林浩喜(ROCKY)|社会起業家を育成する社会起業家|社会起業大学 学長

社会起業家を育成する社会起業家 社会起業大学 学長| 日本初のベーグル専門店BAGEL…

林浩喜(ROCKY)|社会起業家を育成する社会起業家|社会起業大学 学長

社会起業家を育成する社会起業家 社会起業大学 学長| 日本初のベーグル専門店BAGEL&BAGEL創業者(累計130店舗、3工場 売上日本一)| 「人が最も深い喜びを感じるのは、自分の才能を生かして、誰かの役に立った時である」が理念| 哲学、骨董、ロック、ラジオ、ボクシングが趣味

記事一覧

固定された記事

はじめまして 林浩喜(ROCKY)です

はじめまして 社会起業家を育成する社会起業家 社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)通称ROCKYです! 簡単に自己紹介を 社会起業大学 学長 周南公立大学 経済…

ニューヨーク公共図書館Ⅱ

前回に続き、映画ニューヨーク公共図書館について。まずはミーハーネタから。 NYといえば実はPUNK ROCKの震源地なのだが70年代半ば、その中心にいた“パンク・クイーン”…

ニューヨーク公共図書館I

今週もソーシャルな映画についてのお話を。しかも次回と2回に分けて。昨夏、神保町の岩波ホールで「ニューヨーク公共図書館」という映画が上映された。とても地味なタイト…

JOKER

前回に続き映画の話を。 昨年、多くの知人から「JOKERはマジでヤバい」「負の世界に引きずり込まれる」「重すぎてこっちのメンタルが壊れそう」等々刺激的なコメントを聞か…

ROCK AGAINST RACISM

「これも一種のソーシャルビジネスであり、この人もソーシャル・アントレプレナーだ!」とシャウトしてしまったドキュメンタリー映画を観た。 タイトルの通り、内容は「ロ…

動けばわかる

社会起業大学には「動けばわかる」というモットーがある。自分もやってきたことであり、起業するほどの人であれば至極当然のことだと思っている。   ビジョンを実現する…

ロジックモデル

ソーシャルビジネスに関わるようになると、「ロジックモデル」なるものをよく見聞する。フレームワークの1つなのだが、ロジックツリーのビジネスモデル版か?一般ビジネス…

幸福と成功

今日は少し思想的な話を。行き過ぎた資本主義、エゴの氾濫の文脈で、個人の幸福や成功の定義が再考される必要があると思っている。僕はそれらを次のように考える。 幸福 …

ソーシャル・ビジネス関連用語

今日は、ソーシャル・ビジネスの関連用語の定義をしたい。ソーシャルビジネス系の用語はいくつかあり、まだバイブル的な書籍も無いので多少解釈が異なる場合もあるが、社会…

事業と社会貢献

行き過ぎた資本主義が言われて久しいが、未だに自分だけ自社だけよければいいという利己心前提で、シェアを奪うこと、顧客争奪に血道を上げること、社員やステークホルダー…

パートナー選び

パートナー選びといっても結婚相手のことではない。起業するにあたり、または起業直後の創業期に共通目的に向かって、利害をシェアしつつも戦略的に組むチームのことで、主…

ビジネスモデル

ビジネスモデルという言葉をよく耳にするようになったのは、10年くらい前だったような気がする。IT業界の成長とともにメジャーになった概念なので、当初から若いビジネスピ…

Entrepreneurshipは先天性か?

“Entrepreneurship” 起業家精神は、一般的に思われている通り先天性のものなのだろうか?それとも後天性でもあり得るのか?つまり学べるものなのか? 結論を先に言おう…

そのビジネスプランはあなた自身です

社会起業大学の考えるビジネスプランとは、自分自身の内発的動機に基づくミッション、ビジョンの策定から始まる。ミッション・ビジョンという礎石を作った上に、事業戦略(…

In the end 起業の果てに 

「起業し、心血を注いで事業や社員を育て、その果てには何が来るのか???」 多分、殆どの若き起業家は考えたことも無いのではなかろうか。この問いに対する答は、ざっく…

JUMP前に

ヒト・モノ・カネの起業準備が整い、「さあこれからJUMPだ!」とアドレナリンが充満しているあなたに一つ直前アドバイスを。強いミッションに基づいた情熱やエネルギーが不…

固定された記事

はじめまして 林浩喜(ROCKY)です

はじめまして 社会起業家を育成する社会起業家 社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)通称ROCKYです! 簡単に自己紹介を 社会起業大学 学長 周南公立大学 経済学部 特任教授 山口県立徳山高校、神戸大学経済学部卒業 住友商事、米国コーネル大学大学院への留学を経て、1997 年に当時日本初のベーグル専門店“BAGEL&BAGEL” を起業 フードビジネスを全くの未経験の状態からスタートし、新業態も含め130 店舗3工場を運営し、ベーグル専門店として国内第1位、

ニューヨーク公共図書館Ⅱ

前回に続き、映画ニューヨーク公共図書館について。まずはミーハーネタから。 NYといえば実はPUNK ROCKの震源地なのだが70年代半ば、その中心にいた“パンク・クイーン”と呼ばれるあのパティ・スミスが、またニューウェーブ系パンクの祖エルヴィス・コステロが、いきなり画面に出てきた時は興奮した。2人ともいい感じで歳を重ねており、相変らずカッコ良かった。特にパティは73歳だがカリスマは健在。自由で知的で、程よく角も残っていて。 そして当時NYサブカルの大御所的役割だったアンデ

ニューヨーク公共図書館I

今週もソーシャルな映画についてのお話を。しかも次回と2回に分けて。昨夏、神保町の岩波ホールで「ニューヨーク公共図書館」という映画が上映された。とても地味なタイトル、テーマで多分ガラ空きだろうなと踏んで行ってみたところ、2度も満杯で入れず3度目の正直でやっと観ることが出来た。岩波ホールは岩波文庫で育った知的なシニア層が上顧客の意識高い系映画館であることは間違いない。しかしこれほど人気を博すとは、、、 その理由は未だにわからないが、実に大きな学びを得ることができた。この映画でも、

JOKER

前回に続き映画の話を。 昨年、多くの知人から「JOKERはマジでヤバい」「負の世界に引きずり込まれる」「重すぎてこっちのメンタルが壊れそう」等々刺激的なコメントを聞かされてきた。だが「一見の価値あり」と一様に勧められ、ソーシャルイシューの匂いも感じたので、何となく気にはなっていた。たまたま深夜BSでやっていたので、ウトウトしつつもやっと見ることができた。   先に結論を言うと、正直期待したほどのキワモノでは無かった。怒り、悲しみ、恨みといった負の感情の中に微かな主人公の自信

ROCK AGAINST RACISM

「これも一種のソーシャルビジネスであり、この人もソーシャル・アントレプレナーだ!」とシャウトしてしまったドキュメンタリー映画を観た。 タイトルの通り、内容は「ロックで人種差別に反対する」ものだが、 今から42年前の1978年4月30日、英国病と呼ばれ未曾有の経済不況下に煩悶するロンドンのビクトリアパークに10万人もの若者が英国中から集結した。 10万人!全員が人種差別反対という理由で駆けつけた訳ではなかろうが、この事実は単純に凄いことだし、実際マジョリティの白人と移民の黒

動けばわかる

社会起業大学には「動けばわかる」というモットーがある。自分もやってきたことであり、起業するほどの人であれば至極当然のことだと思っている。   ビジョンを実現する手段を模索する際に専門知識が足りない時、ビジネスアイデアを考えている最中に、スタックして考えがそれ以上先に進めなくなった時、知識やデータを求めてググったり本を読むだけでは実体感が湧かない時などに、いったんパソコンから離れ部屋を出て、その知見を持っている人を探し出し会いに行くのだ。もしくは自分がやろうとしている起業分野

ロジックモデル

ソーシャルビジネスに関わるようになると、「ロジックモデル」なるものをよく見聞する。フレームワークの1つなのだが、ロジックツリーのビジネスモデル版か?一般ビジネスの世界では殆ど聞いたことが無かったが、今日はそのロジックモデルについて触れてみよう。 ソーシャルビジネスの効果測定は、経済効果(売上、利益)よりもソーシャルインパクトと言われるその活動の社会に対する波及効果で行われるのだが、最終的には社会の構成員である人々の意識改革、行動改革につながったか?が重視される。その未来に引

幸福と成功

今日は少し思想的な話を。行き過ぎた資本主義、エゴの氾濫の文脈で、個人の幸福や成功の定義が再考される必要があると思っている。僕はそれらを次のように考える。 幸福 自分のミッションを知っていること 成功 ミッションを果たすべく、固有の才能を活かし切ること 幸福というのはあくまで主観的なものだと思う。絶対的な価値観であって時代の共通の物差しや他人の物差しで測られるべきものでは無い。自分なりの定義があってその物差しを当ててその中に収まっていれば誰にどう言われようが幸福なのだ。それ

ソーシャル・ビジネス関連用語

今日は、ソーシャル・ビジネスの関連用語の定義をしたい。ソーシャルビジネス系の用語はいくつかあり、まだバイブル的な書籍も無いので多少解釈が異なる場合もあるが、社会起業大学では代表的な用語を次のように定義している。 <Social Entrepreneur/ソーシャル・アントレプレナー> エゴ社会、行き過ぎた資本主義の結果として生じた歪みを正し、より良い社会の実現をミッションとする、「社会活動家」と「起業家」の合体コンセプト。一般企業における営利活動を、「社会課題の解決」に活用

事業と社会貢献

行き過ぎた資本主義が言われて久しいが、未だに自分だけ自社だけよければいいという利己心前提で、シェアを奪うこと、顧客争奪に血道を上げること、社員やステークホルダーを犠牲に、つまりエゴのみで自己利益追及を図る企業が殆どである。自分もかつてはそうであったことを否定しない。ビジネスは暴力を伴わぬ現代の戦争であり、人間がその主役である以上、動物としてサバイバルを果たそうとするのは本能だという視点もある。しかし人間の本能には他者への思いやり、無私の精神といったものもベースに必ず存在してい

パートナー選び

パートナー選びといっても結婚相手のことではない。起業するにあたり、または起業直後の創業期に共通目的に向かって、利害をシェアしつつも戦略的に組むチームのことで、主に起業パートナー、資本パートナー、業務パートナーの3つがある。創業期のまだ会社に信用・実績の無い時期に、損得勘定だけのつながりでないこれらパートナーはあなたの貴重な財産となる。   起業パートナーとは、ベンチャー的に起業する場合に共同創業(共同出資)するケースである。1人で全てをこなせるスーパーマンはいないし、起業の孤

ビジネスモデル

ビジネスモデルという言葉をよく耳にするようになったのは、10年くらい前だったような気がする。IT業界の成長とともにメジャーになった概念なので、当初から若いビジネスピープルが好んで使っていた。その後自分も学んでみたのだが、一言で言うとビジネス透視図のようなもので、図式化された戦略とも言える。マイケルポーターのバリューチェーン(価値連鎖)の図を参考に次のような独自解釈をした。 ① 対象顧客のニーズ、提供する価値(商品、サービスの意義)を明確にする ↓ ② その為のKFS(成功要

Entrepreneurshipは先天性か?

“Entrepreneurship” 起業家精神は、一般的に思われている通り先天性のものなのだろうか?それとも後天性でもあり得るのか?つまり学べるものなのか? 結論を先に言おう。後天的に学べるものである。 まずは起業家の定義を。ビジョンを抱き、ビジネスアイデアを考案し、経営資源を調達し、新たな市場を創出する人々のことである。社会起業大学の標榜する社会起業家は、このビジョンやビジネスアイデアに社会性が目的となる、或いは加味されたものだ。 さて、起業までのプロセスをざっくり書

そのビジネスプランはあなた自身です

社会起業大学の考えるビジネスプランとは、自分自身の内発的動機に基づくミッション、ビジョンの策定から始まる。ミッション・ビジョンという礎石を作った上に、事業戦略(商品・サービス、市場戦略、ビジネスモデル等)、財務戦略(資金調達、損益予測、現金収支等)を積み上げる。多くのビジネスプラン関連書籍も近しい構成になっていると思う。 まず言いたいのは「そのビジネスプランはあなた自身である」ということだ。あなたの過去、現在、そして未来までが投影されるものだ。未来に向けては、ビジネスプラン

In the end 起業の果てに 

「起業し、心血を注いで事業や社員を育て、その果てには何が来るのか???」 多分、殆どの若き起業家は考えたことも無いのではなかろうか。この問いに対する答は、ざっくり4つだ。①上場する②事業譲渡する③事業承継する④廃業するいずれのパターンも一長一短あるが、④を除き事業スタート時にある程度はイメージを固めておいたほうが良いだろう。選択肢によって、取るべき戦略も変わって来るので。志や夢は大事だが、人間と同じく自分が育てた大事な子供(会社)との別れはいつか必ず来るのだ。   ①上場する

JUMP前に

ヒト・モノ・カネの起業準備が整い、「さあこれからJUMPだ!」とアドレナリンが充満しているあなたに一つ直前アドバイスを。強いミッションに基づいた情熱やエネルギーが不可欠なのは間違いないし、それが成功の大前提なのも間違いない。ただ、少し冷静になる為にも最後にやっておいた方が良いことがある。それは最悪の事態も想定し、どんな時に事業を止めるか?を事前に決めておくことだ。 僕もベーグル事業を立ち上げる時に、投資してくださった企業の方々と「投資協定」なるものを締結した。そこに記載した