見出し画像

ドラマ|光る君へ(第13話)

可愛いシーンと恐ろしいシーンが代わる代わるに画面を奪い合う。そんな感覚になりました。

冒頭の一条天皇と定子のやりとりは、子どもらしく茶目っ気たっぷりでしたね。一条天皇役の柊木陽太さんが好きなので、完全に可愛いフィルターをかけて視聴してしまいました。

途中のかくれんぼも愛らしく、乙丸と百舌彦の癒されシーンとは別の魅力があります。(そういえば、本話は百舌彦の姿を見ていません…もしかして、時の流れで退場?)

各々歳をとっていることからも、月日の流れを感じました。兼家の老いや道隆の髭や声色、道長の凛々しい顔つきは特に。肌がピーンと張っているようなないような。

時が流れても、道長が民を大切にする気持ちを忘れず、公卿会議で意見を伝える勇気を持っている方で安心しました。道長を見つめる実資(ロバート秋山)の目の奥が、力強かったです。

その後の、道隆と道兼のやりとりを陰から覗いていた道長に対し、実資が「小人、小人」と呟いていたのは印象的でした。

私が易経の勉強をしていることもあり、兄貴二人のことを「徳がなく卑しい人」と評価しているこのシーンは、道隆サイドと道長サイドがはっきり分かれたことを感じました。

道長が上から国を変えていこうとする一方、まひろは民に文字を教えることを始めます。お金にも誉れにもならないかもしれないけど、一人でも多くの民を救いたい、その決意は自分の才能を活かす素晴らしい考え方だと思いました。

最近、「学ぶこととは、見えない物が見えるようになることだ」というメッセージを読みました。まひろには、ぜひ言葉と文字を通して、人々に”見える力”を与えてほしいと願うばかりです。

その対極に位置しているのが、やはり兼家。何よりも家が重要だとする強い志は、これまでの行動や判断を遡っても、一貫しています。

「星落ちてなお」その遺志を受け継ぎ、君臨するのは道長サイドの予感ですね…。




第14話の感想はこちらです。

第12話の感想はこちらです。



この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?