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イギリスで読めるLGBTQ+ジャンルの本〜地元図書館のセレクト〜


年は明けてしまいましたが
去年の秋のはなし。イギリスの図書館ではどんなLGBTQ+の書籍が借りられるのか紹介しようと思います。


LGBTQ+の書籍コーナーが常設されている


プライド月間は終わりましたが、この図書館ではLGBTQ+のコーナーは入り口近くに設置されていました。当時撮った写真の棚は一般向け。ヤングアダルト向けにはまた奥の方にコーナーがあります。


Swimming in the Dark (Tomasz Jędrowski , 2020)


画像はWaterstones より


出版社:  Bloomsbury(イギリス)
参考記事:The novel 'Swimming in the dark' explores what it means to be queer in Poland (vice.com) 
参考レヴュー:Book Review: Swimming in the Dark by Tomasz Jędrowski ★★★★1/2 – The Queer Review


小説がたくさん並んでいました。

Romeo & Julio & Friends - Leo C. Akuwudike 著 (Austin Macauley Publishers,2022)


ロンドンに住むゲイ男性のラブ・ロマンス。7年ぶりにロンドンに戻ったファッションデザイナーのジュリオ。幼馴染たちとの再会をきっかけに、彼女がいる建築士&モデルとして活躍するハンサムな男性、ロメオに恋に落ちて…。ロメオの彼女はジュリオの妹の幼馴染でジュリオもよく知っているポピー。友情と恋愛が複雑に絡み合うストーリーに加えてロンドンの今、マルチカルチャーを感じられる一冊。ファッション業界で仕事をしている著者の経験が存分に活かされているとのこと。

いつかドラマ化とかされそうな感じ…?ファッションデザイナーと建築士&モデルというカップリング、映像化のしがいがありそうです。


A Short History of Queer Women
- Kirsty Loehr 著 (Oneworld Publications, 2022)

数ヶ月前にイギリスの地元の本屋さんで購入したこの本を発見!
私のお気に入りです。

現代美術館のテートモダンのサイトでも取り扱いがあるようです。


今まで公に語られてこなかったクィア女性たちのストーリーを語り直した「Queer Women」は, 著者のユーモアのセンスが絶妙で、悲惨な出来事もこの著者に語らせると思わず笑ってしまう。めちゃ面白い一冊です。ヴィクトリア時代のチャプターではイギリス人のアン・リスター、第二次世界大戦のときにはアンネ・フランクなど…歴史上実在した女性たちのクィアな物語は読んでいて勇気づけられました。

My Policeman (Chatto & Windus, 2012)


Bethan Roberts著のMy Policeman (Chatto & Windus, 2012)を発見。
日本語訳は去年の2022年5月二見書房さんから出版されています。

映画版は私のお気にいり俳優のエマ・コリンが出演していたので鑑賞しました。原作の小説もそのうち読んでみたい。


その他の本も紹介したかったのですが、今回はここまで。

クィアなキャラクターが登場するフィクション小説、イギリスではたくさん出版されています。今までノンフィクションばかりだったので今年はぜひ読んでみよう。

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