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【エッセイ】私のトレードは退屈だ

私にとって食事は1番の楽しみである。

当然、食べることも好きだが
作ることも好きだ。
食材が手に入るなら何でも作ってみたい。
その為の技術も知識も付けたい。

そんなこんなで約3年ほどで
1500以上の料理。
色んな国の色んな調理法で作りました。

気が付いたら外食するより
いい食材や良い調理器具を買って
自分で調理する方が楽しいし
自分の味覚に合わせられるので
当然ですが、美味しいです。

今では拗らせて
料理を盛り付けるお皿が
どんどん増えていく始末です。

それでも、なかなか家では作れないものとか
1度は本物を食べておきたいって時は外食します。

外食する為の下調べも意外とやります。
食べログとかを見るのではなく
そのお店がどんな食材を使っているのか
分かる範囲で調べたりします。

食べログなどを見る場合でも
「良かった!」「美味しかった!」
みたいな良い意見は無視します。
良い意見じゃないコメントの中でも
凄く参考になることも結構あるので
時間がある時は探しちゃいますね。

それと、事前予約は必ずします。
行列に並ぶとかも絶対にしないし
行き当たりばったりで選ぶこともないので
予定を決める意味でも予約は絶対にします。

料理の味に関しては
全員同じ味覚ではないので
この店ではこういう味付けか、
ここの店主はコレを推したいんだなって感じで
どハマりもあれば、好みじゃない場合もありますが
接客に関しては言い訳が出来ないと思っています。
私も接客業をやっていたこともあり
ちょっとした事でも気になることが多いです。
ですが、接客にチカラを入れているところは
丁寧で心地良いことが多いので満足できます。

何でこんな話から始めたかと言うと
下調べ(相場分析)
事前予約(指値・逆指値)
好み(トレードスタイル・相性)
接客(必ずキッチリやる損切り)

こんな感じでちょっとこじつけですが、
FXとも通ずるところですよね?
FXはFX、日常は日常って
切り離して考えるなんて難しいです。
日常で何気なく行動していることが
FXでは致命的な欠陥になることもあるので
普段から意識しておくことがベストです。

ちなみに、大谷選手を知っていますよね?
野球を知らなくても
大谷選手を知っているくらい超有名選手です。
そんな大谷選手はストイックで
野球の為に殆ど外食、飲みに行かないことで有名。
そんな大谷選手に先輩は
「付き合い悪いと嫌われるぞ」と言うが
大谷選手は
「世界一の選手になればみんな好きになってくれるから、それを目指す」
って言う。
これを口だけじゃなくて実現していることも凄い。

私は大谷選手のことは何もわからないけど
ダメなところを探す方が難しいレベルだと思うので
野球だから関係ないわ!ではなく
マインドだけでも参考にできる所はあるのでは?
って感じで成功者から学ぶのは大事です。

多分、本人は成功者なんてことも思っていないでしょうけど。


ってことで、FXって楽しいですか?

FXで負けているのに
楽しいという人がいる不思議な業界です。

私はFXのトレード自体は退屈だと思う。
でもどこかに楽しみとかやり甲斐がないと
続けられないのも事実である。

当然ながら、楽しくても資産が増えなければ
時間を掛けてやる意味がない。

だからこそ、時間とお金を自分に投資する。
現物株を買って投資するにも
企業価値を見て投資するにも
投資対象には期待しているからこそ投資出来る。

投資の入口はまず自己投資です。
自分自身で期待を裏切らないようにしましょう。

その期待を裏切らない為にも
長期的な思考、一貫したルールを作ります。
自分でルールを決めて
それを守ることがトレードだと思っている。
制限を設けているのに楽しいはずがない。
楽しいということはルールが緩いんです。

でも続けている理由は
FXにも楽しい部分があるからです。
それはトレードではなく分析です。


週末に分析したシナリオと
その週の実際のチャートと見比べて
乖離も少なく想定通り動いてくれると
自信にもなるし、気持ちいいですよね。

チャートが止まっている時に如何に楽しめるか
どう楽しみを持ってやっていくか。
ここでしか楽しみを作ってはいけないと思っているので
私のトレードでは退屈になることが正解なんです。

週末はチャートが止まっているから
トレードも出来ないし退屈だ!という人は
エントリーして勝ち負けを付けることに
楽しみを持ってしまっているんでしょう。
だから負けても負けても辞められない。
FXをやめることが負けだ!って
意味の分からないことを言い出すのは
ただの現実逃避。

向き不向きがあるんだから
向いていないことに執着しない方がいいです。

私の楽しみはやっぱり検証です。
FXをしていない状況でも
ふと思いついた仮説を言語化して
数値根拠を出していく作業は楽しいですし
検証のための仮説を立てていくのも楽しいです。

でも実は、それ以上に楽しいのが
その仮説を覆していく検証が最高なんです。
自分の立てた仮説が自己都合になっていないか
視野が狭くなっていないか、など
自分の仮説を否定していく作業が一番面白いです。

実際の検証って
ここまでがセットだと思っています。

インジケーターを組み合わせて
通貨ペアごと、各時間軸でエントリーの合否を集計して
過去何十年分もデータを集めるのも検証です。

でもこれは私から見ればただの自己満足です。
いくらエントリー精度が高くても
一回のトレードで数pips取ることを繰り返すなんて
私は検証もやっているぞ!って言いたいだけ。

オプション取引と勘違いしているのかな?
出口が決まっているからこそ
入口にシビアになるのは理解できます。
実際、オプションは入口が全てですからね。

でもFXは出口を自分で決められるんです。
ということはここに答えがあると思いませんか?
投資でもどこでイグジットするか
ギャンブルでもどこを辞め時にするか、
ここで結果は全く変わってきます。

決まった手法で数をこなしていけば
辿り着くのは確率の収束。
ある程度の手法を検証すれば
裁量トレードで一生モノになる勝率なんて出ないです。
最終的には60%前後になれば優秀です。
自動売買に落とし込んで回し続けるのなら
色んなロジックでやっていくのは良いと思います。
でも、単純な言語化では済まないのが裁量なので
一生モノの武器にするための裁量スキルは別物です。

EAには出来ないなって部分に答えがあるので
EAは詳しくない、ってだけで
終わらせないようにしましょう。

私が一生モノの裁量スキルだと思っているのが
圧倒的に値幅観測です。
値幅は全て言語化、数値化出来て
チャートを見ていく上では欠かせないものです。

値幅が分かればエントリーなんかに
必死になる必要もないし
そのエントリー精度の悪さも
未来予測の精度で
ひっくり返せるくらいの利幅が取れます。
その為に波動や値幅の知識を正しく学んで
意識しながらチャートを見ることです。
ここさえ間違っていなければ
個人差があって時間が掛かる人でも
必ず経験値になっていきます。

私のトレードが退屈なのは
事前に分析したポイントまでとにかく待つ。
そのポイントに到達しなければシナリオ変更。
ポイントに到達すれば値幅の根拠通りに待つだけ。
ポジションは必死に握るのではなく
余計な奇跡も期待せず、
事前に決めた根拠のある出口で待つだけです。

トレードを退屈にする絶対的要素が損切りです。
利確じゃなくても損切りも根拠のある出口です。

これだけは絶対にやらなければいけないこと。

安心して絶叫マシンに乗れるのは?
怖いけどバンジージャンプが出来るのは?
簡単に言うと命綱があるからですよね?

車にもシートベルト着用が義務でしょ?
シートベルトして運転なんてカッコ悪いですか?
どう考えてもシートベルト未着用で捕まったり
事故する方がカッコ悪いでしょ。

東京タワー建設での高所作業員は
命綱を着けずに作業を行ったと言われています。
事故がなければ武勇伝にはなるのかもしれませんが
別にかっこいい訳ではないでしょ?
ただそれがまかり通る時代だったのかな?って感じです。

命を守る、退場しないという意味でも
損切りは命綱です。
損切りを決めないとか
損を確定させたくないからズラすとか
塩漬け覚悟で損切りを外すなど
普段から完璧を求めようとする人に多いので
損切りは恥ずかしいことではないと
まずは理解していくところから始めましょう。

思考停止して損切り外して
何か月も含み損を抱えて
損が膨らむ毎日で精神すり減らして
諦めていたポジションが奇跡の生還。

これ、カッコいいですか?

これこそ機会損失になるし
何より、損切りを外したことの
成功例を体験してしまったということです。
これは成功例ではなく
損切りはやっぱり損なんだと刷り込まれます。
こうなるといくら調子が良くて増やせても
最終的には全損の未来しかないです。

FXの手法はトレーダーごとにあるといっても
間違いではないです。
100人居れば100通りあると思いましょう。
そのほとんどが入口、エントリー手法です。

エントリー自慢厨は
FXの本質を理解していないので
話のネタに出来ても参考にはなりません。

FXの唯一の正解は損切りをすることです。
連勝をアピールするギャンブラーは無視して
損切りを明確にしている人がトレーダーです。
初心者で知識や経験が少なくても
損切りの重要性を理解することが
FXで成功していく思考が育ちます。

私がFXをやるのに
普段からSNSは不要と言っている理由のひとつに
複数の根拠で損切りを明確に示している
発信者なんてほとんど見掛けません。

連勝アピールしている人ほど
損切りは大事って言うだけで連勝連勝アピ。

私もエントリーに関する質問が来て
必ず聞くのが、損切りはどこですか?
その損切り位置で大丈夫ですか?
で、その根拠は?

って感じでここが明確かどうかでしょ?

根拠を重ねた損切り位置に納得できるなら
あとは資金管理だけで
難しいエントリー手法なんて必要ないんです。

どうせ、必死にエントリーしても
ちょろっと利益出たら決済しちゃうんでしょ?

決して目先のエントリー手法では
思考は育ちません。
エントリー精度に自信がなくても
損切り位置に自信があれば
どこでエントリーすべきかなんて簡単だし
エントリーに悩む理由なんてありません。
正しい損切りを理解しルールを徹底して
トレードをしていくだけでいいんです。

最初のころは損切り頻度が高いかもしれませんが
その痛みを伴う経験がスキルアップになります。
一回のトレードでほとんどの資産を失う
むちゃくちゃな資金管理にならなければ
必ず自分の経験値になります。
痛みの伴う損切りになったトレード結果ほど
のちの財産になるものはありません。

なので何年トレード歴を重ねていても
適当なトレードをしていて
損切りも資金管理も適当な人が手法一つで
急に人生が変わるようなことは起こりません。
わぁ~すごーい!って思うシンデレラストーリーも
ただの集客マーケティングです。

FX自体、チャンスだと思わないこと。
エントリーチャンスも自己都合だと認識すること。

チャンスと思ってしまうのは
あなたの願望がただただ強いだけ。

これ以上エントリー出来ない理由が見つかりません
ってことになるまで待ってみましょう。

最後に・・

FXトレードを始めて年間トータルで
一度も負けたことがない私からひとつ。

今までの常識を捨てろ。

こんな投資後進国の日本人から
まともな思考のトレーダーを探す方が難しい。
生活していくだけなら恵まれている国ではあるが
投資やFXでは底辺の国と言える。
だから何年も同じ手口で騙されるし
この業界に来る初心者の意識が低すぎる。

労働においても同じことが言える。
日本人は与えられた仕事を必死にやることで
一定の評価を貰える社会になってしまっている。
社会では労働ではこうだ!って
納得いかないことでもルールとして守る。
だから必死にエントリーを繰り返す。
いつまで社畜をやっているんですか?

でも投資・FXは違う。

簡単に作れて簡単に破ることが出来る
マイルールがなぜ必要なのか?
ルールのない世界でやらなければならない
これ程難しい世界はない。

私のことすら信用する必要も無い。
誰にも依存せず自分を信じてやって欲しい。
まずはFXで本物のトレーダーを目指して欲しい。

本当に稼ぎたいのなら本気でやれ!
楽して儲けたいなどと
いいとこ取りをしようとするな!

私は誰にも負けない
「値幅観測」というスキルを身に付けた。
ただその為に誰にも依存せず努力した。
エントリーばかりを重要視する
自己満トレーダーは無視して
イグジットの大切さを学んでほしい。

投資はイグジットが全て。

確率?期待値?
こんなのは所詮、綺麗事で
値幅が取れないやつの言い訳でしかない。

ゴールの見えている勝負は
精神的にも優位に立てる。

出口を極めれば負け方を探す方が難しい。

自分の描いたシナリオに
チャートの方が吸い寄せられていく感覚を
自分自身で実感して欲しい。

これはまさに手塚ゾーンである。

油断せずに行こう。

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