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【ショートエッセイ】桜が咲くとなぜ雨が降るのだろう

そろそろ桜が満開になる。
桜が咲くとなぜか嫌がらせのように雨が降る。
どうして何だろう。

そんな現象はよくある。
成人式や卒業式の日によく雨が降る。
大学受験の日には雪が降る。
どうでもいいことだが、車を洗った次の日に雨が降る。

晴天に恵まれるイベントを思い浮かべてみる。
子供達の運動会に何度も出掛けたが、雨に祟られた記憶がない。
毎年行われる近所の花火大会が、悪天候で順延になった記憶がない。

この現象は偶然なのだろうか、必然なのだろうか。

人は良かったことより悪かったことをよく覚えている習性があるようだ。
晴天ならとりあえず感謝するが当たり前としか思っていない。
雨天なら当たり前に裏切られて遺恨だけが残る。

感謝と遺恨、どうしても遺恨が記憶に残ってしまうのだろう。
だから晴れの日に花見は何度もやったことがあるのに、雨で中止になったことだけが記憶に残る。

話は変わるが、雨の多い時期がある。
梅雨がその典型的な例だ。
もし桜が6月に咲くのなら、満開になっても雨が降らないのだろう。
大学受験も卒業式も9月に行えば、雨の記憶なんて残らないのだろう。
時期が悪いのだ。
ちなみに運動会も花火大会も夏と秋の雨の少ない季節に行われる。
全ては必然的なことになる。

雨に出会う現象は、偶然と必然、その両方なのかもしれない。
ただし・・・、車を洗った翌日に雨が降るのは偶然の賜物だ。
でも雨が降らなかった日の方が多いことを忘れちゃいけないね。


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