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【認知症】本人の困惑と気持ち。安心して生活してもらうには?

こんにちは。りりすけです。

以前、認知症のご家族についてお話をしました。
今回は、認知症になった本人の気持ちとその人が安心して生活するためにできることをお話しします。


認知症になった時の気持ち

認知症は、以前お話ししたように経験の事実そのものが記憶から無くなってしまいます。
だから本人は認識することが出来ない。

ただ、違和感を覚えることはあります。
それは日々の生活の中で周りの人から言われることが少しずつ増えて気づくものです。

初期の頃はちょっとしたもの忘れ程度に思います。
ただ、言われる回数が増えてくるとどうでしょう?

困惑することは想像に難しくないと思います。

困惑の原因と周囲とのギャップ

自分では忘れてるつもりはないのに、忘れてると言われる回数が増える。
忘れてしまったことが、日常の些細なことで程度だと本人も受け入れやすいでしょう。
ただ、そうでなかったら?

忘れるはずのない家族に関わることだったら?
自分が必ず大切だと判断するはずのものだったら?
直近友人と遊んだ日の記憶がまったくなかったら?

覚えてないことに当然不安を覚えますよね。
それと同時に、そんな自分を認められないし認めたくないはずです。
誰しも認知症になりたくありませんから。

周りは当然覚えている。でも自分だけ覚えていない。
まるで自分だけがその事実を知らされてなかったような錯覚にすら陥るかもしれません。

このギャップを感じれば感じるほど、
周りとのコミュニケーションが怖くなり、人との関わりをもたないようになります。

どうコミュニケーションをとればいい?

では、周りの人は本人にどう関わればいいでしょうか?

簡単に言ってしまうと、
忘れていることを悪いことのように伝えない。
この努力をするだけです。

よくあるのが、
「昨日言ったよ!」
「あれだけ確認したのに?」
などと言ってしまうことです。

関わりが薄ければ、こんなことはそんなに言わないと思います。
ですが、家族など距離の近い人に対してはついつい言ってしまいがちです。

ここで大切なのは、忘れたことを認識しなくて済むように伝えてあげることです。
心に余裕があるとき、私たちはこんな返し方をすると思います。

私たち「○○があるから準備しといてね~!」
本人「え?そんなことあったっけ?」
私たち「うん、○日にあるから△△を用意しといてね。
    カレンダーにも書いとくね!」

これだと、忘れていたと本人が認識しても、ただのもの忘れ程度の認識で済みます。
こういったコミュニケーションを心がけてあげると、本人の精神的負担はかなり減るでしょう。

安心して生活してもらうには

本人に安心して生活してもらうためには、
先ほどのコミュニケーションでも分かるように、忘れていたことをわざわざ認識しなくても済むようにしてあげることが重要です。

これを続けることで、周囲の人たちが忘れていたことに対してなんら悪い感情を抱いていないことが本人に伝わります。
それが伝わり続けると、本人も忘れていることに対して罪悪感に苛まれることなく生活を送ることが出来ます。

まとめ

認知症は将来誰でもなる可能性があるものです。
本人のコントロールできないところで症状が進行してしまいますから、その点を周囲の人は配慮することが望ましいです。

ただ、こういったコミュニケーションは認知症に限ったものではないはずです。
人と関わっていく基本的な部分を意識するだけで、自分の周りの人たちとの関係も良好になりますし、つらい気持ちにならずに済みます。

認知症も含め、その人の立場に立って言葉を返してあげるだけで本人も自分も格段に生活しやすくなります。

私自身、これを意識することで認知症の方はもちろん、日常生活でも気持ちが楽になりました。

みなさんもぜひ実践してみてください。

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