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Aston Microphones「Spirit」専用ステレオマイクアダプターついに完成!

はじめに(ショックマウントについての補足)

SNSで途中経過をポストしておりましたが、Aston Microphones「Spirit」専用のステレオマイクアダプターつがついに完成しました。写真を撮りましたのでご紹介させてください。

なお、Aston Microphones「Spirit」は、衝撃を吸収する設計になっており、ショックマウント無しでマイクスタンドに直接セッティングできるタイプのマイクなので、今回、外付けのショックマウント機構は設けておりません。あしからず。


全景写真

早速ですが、完成写真をご覧ください。横から見た様子です。

向かって、左側から見た様子

マイクを1本を下から、もう1本を上から、同一線上に向かい合わせにセットするのですが、マイクの正面を90度ずらして固定しています。

正面から見た様子です。ほぼマイクしか見えません。

正面から見た様子。

下のマイクが正面を向いていて、上のマイクが横を向いています。背後以外に障害物(反射物)はありません。

反対側から見た様子です。

右側から見た様子

2本のマイクに、あらかじめマイクケーブルが配線されています。

3種のステレオマイクテクニックが使える

この配置だと、1本を単一指向性、1本を双指向性にすると【MS方式】、2本とも双指向性にすると【ブルームライン】、両方とも単一指向性にするすると【XY方式】になるので、このままの状態で、マイクのスイッチの切り替えだけで3種のステレオマイクテクニックが使えます。

ブルームライン(Blumlein)は少し珍しいマイクアレンジでしょうか。

5ピンXLRケーブル1本で接続

このかたまりで一つのステレマイクと解釈し、5ピンXLRケーブル1本で接続できるようにしました。

ケーブルを挿すところ

5ピンXLRのピン配列は、RODE NT4などでも採用されている、オーソドックスな配列にしました。

ケーブルも自作したものです。ステレオマイク用の5ピンXLRケーブルで15メートルです。マイクケーブルはmogamiの2534。

左側の5ピンXLRがマイク側、赤白に色分けしているのはマイクプリ側

5ピンXLR端子の加工はあまり得意じゃないのですが、落ち着いて作業しました。

私が気に入って使っている、平河ヒューテックのHC-2B2というシールド電線です。卓内配線用で、音響機器の内部配線などに用いられるシールド線です。

クランプによるクイックセットアップ

固定方法はまだ暫定的ではあるのですが、とりあえずクランプ式にしてみました。マイクスタンドなどに挟んでぎゅっと締めれば固定されます。手すりや椅子などバー状のものがあれば、スタンドじゃないものにも装着可能です。

マイクスタンドへの装着方法はもしかしたら将来的に変更するかもしれません

マイクを装着したこのままの状態で持ち運んで、スタジオに到着したら、スタンドに装着して、ケーブル1本挿せばセットアップ完了です。時短セッティングを目指してます。

写真いくつか

上部です。L型のXLRコネクタを採用しました。

マイクが上下逆になっているので変な感じですよね

下は普通のXLRコネクタにしました。

平らなところに置いてみた様子です。もし警察に職質されてこれが発見された場合、「マイクです」と言って信じてもらえるでしょうか?

なんとなくやばい感が漂う見た目
金属の筒状のものに電線が生えているルックスが誤解を生みそうです

中間付近のアップです。2本のマイクケーブルが1つのコネクタにまとめられています。

ネットに覆われていて中が見えませんが、ちょうどこの中に「ダイヤフラム」という振動板が入っています。マイクの空気の振動を拾う部分です。

下の写真の右端の金色の円盤みたいなパーツがダイヤフラムです。

これはSpiritの兄弟機種「Origin」を分解した様子

以上です。

次回は、実際にこれを使用してMS方式で録音したピアノの音を動画でご紹介したいと思いますので、お楽しみに。すごくいいですよ。気軽に持ち出して普段使いしていきたいです。

録音で使用してみた様子

<追記>演奏動画公開

実際にAston Microphones「Spirit」2本のMSセッティングでピアノを録音してみました。よかったらご覧ください。


おまけ(試行錯誤の様子)

当初はショックマウント式マイクフォルダを使ってマイクを固定しようと考えていた。

マイクは、SE Electronics sE2200a IIを検討していたが、あまり音質が気に入らず採用に至らず。

いい形のマイクの固定方法がないかなぁ、と日々試行錯誤している様子。


マイクをAston Microphones Spiritに絞り、バーの長さや取り回しを調整しているところ。完成は間近だ。


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