GMO過去ネタより

いや~、農家にあるまじき週6バイトという荒行を行っている間に、何だか周囲で遺伝子組み換えネタが熱いみたいじゃないですか!
こりゃぁ俺も一言乗っかっとかないとな!

……で、遺伝子組み換えねー、俺の個人的意見から言うと……。

『どんどんやっちゃえばいいと思います!』

というのも、結論から言うと。

『どうせそのうちどっかの国で開発されて実用化されてきちゃうだろうから、その前にもっと研究を進めておくべき!』

だと思うから。

よく知らないのにぎゃーぎゃー言うよりも、もっとみんな勉強して、実際のとこどうなのかとか、いい利用方法は無いのかとかもっと調査するべきだよね!
で、もっと一般的に広めて自由に討論できるようになって、むしろDNA48とかいうアイドルグループとか出てきて、その辺のねーちゃんとかが、

「あたしあのマーカーが結構好きなんだけどー」
「えー、でも私あのプロモーターあんまり好みじゃないなー」
「えーそうかなー?でもさー……」

とか言う話が出るぐらいになればいいと思う。

……遺伝子組み換え食品については、もしかしたら食べたいという人がいるかもしれないので、NO!と言うよりも、表示義務を課して、食べたくない人はやめる、食べたい人は食べる、でいいと思います。

で、じゃあ実際にどんな可能性があるのか?ということについて。

もう既に青いバラとかウイルス抵抗性とかマイコトキシン分解性作物とかディフェンシン生成イネとか実用化されてるし、結構日常に溢れてきつつあるんだよね。
……何より「ディフェンシン!」とかかっこいいじゃないか。
まあそれはとりあえず置いといて、様々な微生物の世界を見てると、凄い可能性を秘めてると思う。

例えば、

DDTを分解する奴。
石油を食べる奴。
有機水銀を食べる、アルテロモナス・マクレオディー。
アレルギー反応を軽減する乳酸菌。
コレステロールを低下させる、ラクトバチルス・アシドフィルス。
藍染のインディゴを作る奴。
ヒアルロン酸を作る、ストレプトコッカス・ズーエピデミカス。
グルタミン酸を作る、コリネバクテリウム・グルタミカム。
バイオプラスチックを作る奴。
生ゴミから燃料を作る硫酸還元菌のデサルフォビブリオ・ブルガリス。
水素を作る、クロストリジウム・ディフィシレ。
糞からメタン発酵する奴。
スピーカーとかに使われているバイオセルロースを作る、アセトバクター・キシリナム。
発光するルシフェラーゼ。
磁石を作る、アクアスピリラム・マグネトタクティカム。
雪を作る、シュードモナス・フルオレセンスKUIN-1。
枯草菌、バチルス・サチルスを使った記憶メディア。
ヘリコバクター・ピロリを使った医薬品注入。
ハイパースライム。
洗剤のアタックにはアルカリセルラーゼが含まれていて、「酵素の力でセルロースの汚れを落とします!」
飲むワクチンのイムノバイオティクス。
馬車馬のように鞭毛で走るマイコプラズマ・モービレを使ったモーター。
終いには、ガン細胞は「命の回数券」とも呼ばれる、テロメアを修復するテロメラーゼという酵素を持っているため死なないのだが、それをブロックする力を持つ、ストレプトマイセス・アヌラタス。

これらの微生物たちの力を使えば、何だか色々凄いことができそうだと思わないか?
……既に現在研究されているのが、遺伝子をパーツごとに分離して配布できるというバイオブリックだ。
こんな凄い技術、研究しないわけにはいかないだろう。

例えば、海水に近いアルカリ環境にしか住めないルシフェラーゼを、常温で繁殖するバチルス・ナットーなんかに組み込んで糖分と一緒に保存しておいたりすれば、なんと『水を注ぐだけで発光する微生物ライト』ができる!……かもしれない。
微生物を使ったエネルギー生産なんかは凄く需要が高かったりするだろうしね。

技術にはどれも、メリットとデメリットがある。
生かすも殺すも、それは研究者次第だと言うわけだ。

さあ、みんな!
……合言葉は、「クオラムセンシング!」

ちなみにソースは、こちらの本からです。

人を助けるへんな細菌すごい細菌―ココまで進んだ細菌利用 (知りたい!サイエンス) [単行本]

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