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【妻が妊娠してから見る目が変わった漫画「進撃の巨人」】100日後、父親になる男(69日目)

私は子どもの頃から漫画に囲まれた生活をしていました。

親父の本棚には、

・ジョジョの奇妙な冒険(1部~4部)
・押忍!!空手部
・花の慶次
・ミナミの帝王
・マッド★ブル34
などなど

また毎週月曜日には週刊少年ジャンプを父親が買ってきてくれて姉と3人で読み回ししていました。

そんな漫画と共に大人になっていった私でしたが、妻が妊娠してから「この漫画…親になりかけの状態から見るとまた違った感情が出てくるな…」と思った漫画を紹介します。

進撃の巨人

漫画となると大体成人していない少年少女が頑張ってる話が多いですよね。
昔は同年代だった主人公が私よりも10も20も年下の子どもになっていき「若いのになんでこんなに過酷なんや…」と思います。

そんな漫画が「進撃の巨人」。

第1巻の発売日が2010年03月17日で今から13年も前になるんですね…

もうね。ずっと地獄

当時は「衝撃だけの奇を衒うグロ漫画」と言う印象でしたが読み進めていくにつれ伏線を回収し収束していくストーリーはとても興奮しました。

そんな進撃の巨人の主人公であるエレン・イェーガーは10歳で母親を亡くします。

今の私「10歳て…小学3~4年生やん…10歳とかう⭕️こ、ち⭕️こで爆笑してたわ…」

人の心とかないんか

しかも母親の死因は息子であるエレンの目の前で巨人に食べられてしまいます。

またこの伏線がやばい

巨人とは?
743年頃(作品世界での年号)に出現し、人類の大半を食い尽くしたとされる謎の存在。
大きさは3メートル~60メートル(大半は3~15メートル)と幅広い。
ほとんどは人間の男性のような体つきをしているが、まれに女性のような外見の個体も存在する。どちらのタイプにも生殖器は無い。

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そんな主人公の母親を食べた巨人がこちら。

出典:進撃の巨人

超やだ。

もう歯茎剥き出しで超怖いじゃん。

巨人が主人公たちを襲撃した衝撃で家が倒壊し、母親が埋もれてしまいます。
かろうじて生きていた母親。
しかし家の柱の下敷きになって身動きが取れません。
そんなところにエレンと同年代の家族のような関係であるミカサが助けにきます。
それでも10歳の子どもに瓦礫を撤去する力はありません。
そんなところに、

出典:進撃の巨人

きちゃった♡

母親はエレンたちに言います。

逃げなさい

母親は子どもを生かすために自分を見捨てなさいと伝えます。

「一緒に逃げよう!」と必死に瓦礫を退けようとする10歳の息子。

足が潰れてしまっているから助けても逃げられない

「オレが担いで走るよ!」と諦めない息子。

生まれた時はあんなに小さかった。

初めて寝返りした日。

初めてハイハイした日。

初めて立った日。

初めて「ママ」と言ってくれた日。

いつまでも小さい我が子だと思っていたら自分が窮地に立たされた時、必死になって助けようとしてくれて、少し前まで抱き抱えてたか弱い我が子が「背負って助ける」と言ってくれた。

こんな窮地に…

でもこんな窮地だからこそ見れた最後の息子の成長した姿。

その後、エレンとミカサは助けにきた大人に無理やり抱えられてその場を離れます。

その背中に向かって母親は言います。

出典:進撃の巨人

母親として子どもにかける最後の言葉。

巨人が後ろにゆっくりと迫り、足音が段々と大きくなってもその音に負けないくらい子どもに生き延びて欲しい…その思いを遠ざかっていく子どもたちに叫び伝えます。

痛い

苦しい

怖い

母親も色々な思いも沢山ありますが最後。

子どもにかける思いは、生き延びて欲しい。

母親としての強さを感じるシーンです。

しかし次のコマでは、

出典:進撃の巨人

いつもだったらそろそろ支度をして家族でご飯を食べる予定だった。

そんな何でもないような日常が母親の頭の中に浮かびます。

食べ終わったら食器を洗って、寝る準備をして、愛する子どもの寝顔を見てから寝る予定だった。

そしてまた翌日になったら子どもを起こして、家事をする予定だった。

そんな日常を繰り返す予定だった。

子どもが段々大きくなって。

独り立ちして。

もしかしたら結婚する相手を連れてきて。

その2人には愛する子どもができて。

そんなことを思い描いていたかもしれない。

子どもが大きくなったら何になるんだろうか。

そう思っている時、自分は子どもの成長した姿が見れると思っている。

でも去り行く子どもたちの背中を見て、

これが子どもたちの姿が見れる最後なんだと思い、涙が溢れてきます。

出典:進撃の巨人

母親の本当の最後の言葉。

「行かないで…」

私を一人にしないで。

エレン。

そんな自分の溢れ出る気持ちを「これから生き延びて欲しい」と思った我が子たちには聞こえないように手で口を覆います。

生き延びて欲しいから。

最後に母親がかける言葉が「行かないで」では最後まで諦めずに助けようとしてくれた優しい子どもたちに負担をかけてしまうから。

でも幸せだった日常と絶望的な状況の間から漏れてしまった本音。

逃げて生き延びて

行かないで

子どもに聞かせる言葉。

子どもに聞かせたくない本音。

相反するような思いでもどちらも親心。

これから私もこんな感情になるのかもしれない。

そう思った漫画「進撃の巨人」でした。




男性からの育児の情報は目につくようになったのですが、妻が妊娠した時の夫の情報がほとんど無かったので出産までに100日投稿しています!

思ったよりもしんどかったので「❤️」頂けると励みになります!

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第1話完!!

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