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NBA初観戦記① 準備編&夢の話

今回の旅行について現実的に考え始めたのが10月。夏の思い出からなかなか抜け出せなかった私は(私生活のごたごたも重なり、まだ夢から醒めたくなかった、という方が正しいかもしれない。)ある方の言葉を日々思い出していた。

「行けるうちに現地観戦に行っておいた方がいい」

確かにそうだ。私は日頃から思い出やその場所に「お金を払う」ことが大切だと思っている。鉄は熱いうちに打てではないが、メルボルン、有明、沖縄と続いて現地に観戦に行くことで、マティスが私のことを覚えてくれるのでは?というちょっとした期待もあった。

これは夢では?と何度も思ったメルボルン

年末年始のスケジュールを見ると、ブレイザーズは現地時間12月26日〜29日までホーム3戦。そこからロードトリップだ。これは年末に行くしかない。
決め手はZIPAIRのLA行きのセールだった。手荷物代等を含めて往復9万切るくらい。最初はユナイテッド航空でポートランドまでの往復16万程度の航空券を押さえようと思っていたが、せっかくアメリカまで行くのだからシクサーズの試合も観たい。ただ今度はシクサーズがこの時期にロード続き。ヒート、マジック、ロケッツ、ブルズと対戦して年明けにホームでブルズを迎える。なかなかスケジュールが合わない。色々なルートを考えていたらシアトルからシカゴまでの格安航空券を見つけたので、29日のブレイザーズの試合は断念し、シカゴへ向かうことに決めた。ZIPAIRで節約して、その分の差額を他の都市への飛行機代へ回せる。我ながら良い考えだった。


そうと決まれば次は観戦チケットだ。
一番早くに購入したのはシクサーズvsブルズ。チケットマスターで席を探していたらちょうどシクサーズ側入場口付近3列目の一番端が空いていたので迷わずそこに決めた。このサイトはどの席が空いてるか座席表ですぐ分かるので購入しやすいと思う。よくクレジットのエラーが出るという話を聞くが、私は普通に決済できた。

次に決めたのは28日のブレイザーズvsスパーズ。何故かこの日はチケットの売れ行きがよく(ウェンビー効果?)、ペアチケット以外になかなかいい席が残っていない。こういう時に1人観戦は辛い。今度誰か私と一緒にNBAを観に行って欲しい。今のところ私の隣に座るのは高確率で知らない現地のおじさんだ。それもそれでめちゃくちゃ楽しいけど。
ほぼ毎日チケットサイトと睨めっこしていたら11月下旬にブレイザーズ側入場口付近5列目が販売されていたのでそこに決めた。

最後まで購入を待ったのは26日のキングス戦。Vivid Seatsである程度早い段階でホームベンチ裏122セクションのA席が一席空いていたが、ギリギリまで待ってもう少し値段が下がることを願った。こればかりは賭けだ。1人でそこに座る物好きは私だけであってくれ。結局、賭けに勝って70ドル近くも安く購入することが出来た。


ここまで用意周到な感じで書いてきたが、仕事の忙しさと重なり、全く準備が出来なかった。新しい絵を描こうと思っていたけどマティスの絵は結局使い回しだった。それが逆に良かったのかな。覚えていてくれたのかな。

今回用意したボード。シティユニ見たかった…!


ESTAの申請もLAからの乗り継ぎ便の予約も海外旅行保険も結構ギリギリで申し込んだ。それでも旅行のしおりは持っていないと不安で仕方ないタイプなので前日までに必死に作った。(小学生?)


何故かは分からないが、私の中でアメリカ旅行のイメージは「ここぞという時に行くもの」だった。小学生の時にテレビでNBAを見始めたが、ちょくちょく映るその都市の夜景が流れるシーン(今も楽天でもあるけど)、あれを見るのが好きだった。その夜景を見ると胸が高鳴る。
そして中学生の時は海外ドラマに憧れて、英語の自主学習ノートにはドラマの話やNBAの話をツラツラと書いていた。「新婚旅行はアメリカに行きたい」とか今思えば顔から火が出るほど恥ずかしいことを書いたりもした。その英語の先生は優しい50代の女性の方で、英語の楽しさを教えてくれて、今の私を作ってくれた人だ。

まさかこのタイミングで1人でアメリカに行くとは思ってもいなかった。
あの時の私よ、見てるか。
隣には誰も居ないけど、沢山の希望と夢を背負ってその日を迎えようとしてるよ。

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