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悔し涙を流したことがあるか

子が小学生の相撲大会に出場した。※特に普段何かやってるわけでもなく、恵まれた体型のわけでもない。何にでも果敢に(無謀に)チャレンジするので今回も友達に誘われて参加していた。

そこで本気の一戦を見て、負けて悔し涙を流す子供達を何人も目撃した。
知ってる子でもないのに、どうしようもなく貰い泣きしてしまう私。もともと高い共感力が、母になって、子供関係で特に涙腺が弱くなった。


本気でぶつかる経験

なぜ悔し涙を流すのか。それは勝ちたいと心の奥底から思い、本気でぶつかったからだ。
そこには男女差も体格差もない。

すれた大人から見て「こっちの子が勝つだろうな」という予想なんて意に介さず、構えをとった瞬間、燃え上がる闘志がその子の目に宿る。
その目を見て身震いをする私。一瞬でもこっちが優勢だなんて思ってしまった自分を恥じる。

実際に、体格差や男女差をひっくり返して勝敗を決めた試合はいくつもあったし、土俵際まで追い詰められながら最後に身体を捻って相手の足を先に出した一戦、体幹を活かして相手のバランスを崩した一戦などがそこかしこに見られた。

体格差で勝てると思ってぶつかったが相手に捻られて1秒で勝敗が決まり呆然とする子、
逆に体格差通りに力で押し負け、投げ飛ばされ押し倒されて悔し涙を流す子。
勝負は1回のみでやり直しはない。そして身一つで闘う相撲のルールはシンプルだ。

どんなに練習を積んでも一瞬で終わる残酷さ。そのギャップと本気度のシナジーで悔し涙に変わるのだろう。

泣くほどの悔しさ

子供の時の涙は悔し涙が多いように思う。
少なくとも私はそうだった。
思うようにいかないこと、勝負(体育のゲームとかですら)に負けたこと、人からバカにされたと感じた時。

「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ !!」と、かの宮城リョータの名言がある通り(by スラムダンク)、私も体型や男女差を負ける理由にせず、闘志を燃やす子供だったなと思い起こす。

大人になって、「それぞれ得意不得意や向き不向きもあるし」と達観するようになってしまった。
それ自体は悪いことだとは思わない。
しなやかに生きる強かさも必要だ。

ただ、子供達の熱い闘志を目の当たりにして、自分の奥底のパッションが刺激されたのと、歳を重ねるとどうしても諦めを覚えてしまうから、
悔し涙を流せるのも今だけの特権なんだよ、と心の中でそっと声を掛ける。

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