浜口倫太郎 作家
時は昭和31年。家事と仕事に追われる19歳の水谷幸子の元に、宇宙人を名乗る奇妙なイケメン男性があらわれる。とびきりコミカルでキュートなノスタルジックSFラブストーリー。 毎日7時に一話ずつ更新。
ミリオンセラーという言葉があります。 書籍、音楽CD、ゲームソフトなどの商品で100万以上の数を売り上げた作品ですね。 いわゆる大ヒットを意味する言葉なんですが、もうCD自体が消えたり、ゲームソフトもダウンロードが主体となっています。商品がアナログからデジタルになってしまったので、ミリオンセラーという言葉は死語と化しています。 唯一書籍はまだアナログとしての商品がかろうじて残っていますが、本自体が売れなくなっていますからね。特に小説はなおさらそうです。 シリーズもので
備忘録『ダディデバディ』 主人公の田中は体操のお兄さんになりたかったが、夢破れて体操教室のインストラクターをしていた。だがその体操教室が潰れ、失業してしまう。 田中には昔から特殊能力がある。それは子供に憑く妖怪のようなものが視えること。この妖怪の正体は、『疳の虫』。 この疳の虫が憑くと、子供の精神状態は不安定になって問題を起こしやすくなる。疳の虫を退治すると、子供は正常に戻る。 そんなある日、田中は体操のお兄さん『あさと』と出会い、体操のお兄さんの真の役目を知る……と
映画・サバカンが最高すぎる 金沢知樹監督の映画・『サバカン』があまりに良すぎて、なぜこんなに自分の胸に響くのか考えてみました。 1 サバカンはTKO木本さんのおすすめ サバカンを知ったきっかけはTKOの木本さん。今年の四月にTKOさんの半生を僕が小説にした、『転落』を発売したのですが、執筆のために、木本さんと木下さんにずっと話を聞いていました。 基本お二人のこれまでの人生を丹念に聴く時間だったのですが、世間話もしてました。そこでふと木本さんが、「浜口さん、金ちゃんのサ
お笑いコンビTKOさんの人生を僕が小説にしました。 執筆中は僕が、第三のTKOになっていました。 あとがきにも書きましたが、タレントの暴露本ではなく、TKOを主人公とした歴史小説にするつもりで書きました。 帯コメントは千原ジュニアさん。発売日は4月19日です。
以前、こんな短編小説を書いたことがあります。 内容はAIが進化した近未来。人間は労働すべてをAIにゆだね、働くという行為を放棄していた。 働くことに存在意義を見出していた主人公は、他の人間達のように遊び呆けることができず、鬱々とした日々を過ごしていた。 すると、ひょんなことから『ロボット磨き』という仕事を始める。 要は金庫を磨くように、金属製のロボットを磨くみたいなことですね。 子供の頃読んでいた星新一のショートショートで、金庫を磨くことが趣味だという男が登場してい
昔から売れている小説はなるべく読むようにしているのですが、ここ五年ぐらいで、何か自分の中で違和感のようなものが生じてきました。 それは、『読んでも面白くない作品が増えてきた』ことです。 すごい個人的な感覚なので申し訳ないんですが、昔はそこまで面白くないなと感じる作品が少なかったんです。「なるほど、これはヒットするな」と納得感のあるものが多かった。 ところがここ最近は、「えっぜんぜん面白くないのに、なぜこれが売れてるんだろ」と首を傾げる作品が増えてきました。 自分の感覚
大晦日です。2022年も今日で最後ということで、今年の振り返りです。 正直、今年は作家人生で最悪の年でした。 今年は小説の新刊がなく、『お父さんはユーチューバー』の文庫本しか出せませんでした。作家になりたての頃は、デビュー作から二作目を出すのに一年以上かかったんですが、一年で一冊も新刊を出せなかったのはそれ以来です。 というのも去年出した『ワラグル』で、若干燃え尽き症候群みたいになりました。ほんとこれに全力を注いだので。 ワラグルは漫才の賞レースを舞台にした芸人主人公
ホンデ病という言葉をご存じでしょうか? 僕もつい最近知った言葉なんですが、『あやうく一生懸命生きるところだった』という韓国人の著者が書かれた本の中で、作者がこの病気にかかったと記されていました。 ホンデとは、韓国一の難関美大『弘益大学校』です。 ホンデ病とは、このホンデを目指す受験生達の間に蔓延する流行病のこと。ホンデでなければ美大にあらずと言われているそうで、七年間も浪人生活を送らせるケースもざらにある。 昭和の時代の東大病にも似ているかもしれません。東大以外は大学
巣魔子、ランキング一位になりました。やった。ありがとうございます。
LINE漫画で、浜口倫太郎原作・JURI漫画の、『巣魔子』が本日より配信開始となりました。 初の漫画原作デビュー作です。 若い頃の夢が、放送作家になってバラエティー番組の仕事をすることと、小説家になって小説を書くことでした。 その二つは叶えたんですが、もう一つ『漫画を作りたい』というのがありました。その夢が叶いましたね。 巣魔子はウェブトゥーンと呼ばれる、縦読み形式の漫画です。ウェブトゥーンは韓国発祥で、今すごく勢いがあるジャンルです。 ウェブトゥーンの最大の特徴が
久しぶりの更新です。note更新に使っていたパソコンを別の部屋に移動したら、びっくりするぐらい更新できませんでした。いやあ習慣って怖いですね。 それともう一つ、漫画原作の仕事でちょっとバタバタしていました。 映像の脚本執筆、小説執筆は経験はあるんですが、漫画の原作ははじめてなんです。 同じストーリーコンテンツなんですが、まあ別物です。特に小説とはかなり違いますね。 しかも通常の横読みの漫画と、ウェブトゥーンという形式の縦読みの漫画どっちもやっているので、余計に時間がか
お父さんはユーチューバーが宮崎本大賞にノミネートされました。宮崎本大賞は宮崎出身とか宮崎のことを書いているとか関係なく選んでくれるようです。選考委員のみなさまありがとうございます。
お父さんはユーチューバー、猫が推してくれています。ありがとう。
【影響を受けた一冊】 フレドリックブラウン 『73光年の妖怪』 天才物理学者VS生物の身体を自在に乗っ取れる知的宇宙生命体。ブラウン作品の中ではマイナーだけど、これはめちゃくちゃ面白い。ミステリーサスペンスのお手本のような作品。設定を現代に変えてリメイクしたら絶対面白い。
岩手のさわや書店さんが書いてくださった『廃校先生』の紹介文。業界では有名な書店なんですが、このさわやPOPを作ってもらえると、作家になった感を強く感じることができます。