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ショートショート ラムネ炭酸寝顔


贅沢な女。

私のマンションに住ついて、炭酸風呂が良いと甘えてくる。


どこで買ってきたのか、高級な入浴剤を入れて泡風呂にする。


それだけじゃ足らないのか、お風呂の床にビー玉を大量に敷き詰める。

「ねぇ!!ラムネ風呂!!」

と私に自慢する。


マッチングアプリで出会った私達はすぐに肉体関係となった。


お互いに独身だし、犯罪じゃない。


だが、相手はまだ20歳。


私は28歳。


大学通ってるんか。


行ってないだろうな。


俺と別れたらパパ活とかするんかな。


拾った女。


早く捨てればいい。


昼に上司から


「お前の仕事には愛が足りない。なんでお前は仕事してるの」

と迫られた。

私は何も答えられず、悔しかった。

ラムネ風呂で寝落ちしている彼女の寝顔を覗く。


「かわいい…」

私の働く理由は彼女の寝顔を見たいからです。


なんて言えないよな。

気持ちよさそうに寝ている彼女の顔にラムネを当てる。


「冷た!!あっ、ラムネ!!ちょうだい!!」


ラムネを渡した私は、残りの仕事に取り掛かった。


(410文字)


たはらかにさんの毎週ショートショートに参加しております。

裏お題 ラムネ炭酸寝顔


410文字だから読みやすかったでしょうか。
それとも少し物足りなかったでしょうか。
どちらにしても最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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