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高野山への旅⑤【弘法大師:空海(ii)】

写真は大師生誕1250年の今年、50年に1度だけ戴ける、という万能のお守りです。
そのお守りの写真をブログに載せてバチが当たらないの、って?
後述のとおり、弘法大師は懐の深い方なので問題ないと思います。

高野山では、異なる宗派が同居しているお寺が多くあります。 お寺の中に神社もあるし、モスク型のお墓もありました。 何故か十字架は見かけませんでしたが。(高野山がキリスト教を受け容れないのではなく、キリスト教が高野山の「寛容」を受け容れられないのではないか、と思いました)

ガイドさんによると、弘法大師が「大日如来(仏教)を天照大神(神道)の妹」と位置づけ、真言宗に神仏習合思想を植え付け、平安以降の日本に広まったようです。

弘法大師がいらっしゃる高野山 奥の院 の墓地には、信長・秀吉をはじめとして色々な人のお墓があり、どんな宗派・異教徒でも受け入れる懐の深さが感じられました。

「大師に一番近い所(奥の院の一番奥)でお祈りをする時、できるだけ多くの友人・知人のために、いくらでも時間をかけてお願いするのが良い」とガイドさんに言われ、全員(40人)がその通りにしました。 そこには団体旅行の窮屈さから解放された自由な時間がありました。 ガイドさんが余り立ち止まらず私達を急ぎ足で案内していたのは、この時間の為だったんですね。

奥の院は日本でも最高峰のお寺の一つとして荘厳な雰囲気の中にあるのに、同時に「明るさ・自由さ」がありました。
高野山の町全体も、同様の住み心地の良さで溢れていると感じました。

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