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【まとめ】おめでとう!マイリー・サイラス!新曲「Flowers」全米1位までの道のり

Miley Cyrus新曲「Flowers」2023年1月28日付全米シングルチャートで初登場1位を記録しました!今回はこの快挙を記念して、2022年末から2023年にかけて行われたプロモーション、そしてMiley本人の活動に関することをざっくりまとめたいと思います。


11月22日 NBCの大晦日ライブ特番「Miley’s New Year’s Eve Party」の放送が決定。共同ホストはDolly Parton。

マイアミで行われるこの特番には、昨年に引き続き2年連続の出演決定となりました。


11月23日 Miley、30歳の誕生日を迎える。


12月10日 大晦日特番の宣伝のためJimmy Fallon司会のTV番組「The Tonight Show」に出演。


12月20日「NEW YEAR, NEW MILEY」の文字がアメリカ各地で出現。

日本では新宿駅東口にて日本語で「新しい年、新しいマイリー」の文字が貼り出されました。


12月31日 大晦日ライブ特番「Miley’s New Year’s Eve Party」放送!

Dolly とMileyで仲良くリハーサルをしています。

LattoSiaParis HiltonFLETCHERDavid Byrne、そして共同ホストのDolly Partonら多数のアーティストが出演しました。

視聴率は全米第2位を記録したとのことです。


1月1日 新曲「Flowers」が1月13日に発売されると公表。

1月13日は元夫リアム・ヘムズワースの誕生日ということで、ファンがざわつき始めました。

また、予告動画が2種類発表されました。


1月2日 自分の名前を入れたり、新曲の歌詞の文言を自分好みに編集することが可能なウェブページが公開。

実はそのサイトで、本ブログのサムネ画像を作りました。


1月3日 歌詞の一部とみられる文言が発表され、アメリカ各地で貼り出される。

日本では日比谷線六本木駅に貼り出されました。


1月6日 アルバム発売日は3月10日と公表される。タイトルは「Endless Summer Vacation」。


アルバムのトレーラーも公開されました。


また、この「鉄棒にぶら下がるMiley」を使用したコラージュ(ミーム)がTwitterユーザーの間で流行りました。


またLPレコードの発売も発表されました。


1月10日 新曲「Flowers」の予告動画第三弾が発表。


1月13日 新曲「Flowers」がついに公開!

メロディーと歌詞がBruno Mars「When I Was Your Man」に呼応していると話題になりました。 

また、LPやタオルが入ったアルバムの限定セット発売が発表されました。


2023年1月20日付全英チャートで初登場1位を獲得!


Sportfyで1週間に最も再生された楽曲の記録を更新!


そしてついに、2023年1月28日付全米チャートで初登場1位獲得!


マイリ―から今回の快挙についてコメント

「これはファンに捧げるものであり、一人一人が自分を愛してほしいと願う曲です。」


今回のヒットを振り返って

Mileyの新曲「Flowers」のプロモーションを振り返ると、12月から少しずつ新曲やニューアルバムについての情報を公開していくスタイルを取り、1月に楽曲が発表されるという、比較的短期間での販売戦略だったという印象でした。また、Dolly Partonとの大晦日ライブ特番を担当したことが、コアなファンだけでなく、“お茶の間”がしっかりとMiley の存在を認識する良い契機となったのではないかと思います。

この曲がヒットした要因としてはTik Tokストリーミングでの流行が有力視されているようです。また、元夫の誕生日にリリースしたり、Bruno Marsの楽曲「When I Was Your Man」に歌詞とメロディが呼応していたりといった話題性も手伝ってのヒットだったのかもしれません。
しかし、ヒットの背景の1つとして、歌詞に含まれる「セルフラブ」の思想が共感を呼んだ可能性は大いに考えられるのではないでしょうか。近年では、例えば歌手のLizzoが「自分自身を愛そう」と唱える「セルフラブ」や「自分の体型を愛そう」とする「ボディ・ポジティブ」をテーマに掲げ、発信してることはよく知られています。このトレンドについて筆者はまだ勉強中ではありますが、若者を中心にスタンダードになりつつある考え方だと言えるのではないでしょうか。
今回Mileyは、2013年に発表した「Wrecking Ball」以来2曲目の全米1位を記録しました。この「Wrecking Ball」と新曲「Flowers」はどちらも「パートナーとの別れ」が題材です。しかし「Wrecking Ball」は一言で表せば「未練の歌」であるのに対し、「Flowers」は、「自立の歌」であり「セルフラブ」の歌だと言えます。
Bruno Mars の楽曲と呼応している部分とも言われている「私は私自身に花を買える(I can buy myself flowers.)」「私は私自身をダンスに連れていける(I can take myself dancing.)」という表現に加え、「あなたよりも私こそが私を愛せる(I can love me better than you can.)」と歌うところからも「セルフラブ」を主軸に作詞をしていることがよくわかります。Miley 自身もコメントしていたように「自分を愛する」ことをメッセージとして打ち出したことこそが、多くのリスナーからの支持を得る結果となったのではないかと推測できます。
個人的には「セルフラブ」の考え方は今回が初耳ではありませんでしたが、この歌詞を読んで、その思想にかなり啓蒙させられました。そしてMileyを始め、今後の洋楽アーティストが歌うテーマについても、もっと注目していきたいと感じました。

その後もMiley は2週連続で全英・全米チャートの首位を守り続けています。結果としてはオーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデンでも1位を記録し、非常に大きなヒットとなりました。(1月31日時点)

3月のアルバム発表を前に、また次なる新曲が発表されるのでしょうか?ファンとしては今後の展開がより一層楽しみです。



Mileyについて書いた文章は他にもあります。良ければ併せてご覧ください!


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