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アーティストにとって「原風景」がもつ意味
むかしから写真作品が「暗い」とからかわれる。
あるカメラメーカーでお世話になった人が、かつて新製品に±2段の露出補正(撮るときに写真を明るくしたり暗くしたりできる機能)を入れることを会議で通すとき上司に「-2段補正なんて使う人いるのか」と訊かれた際に「はい、安達ロベルトという写真家が使います」と答えて無事通ったと教えてくれた。
息子が低学年のときパスポート申請窓口で、私が撮った息子の証明写真を
AI時代に求められる知性のかたち
中3の息子の友だちが高校受験を終え、毎日のように我が家に入れ替わり立ち替わり遊びに来る。多い日は5名くらい来て、ここのところ週5ペースで彼らの夕食をつくっている。さながら「子ども食堂」だ。
「うま!」「ロベルトさんのつくるご飯おいしいです」と言ってくれるものだから、調子に乗って(乗らされて)つくっている。
料理をしながら彼らを観察していると、本当に個性があっておもしろいと思う。
有名私立に合
有意義だったアートについてのひとつの問い
Please define your practice or approach using five keywords or concepts.
あなたの活動やアプローチを5つのキーワードやコンセプトで定義してください。
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これは、昨年海外のアーティストレジデンシープログラムに応募する際に尋ねられた質問です。
私の作品にはメッセージもないし、感じ取ってほしいコンセプトもない
日本語は鼻の奥で発音する
どこかの言語学者が既にどこかで言っているかもしれないがほとんど語られていないとことのひとつに、身体のどの部分で音を発しているかによる、言語の発音の「らしさ」があることに最近きづいた。
日本語は、私の感覚では【鼻の奥】で発音されている。もちろん、発音そのものは声帯なのだが、その発した音を「どこで響かせるか」においては、鼻の奥のほうにポイントがあると思っている。そのへんで「ふわっと」響かせると日本語