津崎香那

自由とユーモアを大切に、笑顔の時間を増やしていきたい。IT 企業フルタイム。二児の母。…

津崎香那

自由とユーモアを大切に、笑顔の時間を増やしていきたい。IT 企業フルタイム。二児の母。家事も育児も常に手探り。読書好き。

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息子との 2 人旅がもたらす記憶の配当

「DIE WITH ZERO」を読み、「記憶の配当※」という言葉を知り、思い起こすことがある。 息子が年長の時、2人で行った沖縄の旅だ。 ※人はモノではなく経験に金を使うほうが幸せになれる。モノは買った瞬間の喜びは大きいが次第にその喜びは減っていく。だが経験から得る価値は時間の経過と共に高まっていく。これを「記憶の配当」と呼ぶ。(「DIE WITH ZERO」より) 経緯なぜ二人で行ったか。 息子が幼児になったタイミングでちょうどコロナ禍に突入し、イベントや旅行の機会も少

    • 息子とぬいぐるみ

      独身時代、ぬいぐるみは1つも持っていなかった。 ジェンダーバイアスに拗らせていた私は、ピンクやぬいぐるみはなんだか気恥ずかしく、ブルーとシンプルを好んだ。 一人暮らしのワンルームはベッドカバーも絨毯もブルーで、可愛い系のぬいぐるみはおろか小物類も置いていなかった。 そんな私が、子を待ち、今はぬいぐるみに囲まれて生きている。 水族館に行ってはイルカやジンベイザメのぬいぐるみを買い、謎の1000円おみくじを見かけるたびに挑戦し、そして極め付けは家から徒歩圏内にできてしまったゲ

      • 砂も積もればコップは溢れる

        36 円。 これは今日私が郵便局で現金支払いした額だ。 返送用に貼った切手が郵送代に足りておらず、足りない分を郵便局で払って欲しい、という旨の紙が付いていた。 手段としては直接支払いのみ。 私は 36 円の支払いのために平日の営業時間内に郵便局に行かないといけない、という地味な借金タスクをこの数週間抱えていたのだ。 そんなのすぐ払いに行けば済む話なんじゃないですか?と思うだろうか。 全くその通りなんだけど、これが、最寄りの郵便局が微妙に少し距離があるばかりに、平日は気付

        • 映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜郭(みちしるべ)」

          7歳息子と一緒にコナンの映画を観に行った。 急に観に行くことになり、予習ゼロ。むしろ、コナンの映画を観に行くのも記憶にないくらい久しぶりだ。 子供と観やすい映画コナンの映画を観るにあたり、少し気掛かりがあった。コナンの映画はその性質上、悪者が出てきて、かつ、殺人事件のシーンが出てくると子供にとってはショッキングかなと。 結果的には懸念していた暴力的な殺人シーンは出てこず(許容の範囲内という意味で)、安心して観ていられた。 息子も全く飽きることなく、最初から最後まで観られ

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        息子との 2 人旅がもたらす記憶の配当

          育児中の推し活は

          育児中の最大の推しは自分の子供だ。 時には勝手にした期待を裏切られてモヤモヤすることもあるし、もちろん思うようにはいかないけれど、それも含め、この推し活は最高だ。 まずは一等親の中。 自分たちにとっての子供と孫への愛を、聞かなくても分かる関係性だからこそ、写真や動画も欠かさず撮って共有するし、運動会などのイベント後に一等親内の打ち上げで、娘と息子にまつわる出来事を酒のアテのごとく語り合う。 「もうその話はいいよ(別の話しない?」 という人はいない。みんなその話を楽しんでい

          育児中の推し活は

          日常に遊びとユーモアを

          習い事の送迎で、子供と自転車2台で走る帰り道、信号待ちで娘がやたら蛇行運転をしている。 「…なにしてんの?」 「よし!今回も足をつかなかった!」 どうやら自転車のペダルを漕ぎ続けて、信号停止時も含め足を付かないことを課しているらしい。 1回も止まらずに家まで着けた!と得意げな顔をしている。 自転車だけではない。 歩道で、色付きタイルだけを踏んでどこまで進めるか。 家の中でマットやぬいぐるみ、タオルケットなどを集めて基地を作る。 子供は遊びの天才だ。 日常の何気な

          日常に遊びとユーモアを

          (読書感想文) 「彼女たちのバックヤード」

          森埜 こみち著「彼女たちのバックヤード」読了。 読後感良い爽やかなストーリーだった。娘に読んでもらいたい。 女子 3 人の関係性序盤、関係がギクシャクするところは読みながら苦しくなった。 私は大人になった今でも「3 人」という関係性が苦手だ。 いや、女子 3 人で現在も飲みに行く関係性はあるけれど、常に双方の顔を見て話題のちょうどいい塩梅を伺っている感があり、疲れる。 せめて偶数だったらいいのにと思う。 きっと私は、3 人で 2:1 になって、自分が 1 の方になるのを

          (読書感想文) 「彼女たちのバックヤード」

          子供と作る餃子

          餃子を初めて子供と一緒に作った。 今は冷凍餃子も美味しいし、お店でも食べれるし…と思ってしばらく作ってなかったが、木下斉さんのVoicyで大葉入り餃子の話をされており、これがどうしても食べたくなって、食べたい気持ちが面倒な気持ちを超えたのと、ちょうどスーパーで大葉が安く売ってたので作ることにした。 食卓で餃子を包んだ思い出祖母と同居宅で育ったこともあり、キッチンには母と祖母が常にいたので、私が入る機会はあまりなかった。 その中で、餃子だけは、餃子を包む作業をダイニングテー

          子供と作る餃子

          (読書感想文) 「急に具合が悪くなる」

          宮野真生子、磯野真穂 著「急に具合が悪くなる」読了。 読み終わってから、著者の紹介を改めて見て、宮野さんが自分と同い年だったことに衝撃を受けた。 死は隣り合わせ日常で、死の気配を敏感に察して怖くなることがある。ほんとに何気ない日常だ。 ホームに立ち電車が滑り込むのを待つ時、吹き抜けのビルで下を覗き込む時、不注意の車が危険な横断歩道侵入をした時。 起きてはいない悪い想像をして、怖くなる。 そして出産し、愛し守るものができてから、それはより顕著になった。 一歩足を踏み外したら、

          (読書感想文) 「急に具合が悪くなる」

          下剤の味はいつ改良されるの

          内視鏡検査の事前準備として下剤を飲むのが苦痛だ。 一年の中、1番テンションが下がる半日と言っても過言ではない。 まず、謎に寝る前に下剤を飲むことで、深夜に確実に腹痛で目覚め、それから早朝まで頻繁に起きることになり睡眠を阻害される。 そして、そんなマッドな状態で、本格的に下剤 2 リットルを飲み始める。 これが拷問に近いくらい不味い。(個人の感想です) 2 リットルの下剤タイムが嫌すぎて、検査自体を辞めたいくらいしんどい。 しかし、この検査はスキップできない。 そもそもバ

          下剤の味はいつ改良されるの

          悔し涙を流したことがあるか

          子が小学生の相撲大会に出場した。※特に普段何かやってるわけでもなく、恵まれた体型のわけでもない。何にでも果敢に(無謀に)チャレンジするので今回も友達に誘われて参加していた。 そこで本気の一戦を見て、負けて悔し涙を流す子供達を何人も目撃した。 知ってる子でもないのに、どうしようもなく貰い泣きしてしまう私。もともと高い共感力が、母になって、子供関係で特に涙腺が弱くなった。 本気でぶつかる経験なぜ悔し涙を流すのか。それは勝ちたいと心の奥底から思い、本気でぶつかったからだ。 そこ

          悔し涙を流したことがあるか

          エジプトで男子トイレに誘導された話

          もう 15 年近く前になるが、エジプト旅行に行ったことがある。 木下斉さんの「きのさんぽ」のタクシー話を聞いて、ふいにエジプト旅行の記憶が蘇った。 ※スマホが普及する前の頃。写真がデータ(クラウド)に残ってないと、脳内の記憶頼りになる。スマホで写真をいつでも好きなだけ撮れる今の時代との大きい変化を感じる。 ジロジロ見られる日本人女性エジプト旅行で強く記憶に残っているのは、現地の人からの視線だ。 現地の女性は眼以外布で覆い被さる服装をしていた。海外旅行者はそれだけでジロジ

          エジプトで男子トイレに誘導された話

          睡眠グッズにこだわりたい

          睡眠は毎日のもので、体力の回復はもちろんのこと、メンタル回復や脳の整理にも役に立つ。 産後、最も辛かったのは睡眠が細切れに阻害されることだった。 若い頃あんだけ夜更かしして、夜型と勝手に思ってたけど、ノンレム睡眠時に強制的に起こされる恐怖とストレス。「起きないと」と頭では思ってても身体が言うことを聞かない。 うちの息子は夜泣きがだいぶ長く続いていた。 「夜泣き いつまで」と暗い室内で検索した夜は一度や二度ではない。 永遠に続くかとすら思った。 一番深い眠りについていた時に

          睡眠グッズにこだわりたい

          フィードバックは貰いにいく

          社内に 360 °評価のような、本人が依頼してフィードバックをいただくシステムがある。 私は毎年、10人近くに依頼しているが(回答するかどうかは任意)、そのシステムを全く使用しない人もいるし、回答も、毎回答えてくれる人もいれば一度も答えない人もいて、価値観の違いに考えさせられる。 ⭐︎⭐︎⭐︎ 本日、同僚よりフィードバックを回答いただいた。 それが、予想を大きく裏切り、驚くほど良いコメントが書いてあって、読んでてちょっと泣いてしまった。 そこには、私の、表(おもて)や

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          (読書感想文)「手紙屋」

          喜多川泰著「手紙屋」読了。 エピローグを読んで、感動して涙ぐんだ。 最後を知ったうえでまた最初から読みたくなり、すぐに再読した。 フォントで描く表情本作は主人公と手紙屋の手紙のやり取りをメインにストーリー展開される。 主人公の書く手紙 手紙屋の書く手紙 手紙ではない部分 の 3 パターンでそれぞれ異なるフォントが使用されている。まずそこが読みやすかったのと、フォントが与えるイメージってあるなと思いながら読んでいた。 ※余談だが、私は普段の業務で使用するフォントには少

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          図書館で借りる本との出会い

          常時、10 冊程度の貸出予約をしている。 新作や人気作は 1 年以上待ちのことも多く、忘れた頃に順番がまわってきて連絡が来ることもある。 本屋で購入して手元に置く本、電子書籍として購入してKindleで端末から読む本などの使い分けがあることを前提として。 ここ最近、図書館で借りる本で良い出会いが続いている。 予約をするきっかけは様々だ。 気に入った本の作家つながりだったり、本屋大賞などからチョイスしたり、SNS などを通じて知った著作を予約したり。 すぐ手元に届く本も

          図書館で借りる本との出会い