商品・サービスの情報量が市場に溢れる状況を作れれば、勝ち確。
「溜めて溜めて開放。溜めて溜めて開放」
これ、知ってます?
最近、息子がYouTubeで動画を見てハマったらしく、暇さえあれば踊ってるんですよ。
最近、ちょうど需要と供給の原理について勉強していたので、この「カイホウエクササイズ」を見てピンっときました。
最近では、誰でもSNSを使って全世界に発信できる時代になりました。
それに、noteやBrainのようなコンテンツ販売のサービスだけではなく、ココナラやBASE、メルカリなどのサービスを使えば、あらゆる商品・サービスを個人が販売できるようになりましたよね。
もはや、どんな分野でも商品やサービスは「供給>需要」の状態。つまり、供給過多になっています。
このような供給過多の状態中で自分の商品・サービスを選んでもらうために、「心理学」を学んだり、「ストーリーテリング」などのライティングを練習したり、「コミュニティ」を運営したり…
色々な手段を使いながら販売戦略を立てていくわけです。
でも、結局のところ、大事なのはコレじゃないかな?って思うんですよ。
「需要を起こしてから、供給する」
要するに、「需要>供給」の状態を作ること。
みんなが「欲しい!」「手に入れたい!」と思っているところに、必要な量を供給する。これができれば、ほぼ勝ち確なわけです。
1つ事例を紹介しますね。
Asahiの「生ジョッキ缶」のプロモーションって覚えていますか?
これ、うまいなーって思ったんですよね。
発売前からビール好きの間で話題となり、発売後は数日で「一時出荷停止」の状態。
出荷再開して市場に商品が出回ったときには爆売れしていましたよね。
この「一時出荷停止」が戦略だったのか、たまたま売れすぎたのかは分かりませんが、マーケティングとしては大成功だったと思います。
出荷停止で消費者が「欲しいのに買えない」という状況を作れたことで、一気に需要が高まったわけですからね。
でも、勘違いしてはいけないのはコレ。
供給量を絞れば売れるわけではない
当たり前ですが、大事なのは供給を絞って「需要>供給」のバランスを調整することではありません。
「需要」を増やすことで、「供給が追い付かない」という状況を作ることが大事。
では、そのためにどうするか?というと…
「消費者に話題にしてもらって、市場にある情報量を増やす」
要するに、商品を日常のコミュニケーションの「話題」にしてもらうことが重要なんですよ。
広告やセールスなどで露出していくことは、あくまで「話題」にしてもらうためのきっかけでしかありません。
いかに、消費者の生活の中で話題にしてもらえるか、そのためのネタを提供できるかが勝負ではないかと思っています。
「でもさ、話題にしてもらうためにはどうしたらいいの?」
って思いますよね。
私は商品に「ツッコミどころ(余白)を残す」のが肝のような気がしています。
例えば、ジョッキ缶って「泡が噴き出てこぼれる」じゃないですか。
これ、普通に考えたら欠陥ですよね。部屋も汚れるし(笑)
でも、ここに「ツッコミどころ」「余白」があるわけですよ。
上記のような感じで、「えっ?こぼれるんだけど?」みたいな投稿がSNS上で溢れましたよね。
企業がうつ広告を見るより、こうやって実際に勝った人が語る行為はぐっと「自分ごと」としてとらえられます。
投稿の中には「こぼれて困る」「これじゃ片付けが大変」などのコメントも多かったのですが、やはりこういう動画を見ると「面白そう」「1回やってみたい」って気持ちを喚起しますよね。
こうやって話題になるような仕掛けを作り、口コミ・体験談が市場で勝手に生まれて回るようにする。
ここまでできれば、商品販売はほぼ勝ち確定って感じですよ。
「欲しいけど買えない」も大事
話題作りをした上で需要を盛り上げ、「需要>供給」の状態を作れたら、次に意識したいのが「溜めて溜めて開放」です。
ジョッキ缶がうまかったのは、SNSで話題になって需要がググっと高まったところで「一時出荷停止」。
「えーっ!?買えないの?」
「そんなにバカ売れしてるの?」
「めっちゃ気になるんだけど」
こんな感情を消費者に与えたわけですよ。
人気が出たからと「よっしゃ!今のうちにガンガン売るぞ!」と安易に供給量を増やさなかったこと。
これによって、さらに需要を膨らませることができたんだと思います。
焦らず、じっくり需要を高めて、溜めて、溜めて、ドカンと開放(再販)。
市場の需要と供給のバランスをコントロールする。これぞ、マーケターの腕の見せ所ですよね。
★こんな感じで、「マーケティング」や「心理学×ライティング」に関するノウハウをnoteやXで投稿しています。
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