ツインレイ〜アシュタールに怒られたこと
アシュタールという言葉は知らなかった。
だから、瞑想中、宇宙の中にその文字が出てきた時、私は ??? となった。
その何日か前、チャネリングの講座で先生から、出身星、なんて言葉が出ていたから、これが私の出身星なのかな、と思った。
すごくやさしい声がした。
『勇気を出して、よくここまで来ましたね』
『あなたは宇宙のルートに乗った』
『このまま安心して導かれていけばよい』
それは、私が自分の中の本当の本心、綺麗事だけじゃない自分の本心、周りがどうなろうと知ったことじゃなくって、ただ彼と一緒にいたい、ってそんな人から見たらろくでもない本心、自分の本性に気付いた日の翌日のことだった。
それからも折に触れて、アシュタールは私を、私たちを導いてくれた。
私たち二人の名前が宇宙に吸い込まれていった時には、ああ、審判の時なのかな、って私はぼんやりとそう思っていた。
私たちの愛にゴーサインは出るのか。
どっちでもいいや、って思いながら、私は至福の中、彼と宇宙を漂っていた。
好きとかはっきり言ったわけではないけれど、彼と、ほんの少し、何となくお互いの気持ちを確かめ合えたような気がした時は、家に帰ってからの瞑想中、やっぱりアシュタールが来てくれて、私たちの名前を呼んで、私に告げた。
『これからたくさん愛し合って』と。
そんなふうに、やさしいアシュタールに、私は一度、怒られたことがある。
ある日の瞑想中。
『彼との愛のことで、あなたにはやらなければならないことがある、のにやれてない』
今までみたいにやさしい声ではない。
ちょっとイライラしてるみたいな声。
私は少し考える。
離婚..ですか?
それとももっと周りにやさしくすること..?
そのどちらか、多分後者だろうな、と思いながら私は尋ねる。
するとアシュタールから返ってきたのは思いもよらない言葉だった。
『この愛を信じること、信じ抜くこと。男女としての愛です』
『自分のことを、姉ちゃん、とか言ってこの愛から逃げないこと。彼を傷付けるだけです』
最初の頃は、弟みたい、とか言ったり、彼も、こんなこと話せるの姉ちゃんにだけ、とか言って悩み事を話したりしていた。
でも、だんだんお互いにそんなふうには言えなくなって、ずっと言ってなかったのだけれど、ちょうどその前日、私はLINEで、自分のことを、姉ちゃん、と書いていた。すごい久し振りに。照れ隠しみたいな意味もあって。
それを、私は、怒られていた。
お互い既婚者、に加えて、一回りも年下の男に対して、年上の女としては、何らかの逃げ道を作りたくなる。
傷を浅くするために、か、鏡で自分のシワやたるみが目に付いた瞬間とか。
でも、アシュタールは、宇宙は、それを許さない。
お互いに、とことん向き合え、と。
綺麗事じゃないところで、きちんと愛し合え、と。
お前たちは、一人の男であり、一人の女なのだと、私に突きつける。
それから何ヶ月も経った後、悩んだ私はアシュタールに尋ねたことがあった。
周りの人にやさしくする時、私はその先に彼を見てる感じ。
そんなんで、いいんでしょうか?って。
夫にやさしくできるのも、その先に彼を見ているからだった。
夫との学びを終えたら、彼と一緒になれるのだから、みたいな。
『いいのです』アシュタールは言う。
『あなた方が周りに及ぼすのは、人間愛とも呼べるもの。でもその源は、あなた方二人の男女の愛。前にも言ったでしょう?それだけは忘れないで』
夢の中、大きな大きなりんごの木。
上の方から彼が私に声をかける。
登ってこい、って。
りんご。
ああそうか、アダムとイブか、って思う。
彼がりんごを投げてよこす。
あれ?これって食べていいんだっけ?
私はそれくらい、無知だ。
でも、ぼんやりと、原型、という言葉が浮かぶ。
最初の、男女。
そんなイメージ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?