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【岩場デビュー#01】瑞牆ボルダーの団栗(5級)を登ってみよう!

日々の生活では味わえないドキドキ感を楽しめるのが岩登りの醍醐味だが、ロッククライマーデビューの過程にはたくさんの心理的課題がある。

たとえば「どの岩を登ればいいのか分からない」も1つの心理的課題だろう。

これは、引率している先輩クライマーも「どの岩をおすすめすればいいのだろうか」と同じ気持ちになることが多い。

岩場のグレードはエリアによっても差があり、馬鹿ムズい5級やフルリーチ3級などもたくさんある。だからといって、グレードを下げすぎると無名の一手で終わる10級などにいきついてしまう。ここまでくると正直、ジムで登ってた方が楽しい。

手数があり、負荷が均等で、間隔も遠すぎない、課題名があって、グレードも適正、下地も安全、そして面白い。そんな市場価値が高すぎる外コンのような岩を紹介していきたいと思い、このnoteを作成した。

その第一弾は、瑞牆ボルダーにある団栗(5級)だ。
この課題は、ニノ谷エリアの千里眼やあかね雲など人気課題の奥にあるミニマムな岩の中央にある。

団栗の魅力は、下地がフラット(落ちても安全)そして、一定の間隔にホールドがあり、負荷が均等(最初から最後まで悪さが均一)、尚且つ、フットホールドで身体をあげていく面白さが印象的だ。

YouTubeを観るとたくさんの人が動画をアップロードしているが、手前に看板課題があるせいか、知名度はそこまで高くない。

恐らく、グレードが5級っていうのも関係するのであろう。ジムのグレード感覚だと3〜4級、ノボ○ックだと2級ぐらいだと思う。若干、お買い損感はあるかもしれないが、岩場デビューにはとても良い課題だ。

ここからは、登り方だ。
まずは完登イメージをつけよう。

ラインは直上、手と足が交互に動き、本質的なクライミングを楽しめる内容になっている。

では、スタートの持ち方だ。
スタートは、デカい棚のサイドプルとアンダーを持ってスタートする(正直、スタートは棚であればどこでも良いと思う)

スタートのコツは、サイドプルの持ち方。
一箇所、凸っているところがあるので親指を当てておくと自重を支えやすい。

親指はこんな感じ

右手はアンダーを持ってスタートしている方が多い。

一箇所凹んでいるので、そこに指を突っ込む。

初手は岩の中央にある、凹みのあるスローパーを右手で掴む。届かない場合は、フラットな棚を中継で掴むと良いだろう。

初手がとれたら、すぐに左手を寄せる。
その後、右足を小さい粒におき、左手で上部のガストンを掴む。このガストンはまぁまぁ良い。

ガストンを掴んだら、棚まで右足を思いっきり上げて、右手上にあるサイドガバを掴む。この時、左半身に体重をのせるとサイドがすごく効いてくる。

YouTubeでは上部のポケットを掴んでいる方が多いが、恐らく筆者の登り方が負荷を軽減できるはず。

その後は、動画とまったく同じ順序で手と足を進めると問題なく登れるだろう。基本は手→足→手→足→手→足だ。

強いて言えばラストの左手寄せが高度もあり若干怖いが、画像のように左手で押しながら右手で引くと左足が上げやすい。

左手を寄せる前、少しドキドキ

こんな感じだ。
最後までチョコたっぷりなので、ぜひ楽しんでいただきたい(分からないところあったDMください)

そして、この課題を登れた方には特典が付いてくる。
この岩、右端からトラバースして団栗に繋げてくると団栗トラバースという、3級課題に転生するらしい。3級を目指している方はぜひそちらもトライしていただきたい。

以上

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