rizerの基本セット2020シールドガイド

■はじめに

昨年の↓に引き続き今年もご用意させていただきました。

前置き書いてたらダラダラ長くなってしまったので全カット。
早速始めていきたいと思います。

■シールド構築基本編

・土地の枚数は16~18枚。

基本は17枚。
18枚にするのは、手札補充もマナ加速もない状態で7マナ以上のカードを複数使いたい場合や、23枚目としてデッキに入るカードが弱く余った土地を有効活用する手段が豊富な場合。
16枚にするのは、6枚目以降の土地の使い道がないようなアグロデッキや、《予期》《枝葉族のドルイド》が複数あって3マナに到達しやすい場合。
5マナのクリーチャーをいち早くプレイしたい環境なので、土地枚数を16枚に抑えることは普段よりも少ない。土地は気持ち多めにして、後半にマナを使えるカードを併用することでマナフラッドを抑える形で構築したい。


・ゴリゴリの先手環境。

歴代でも上位の先手環境。
先手の強さを象徴するのは《大胆な盗人》《残忍な発動》

先手三ターン目着地を除去でバックアップされた時の絶望感は実質4キル。
再序盤を乗り越えても五ターン目には早くも次のハードルが登場します。

放置したら負けるのに、除去してもアドバンテージを稼がれたり、一ターンを丸々使わされたりで厄介この上ない出し得コンビ。除去が難しいならば戦闘で倒したいところですが、環境のコンバットトリックが強いため、それもなかなか苦難の技。ここまで全てがコモンなので遭遇率も最大です。

サポートに目を向けても、ブロックを難しくするカードあり、ブロックを許さないカードあり、後続を調達する優秀な手札補充あり、フィニッシュを決める強力な呪文ありと先手を後押しするカードはありあり尽くし。

さらにレアを眺めても環境最強色の緑に歴代最高峰の攻撃的なメンバーが揃っていてここが地獄の三丁目。

攻めて攻めて攻め切るシンプルな戦法が成功しやすい環境なので、相手に先手を渡さない意味でもダイスで勝ったら是非とも先手を選択しましょう。

・後手は必殺技で切り返せ。

先手が強い、すなわち後手が一段と辛い環境です。
通常のシールド環境における後手のオーソドックスな勝ち筋といえば、開幕の手札差を利用した先手の息切れですが、手札補充の豊富なこの環境では相手の息切れを狙ってやるのは至難の業。

もちろんサブプランとしては十分に現実的ですが、メインプランに据えるのは相手のデッキが普通に回るだけで苦戦となるため危険すぎます。
かといって愚直に生物で殴り合ったら先手に負けるのは自明の理。

ならばどうすればいいかですが、ズバリ合言葉は攻撃は最大の防御。
具体的には相手よりも多くの必殺技を使うことを意識しましょう。

必殺技と一言にまとめるとまだ抽象的なのでかみ砕くと、
一枚ないし二枚コンボでゲームに勝てるカードです。

例をあげると、
呪文でバックアップすれば一枚でダメージレースをひっくり返せる大型生物

バックアップの必要すらない単騎無双を期待できる爆弾レア

ダメージレースやリソース勝負を破壊するビックアクションスペル

シナジーの力でゲームを破壊する二枚コンボ

まともにゲームを進めたら先手が有利なので、無理矢理自分のフィールドに持ち込むことを狙うわけですね。

これらのカードの弱点は安定性に欠けることなので、普段の環境では少数精鋭に絞って料理でいうところのつなぎの役割をする除去や相討ち用生物、手札補充の濃度を上げることが大事です。
しかし、基本セット2020環境では必殺技を差し込めるかどうかが後手の勝敗を大きく左右するため、ゲーム中必ず引くための基本枚数の確保も重要な要素となっています。

もちろん、必殺技だけでは戦えないのでバランスを完全無視はできません。
爆弾レアが多い色をメインカラーに、必殺技呪文のある色を二色目に、
大型生物を毛嫌いせずに、コンボがあれば優先採用くらいで大丈夫です。

また、つなぎの枚数が減る関係で、複数の役割を持てるつなぎのカードの重要度はいつも以上に高まっています。

一言にまとめると、
まとまっているだけの色よりは必殺技の豊富な色を選びましょう。


・基本は二色、必殺技をタッチできる時に三色。

先手がガンガン攻めて後手が必死に受けるテンポ環境。
ダブルシンボル、トリプルシンボルの強力カードが豊富。
以上の二点を理由に安定性担保のために基本は二色での構築を推奨します。

特にメインボードにおける除去タッチは、
相手デッキによって効果的な除去が千差万別なので裏目が大きいです。

ただしデッキの必殺技が乏しい場合には安定性よりもスタート地点に立つことが優先されるためタッチも肯定されます。

ただしその場合にも色事故の危険性は極力抑えたいため、
《進化する未開地》+多色土地一枚+基本地形一枚、
多色土地二枚+《楽園の贈り物》+基本地形なしなどの形が望ましいです。

(追記)
例外として、色が合う特殊地形が四枚以上ある場合には、メインカラー二色+タッチカラー二色の四色デッキの構築も現実になります。
四枚の数字はあくまで一つの基準ですが、《楽園の贈り物》《小走り犬》といった呪文の多色サポートだけでなく、土地枠で安定性を担保しない限り多色デッキは二色デッキに総合力で劣りやすいので注意が必要です。

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