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生態経済学論

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自然と経済は非常に似ているということについて、様々に考察してみた文章のまとめ
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2014年6月の記事一覧

『企業国家』が生まれてくる

『企業国家』が生まれてくる

バンコクの古本屋で売っていた、深夜特急を少しだけ読みながら帰ってきた。

正に今回の旅は、この深夜特急のようなイメージで望んでいたことが分かったわけだが、著者の沢木耕太郎が対談で語っていた通り、「26歳という年齢でこの旅に出たのが良かった」というのに同感だった。

俺は元々日本が好きで、日本から出るつもりもなく、日本で一生を過ごそうと思っていたにも関わらず、今回このような流れになったのが不思議な因

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予防原則という方針

予防原則という方針

予防原則、というのがEUの方針のようだが、これは一見効率的のように見えるが、実はそうでもないと思う。
……というのは、『予防』というのは『恐怖』を元にした評価基準となっているからだ。

『危険な可能性があるものは排除する』

この考え方は、きちんと勉強した人なら分かる通り、矛盾が生じてしまう。
……何故なら、『この世の全ての物には、危険が含まれている』からだ。

危険を避け続ける……ということは、

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続・全ては農になる

続・全ては農になる

カンボジアに進出していた多くのNGOが、農業を始めているらしい。
その理由を聞いてみて納得したのだが、まず最初は『教育』を行うために入ってきた所が多かった。
学校の建設ラッシュが起きていたのがその証拠だ。

で、実際に教育を行おうとしたのだが、生徒が集まらない。
何故かと言うと、これまで自給自足生活を行っていた家庭では、家業である農業を行うことに忙しくて、学校になど通っていられないのだそうだ。

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全ては農になる

全ては農になる

韓国では、東大並みにエリートしか入れない農業学校の主席になると、1000万貰えるんだってさ。
それを「農業やりたいです」といった人5~6人に対して、均等にバラ撒いてしまうのが日本の農政。
土地も仲良く分けなさい、ってこと?

ある地域では、1世帯10haある土地を、何とかみんなで手作業で回しているのが東南アジア。
0.2haぐらいの土地を、「人力じゃ無理だから」と言って、補助金貰ってトラクター買う

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