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アルファベット・ストリート/プリンス Alphabet Street / Prince

1990年に東京ドームでプリンスを観た。

S野さんという地元の幼馴染と観に行こうと約束していたが、彼女は当日を迎える前に引っ越してしまった。
S野さんとはたまたま仕事帰りの電車でバッタリ会って、中学卒業以来何年振りかで話をした。
化粧品の美容部員をしていたので周りにオシャレな女の子が何人かいて、俺の仕事がらみの男どもから紹介してくれと言われていたので何回か会をセッティングしたりしていた。

当時はF原さんとは一時お別れしていて、フリーの時期だったので心置きなくその会にも出席した。

S野さんはなかなかの男運の無い人で、その時も付き合っている男とうまく行ってないというので相談に乗ったりしていた。
俺は「心配するな、30歳になっても二人とも結婚していなかったら、俺が嫁にもらってあげるよ」などと上から目線で無責任極まりないことを言っていた。

俺は昔から無責任なのだ。
スーダラなのだ。

でもそんな話をしていた矢先に俺は紆余曲折あったもののF原さんとの結婚が決まり、そのことを伝えたら「やっぱり私だけ運がないな」と言って苦笑いをした。

そういえば東京時代に、桜が咲いている公園沿いの遊歩道を歩いている時にU村さんにも「結婚しようか?」なんて冗談半分で適当に言ってみたらU村さんは「いいよ」と答えてくれたことがあった。
けどまさかお互い二十歳で本気とは思わないからそのままほったらかした。
40年経って急に思い出した。
ほんとに無責任だな、俺。

前年のラヴセクシーツアーに続いて3度目の来日だった。前年のツアーでは自動車のステージセットを持ち込んだりしてかなり大掛かりなライブを行った。
今回ヌードツアーで来日したプリンスは音楽を重点的に聴かせるライブに切り替えていたように思う。
前回のツアーは大がかりすぎてあまり収益が出なかったような記事を読んだ記憶もあるし。
今回は衣装の側面に「愛」と漢字で書いてあった。
どういうセンスなんだろ。
イマイチわからん。

そう言えば「ラブセクシー」は当初CDで買ったが、アルバム1枚分9曲全部で1曲のインデックスがされていて、曲の頭出しができなかった。
えらく不便だった記憶がある。
今はどうなのかな?

今回のツアーも出し惜しみなしの1999、ハウスクェイク、パープル・レイン、KISS、ホェン・ダヴズ・クライ、アルファベット・ストリート、リトル・レッド・コルベット、ベイビー・アイム・ア・スターなどなど。
次から次へ代表曲を繰り出す。

興奮しっぱなしだった。

プリンスはギタリストとして過小評価されていると言われるが、まったくその通りで、ギターと身体の一体感はジミヘンと双璧だと思っている。



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