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着ぐるみの裡から幸福を見た話/他人事の花火/迷子を探すPM21:00、夜警

日誌。 着ぐるみの裡から幸福を見た話人生で初めて着ぐるみを装備した。つまるところ「着ぐるみの中の人」という概念を纏った訳である。何でそうなったかは割愛する。 前が殆ど何も見えねえ状態で歩き、常に背中から打ち付ける膨張用の風を浴びながら無言を貫き精一杯の愛想を振りまいた。と言っても常に腕を頬に当ててないと着ぐるみの頭がしぼんで溶ける状態だったので振りまける愛想も対して無かったのだが。 着ぐるみ。それは幻想を売るという事の代名詞的存在で、最早それはわりと薄い生地一枚挟んだ中

    • 弱音の吐き捨て/生活の足跡

      しんどい。 言葉が足りなかったかもしれない。だからもう一度言う。しんどい。辛い。ちゃんと辛い。一週間くらい何もしたくないしキツいし、先は見えない。 一ヶ月経った。早いものだな、と思う。生活には慣れたよ。確かに慣れた。でも適応したかと言われたらそんな事は全然なくて、ただ突き付けられる"不合格"や"不正解"を眺める事に慣れたってだけで。でも、俺を取り巻く環境は「もう慣れただろ」ってさ。馬鹿なんじゃねえの。 俺はどうやら周りに比べてアイロンが随分と下手くそな様で、上級生の方々

      • 音沙汰の継続、または近況報告

        喉が痛い。 痛い。四重には潰れた。それはもう潰れに潰れまくった。その上で得たのは「喉が潰れないようにする技術」ではなく「潰れた上でデカい声を出し続ける技術」である。正直潰れる前の自分の声がもう思い出せない。 さて、このnoteは所謂近況報告。とは言っても言える事は無いに等しいのだが、それでも何かを書かないと気がすまないものだから困り物だ。 今の僕の生活は随分と世離れしている。暫く僕の人生の核だったスマートフォンは信用できない。PCも信用できない。何よりも信用できるものは腕

        • 春は別れの季節/インスタントな縁の先にいる君達へ

          春は別れの季節である。勿論詭弁である。 と言いたい所なのだが、実際春という季節に切られる縁が多いのは事実だと思う。それを齢18、高校生を卒業して一応の大人になった今になって初めて実感した僕の自分語りである。 恙無く話のスタートダッシュを切る為に、まずは高校卒業の話をする。卒業式の朝、もうこれからの人生で二度と話す事が無くなる可能性が高い、それでも僕が感謝を伝えたい十数名にキャラメルを渡そうと決めた朝。 少なくともキャラメルが口内で溶ける時までは残ってくれるであろう爪痕を

        着ぐるみの裡から幸福を見た話/他人事の花火/迷子を探すPM21:00、夜警

          これは自己表現では決して無い。永久に、おそらく。

          私は創作が好きだ。 思えば根っからの創作好きだった。初めてコピー用紙に乱雑な絵を描いて「漫画」を名乗ったのは2010年辺りだ。『映画ドラえもん のび太の新・鉄人兵団』を見に行った頃だと思うからおそらくその辺りである。その後も兄の影響で漫画を読んで、でも残念ながら絵は中途半端に上手いだけで。とにかくあの頃の私は、純粋に創作が好きだった。 私は創作が好きだ。 でも、それはかつて抱いていた「創作が好き」という感情とは明確に違う物だと思う。私はここ最近SCPという界隈に居着いている

          これは自己表現では決して無い。永久に、おそらく。