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【ショートエッセイ】理想的な人生なんてあり得ない

順風満帆な人生なら、毎日愉快に暮らせられる。
好きなタイミングで好きな仕事をする。

何もかもが思い通りに進み、ストレスを感じることもない。

誰もが理想的と思える人生だが、たぶんそんな人は世の中に存在しないんだろうな。


ぼくらはいろいろなしがらみを抱えて生きている。
家族、職場、社会に属していれば、自分勝手に生きていくなんて許されない。

人と人が関わって生きている限り、しがらみから逃れることはできない。
確かに自分勝手な人は確かにいるが、それなりの扱いを受けることになる。

このしがらみが人を縛り付ける。
自由になんて動けない。
むしろしがらみへなら対応に時間と体力を削がれる。

だから理想的な人生なんてあり得ない。

この状況を打破するには、しがらみを引きずったまま前に進むしかないが、そんなことができるのだろうか。

例えば朝から仕事をして、どんなに頑張っても残業をして夜遅くに帰宅する。
自分には仕事の他にやりたいことがあるので、与えられた仕事を放り投げて帰るわけにはいかない。

疲れ果てて家に帰ったら、何もする気にもなれない。
たまの休みの日は、家族サービスやご近所付き合いに追われる。
とても自分の自由になる時間なんて作れない。

みんなそうなんだろうな。
それで普通なんだ。

でもぼくには作家になりたいという夢がある。
何としても叶えたい。
しがらみに抗って、抗って、潰されるかもしれない。
でも諦めたくない。

ぼくは命尽きるまで、しがらみを引きずって前に進み続ける。



小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。