見出し画像

僕らは情報を食べている

最近、テレパシーとは量子もつれ現象なのではないか?という説が出てきた。……確かに、そう考えてみると腑に落ちる。

昔から、物質的世界と平行して精神的世界の領域があるのだろうと予測していたのだが、ここに来て最新の知見がそれを解明しつつあり、非常に世界とは面白い。

多次元世界解釈

最近、多次元世界が存在する……というニュースが流れていたが、モーニングに連載中の『4D』というマンガでは、四次元空間についての解説が分かりやすく行われていた。

原作 橘尚毅 漫画 汐里『4D』http://www.moae.jp/comic/4D/1

二次元世界では距離が離れていたとしても、三次元的には距離が近くなるという場合が存在する。これは、例えば紙が折りたたまれていたとすると、二次元的な距離では遠くなるが、三次元空間として捉えてみると、その座標はすぐ隣に存在することになる……と説明すれば分かりやすいだろうか。この状況において、片方の座標で振動が起きた場合、それは隣接する座標においても共鳴して振動したとしてもおかしくない。

同様に、三次元空間においては離れていたとしても、仮に四次元空間ではすぐ隣に存在していたとすると、すぐ近くに存在する物が互いに影響を及ぼし合う可能性もあるのではないか……?

精神は情報と感情で成り立っている

さて、そんな風に仮説を立てていくと非常に面白いのだが、今回は精神の素となっている「情報」について考えてみた。

我々の精神がどのようにして成り立っているかと言えば、それは情報の積み重ねと感情による励起だと考える。色んな情報を組み合わせていき、それは次第に高分子物質と同じように形を作る。そしてそれが時折外部からの刺激によって感情として励起されるわけだ。

そんな情報についてだが、【ラーメン発見伝】の名ゼリフである「奴らは情報を食べているんだ!」という話と似ている。要するに、実際に人間は生物的な活動として情報を吸収しているのではないか……?という話である。

つまりは「食べたものが自分を作る」という話はよくあるが、これが正に情報に関しても同じことが言えるのではないだろうか?ということだ。

情報も食事と同じだ。

流れてくるニュースなどを読み、それに対して考え、コメントを付けて発信する。すると、それに反応した人々がコメントを書く。……これは生態系における循環の仕組みと全く同じなのではないだろうか。

情報生態系の循環

例えばオリジナルな記事を野菜だと仮定する。すると、その野菜を栄養源とする生物が寄ってきて、それを食べて咀嚼する。咀嚼された野菜はより低分子に細かくされ、他の生物が食べやすい状態となって排出される。すると今度は、それらを栄養源とする生物たちが集まってきて、さらに消化吸収していく……という仕組みだ。

このように考えてみると、なぜ情報は誤って広まってしまうのかがよく分かる気もする。中には低分子な栄養しか取り込めない生物もおり、高分子な情報は取り込めないのだろう。さらにあまりに低分子になり過ぎると、分かりやすい=吸収しやすい養分だけが入ってきて、もっと大きいニュアンスの分子は形を留めなくなっているからだ。これがセンセーショナルな見出しやバズワードというものに値するのだろう。

情報癌と情報デトックス

そんな風に考えてみると、癌に関しても似たような状況が思い浮かぶ。癌の原因は、テロメア酵素の損傷によって細胞が増殖し続けてしまうことだ。この場合、どこで増殖が止まるのかというと、保有しているエネルギー量次第だと考えている。(……そのため、粗食によって治る人もいるのだろうと)

なので、摂取カロリーが多い人ほど癌は増殖していく。情報も同様に、インターネットによって無限に情報が手に入れられるようになってしまった現在、どこかでストッパーがかからなければ、情報も無限に取り込めてしまい、次第に情報癌に冒されて、精神が病んでしまうのかもしれない……。

情報によって我々の心は成り立っている。時には情報を必要以上に摂らないように、デトックスすることも大事だろう。

これが生態系と同じ仕組みなのだとしたら、発酵に遷移するか腐敗に流れるか、そして大多数が日和見的なのか?という状態も似ているのではないだろうかと思う。……そう考えてみると、確かにシンプルで分かりやすい気もしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?