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青玄羅漢はどこだ

羅漢寺に来春の笑羅展のポスターとチラシを届けに行った。
風の強い寒い日だったが、羅漢場に着くと雲の合間から陽もさした。
こういうことがよくある。
石仏たちは晴男晴女が多いのかもしれない。

クレーの妖精のような一体の前に野菊が咲き群れていた。

陽射しを片頬に受けて、白く美しく輝いていたひと。

ワビスケ、サザンカの花、マユミの実、ドウダンツツジの紅葉の彩り。

この日のもう一つの目的は、とある句集の表紙を飾った石仏に会うこと。
ネットで発見、今日ポストに入っていた一書。

この石仏はどの列のどの羅漢と、ぱっと浮かばないのが?だったものの、見知らぬ印象でもなかった。どこにいるのだろうと楽しみに探したが不思議なことに居なかった。二人で隈なく探したが見当たらなかった。北条石仏ではないとは思えないし、顔が剥落したか、首が落下したか。それともひそかに独り旅に出たか。

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