。 というか“る”が一つ多いだけだな。 るんるんしてるな。 るんるんな内容なのかな。知らんけど。 なんて思っていた。 今は使っていないが、パックのルルルンは私の肌質に合っていたようで、肌がもっちり潤い気に入っていた。 存在自体は知りながらも決

          不穏な日常/るるるるんvol.4-付箋-

          煌めき

          2900円。3900円。 これまで見たこともない値段を目の当たりにし、見間違いかと二度見する。 いや、間違いない。 合っている。 なぜこんなに驚いたのかというと、それは、パフェ1つ分の値段だったから。 私の中でのパフェの相場は1000円程度、見かけたことのあるお高い値段でも2000円ほど。 注文したことのあるパフェは大抵1000円以下のリーズナブルなもので、それでも自分を満たすには十分なクオリティーだった。 お洒落な食べ物系に疎い私は、高級パフェなるものを初めて知ることに

          粛々と、淡々と

          1週間前にはまだ5分咲きだったのに、ほんの数日であっという間に満開を迎える。 今日の雨で桜の花は緩やかに終わりに向かい、葉桜へと姿を変えていくのだと思うと、華やかに彩られた姿を知っている分少し寂しい気持ちになる。 花が咲く時期になると、徒歩で、自転車で、電車で出掛ける度に、至る所に桜の木が植えられていることに気が付く。 普段は意識すらしていないのに、薄桃色を帯びた蕾が膨らみ始めてようやく、この木は桜だったのだと唐突に思い出す。 住んでいる土地柄、桜の名所と呼ばれる場所はたく

          粛々と、淡々と