『始まりは』短歌【シロクマ文芸部】✖️【みんはい桜まつり】
始まりは
となりの席に
いたきみと
綺麗だねって
みとれた桜
始まりは
触れれば消えて
しまうよな
恋のかけらを
抱きしめた春
始まりは
いつかは散って
しまうのに
方程式じゃ
解けないままで
始まりは
わかっていたのに
春に散る
恋など二度と
咲かせるものか
始まりは
ちいさなちいさな
春でした
またねと背中
ふり返らずに
始まりは
明日につながる
かけらだと
あの日のきみへ
きっと泣かない
※すべてミテイさんより、『みんはい桜まつり』へご提供いただいた写真から