迎春
本を読んだ感想を書いています。 同じ作品を読んだ方や興味のある本があった方は読んでみてください。
短い作品をまとめています。 興味のある方は是非読んでください。
私が感謝したい人達に精一杯のありがとうを伝えました。 もう会えない人のほうが多いけど、今の自分があるのは貴方たちのおかげです。 ありがとうございます。
短編小説をまとめました。 1000文字から4000字程度が目安です。 是非読んでください。
2社目に入社した会社も、続けることができずに辞めることになった。 会社員として上手に立ち振る舞いすることができなかった。 タバコを吸わないのに、私は雨雲を見ながら大きく息を吐き捨てた。 「雲はいいな」 逃げるようにしか会社を辞めることができなかった私は家の布団で天井を見上げていた。 胸が苦しい。 この胸を突き刺すような痛みはなんなんだろう。 このままじっとしていたら胸の辺りが凹みそうだった。 「とにかく働かなきゃ」 生活費を稼ぐためにも、胸の痛みを忘れるため
私が男だったので、最初は抵抗感があったのだけど、いつのまにか主人公達に引き込まれてしまったな。 ミステリーの分野なのかな。 結構、熱くて、泣けるシーンたくさんあったけど。 人の外側しか見てないと実際どんな行動してるかってやっぱりわからないよね。 けど、誠実に真摯に国民に向き合ってくれる人が増えてくれたらいいな。 って言っても人によって誠実の基準も違うか。 男諸君、3章の間橋さんの旦那の懐は見習おう。 あと、梅爺はいい味だな。
1 治験のアルバイトはとても割の良いアルバイトであった。 好きな小説をずっと読むことができたし、たまに看護師がベッドの前に現れて注射されるのを我慢すればよかった。 ただ一度治験のアルバイトをすると半年程は治験のアルバイトをすることができずその間収入がなくなることがネックだった。 ただ治験のアルバイトで15万円程稼いだことに満足していた。 2 私は親友呼ぶには恥ずかしく、友達と呼ぶには寂しい、柳田とルームシェアをすることにした。 柳田は私より4つ年上だったけど私は
旦那がまた変なことを言い始めた。 「3歳と2ヶ月と2日。一花が産まれてから1億秒が経過したよ」 だからなんなんだ。 数字が好きな旦那が喜びそうなことだ。 私が31歳と8ヶ月19日のときは10億秒とか言って喜んでいた。 10億秒経過したところでなに??私は老ける一方だって言いたいの??なんて怒ったのもつい最近だ。 私は彼のどこに惹かれて、結婚して、一花を産んだのだろうか。 周りが結婚して焦っていたことは覚えていて、まぁまぁ顔も整っていて、大手企業に勤めている旦那は
鍋の湯気を見ながら、私はぼやんりと子供達が肉団子に箸を入れて、各々の受け皿に入れているのを眺めている。 私は好きだったごまだれよりも、なぜかポン酢を受け皿に入れて食べていたことを思い出していた。 大好きだったドラマを録画し忘れてしまった私は好きでもない幼馴染が、偶然録画をしていたから一緒に見ることになった。 彼の両親が作ってくれた鍋を二人で食べながら、ドラマを見ていた。 なんのドラマっだけ?? あんなに好きだったドラマのことを全く思い出せないのに、彼が使っていたお箸
男の恋愛に対する考え方って エロ=恋愛 な気がするけど、やっぱ女性は違うんだろうな。 不倫とか浮気とかしたことのない、未婚男性にはそれらが別の国の話ようように聞こえて、全く共感できないけど、この作品の女性は本気で恋愛と向き合って闘って前を向こうとしているっぽい…. 女性にとって官能部分は恋愛におけるほんの数%でしかなく、それまでの過程こそ恋愛に感じられる。 そういうの理解できる男性がモテるんだろうな。 私には全くわからず、修行が足りないな(笑)
憧れて、みんな、嫉妬するくらい、力のある先生。 その人の根の作品。 あぁ〜寂しいな。 悪口言われたかったなぁ〜
1 また同じ夢を見ていた。 私だけが高校を卒業することができず、留年してしまう夢だ。 まだ私だけが教室で勉強をしている。 卒業式を迎えているのになぜ私だけが卒業できないのか。 決して偏差値が高い高校ではなかったが、それでも周りの人よりも勉強はできたはずなのに、なんでこんな夢を見なきゃいけないのだ。 高校は卒業したのに。 随分前だった気がする。 2 2社目の会社を続けることができなかった私はまた無職に戻ってしまった。 元々、失うもののなかった私は会社を続ける
高校生の娘が部屋に籠って深夜にコソコソ何かをやっている。 うちの娘は誰に似たのか、頭も良くて、運動神経もなかなか良い。 深夜遅くまで勉強していて、立派だと思っていたのだが、勉強以外にも何かしているようだぞ。 まさか変な男にでも引っかかったのか。 私達の娘に限って…. っていうのが一番危ないって佐藤さんの奥さんも言ってたいけど。 もしかしていじめられてるのかな。 「万華鏡….」 娘は何か一人で喋っている。 おかしくなってしまったのか。 私は娘にもプライベート
私たちが繋がった日のことを、昨日のことのように思い出せる。 お金のなかった私達は、学校が終わった放課後たくさん二人で遊んでベッドで一緒になったよね。 少し奮発して行ったホテルには、お洒落なランプが飾ってあって、その灯りを暗くしたときは幸せだった。 「結婚しよう。俺が幸せにする」 嬉しかったな。 学生時代から好きだった人と結婚して、周りからもチヤホヤされて、建てた新居にはこっそりランプを飾った。 貴方は覚えていなかったけど、見覚えあるはずなんだけどな。 ランプの力
真摯に仕事に向き合う人ほど成長するからたくさんの壁にぶつかって、人よりもたくさん辛い経験するんだろうな。 けどその一つ一つが成長ややりがいにつながるから、やっぱり自分の好きなことに戻ってしまうのかもしれないな。 仕事はお金のためってある程度、割り切ることも必要だけど、感情が0ってのも意外と難しい。 どんな仕事にも人との繋がりがあって、その中で多くを学ぶんだな。 なんて勝手に学ばせて頂きました。 ちなみに5話が好きです。
贅沢な女。 私のマンションに住ついて、炭酸風呂が良いと甘えてくる。 どこで買ってきたのか、高級な入浴剤を入れて泡風呂にする。 それだけじゃ足らないのか、お風呂の床にビー玉を大量に敷き詰める。 「ねぇ!!ラムネ風呂!!」 と私に自慢する。 マッチングアプリで出会った私達はすぐに肉体関係となった。 お互いに独身だし、犯罪じゃない。 だが、相手はまだ20歳。 私は28歳。 大学通ってるんか。 行ってないだろうな。 俺と別れたらパパ活とかするんかな。 拾った
舞台袖。 相方の喉の調子が良くならない。 うちの相方は緊張したり、つまらないネタをするとき、お客さんが重いとき、喉の調子が悪くなる。 「喋れる??」 相方は小さく首を振る。 ただ今日だけはなんとか頑張ってもらいたい。 今日の舞台はお笑いグランプリの決勝なのだ。 幼馴染でコンビを組んでから下積み12年。 ようやく掴んだチャンス。 ただ相方がこの痛みを発症して、ウケた試しがない。 ネタ合わせもできずに、本番の時間が迫る。 私は最終手段を使うことにした。 ポ
「アルペジオ上達方法は繰り返し練習することです」 ギター教室の先生が私に教えてくれるのは基本的なことばかりだった。 期待はずれだったかも。 私は心の中でこっそり呟く。 先生がピックを持ってギターを弾くと手がまるで別の生き物のように動いている。 ギターもそれに応えるように素敵なメロディを奏でる。 それに比べて私のギターはなんて不恰好な音を鳴らしちゃうんだろう。 なんとなく新しい趣味を始めたかった私は「春に音楽を始めませんか」という大型スーパーの掲示板の広告が忘れら
大型スーパーの3F。 本を買う帰り道。 掲示板の広告に「春に音楽を始めませんか」とキャッチコピーを見てしまった。 少し離れたところの防音室で50代の女性がギターを練習していた。 「ギターか…」 私は独り言を呟いた。 冴えない独身男性がギターを始めてもな。 心に湧いた何かを諦めるように帰ろうとすると防音室の向こうから微かにメロディが聞こえる。 F6・・G・AM・・F6・・G・AM・・F6・・G・AM 聞こえてきたのは拙いが心に染みるようなメロディーの春よ、来い
ことりを読み終えた。 深。 プロの作家ってこういうことだな。 心に染みる素敵な作品だな。 ありのままが素敵で自由だな。