レストランの想い出
「ゆらゆら君!私のつぐ酒が飲めないのか?それを空けなさい。」
「ハイ」
新入社員として入社したその会社には、おそろしい酒豪の女がいた。
Kさんだ。
お洒落で物おじせずいつもハキハキ自分の意見を言って歩く5才年上の彼女は、かなり感じがいいのだが、酒が入るとちょっと「姐さん」になる。
このような酒宴を何度か経験して、
「この女、呑める!」
とKさんのテストに合格し
やっと私は仲間に入れてもらった。
いくら仲良しとはいえ同期は男の子1人だったので、これが私は大変嬉しかった。
仲良くなって良かったのは
同じく5才年上のFさんと3人で、月に1度おいしいレストランで夕食を取る会を結成したことだ。
2人はグルメでその街の美味しい料理屋を知り尽くしていた。学生が行くような店しか知らなかった私はとても喜んだ。
社会人っていいなぁ!
私はこの夕食会のたんびに思った。
ある日海を眺めながらお洒落なレストランで美味しい料理を堪能し、繁華街にあるレンガ作りのこれまた素敵な雰囲気のバーで何杯かカクテルを飲んだ帰り道、3人で次の店はどんな店にしようか話し合った。
「私、フランス料理って食べたことないんですよねー。」
どんなお店も知り尽くす
お姉様がたに
おねだりしたくなった
私は言った。
「何言ってるの?!
あんたさっき食べたの
フランス料理よ!!」
私はますます人気者になった。
なんのはなしですか
このところお酒エピソードが続いているけれど、今の私はそれほど飲めない。飲んでも甘いカクテルかチューハイ1缶程度だ。それだけは伝えておきたい。外で飲めないし、家だときっと後片付けが嫌なんだと思う。←を書きたくて↑を書いた。
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