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41歳、転職してみる。思ってたんと、ちがうけど。

転職なんておおげさだけど、新しく仕事してみることにした。

インディードでぽちぽちして探したのは、お葬式の仕事。
かつて、結婚式場でウエイトレスをしていたんだけど、葬式も同じようなもんだろ、と思う(←よく考えてみたら真逆だ)

結婚式の仕事は若い人が多いし、もうトシだし、お葬式のほうがのんびりできそうだし、同年代の人が多そうだし、いいかもね、なんて思った。

条件は、週に2回働くだけで、最大でも5時間くらいしか働かなくていい、シフトの仕事。
全然やる気ないみたい‥。
本当は、週5で働けば、社員の仕事ととかまだあるのかもしれないけど、私にとってはこの条件が大事だ。

だって本職の小説家の仕事ができなくちゃ、本末転倒だ。
たとえ本がほとんどだせず、編集さんにダメだしされる日々でも、人生で一番頑張りたいのは本職の小説家の仕事なので、そんなに仕事をいれるわけにいかない。
あと、週に2回はジムにも行きたいし、野球の練習もしたいし、子供が家に帰る頃には家にいたいし‥っていうのもあるけど‥。

こんな条件じゃ、ろくな仕事がなくて、今までラーメン屋とか、カフェで働いてた。
だけどカフェの仕事は腰が痛いし、体が疲れるわりに、給料が安い。
楽しいな〜と思ってやっていたけど、今後歳をとってもできる仕事じゃなさそう。

そこで、思い切って転職だ。

面接は、すぐに受かった。
年齢や履歴書で落とされず、面接までこぎつけば、私は結構うかる。
いつもニヤニヤしているえびす顔だからだ。
しかし、ニヤニヤえびす顔の人が、葬式の仕事しちゃだめだろ‥。

ところが話を聞いてみると、これが、どうやら葬式の仕事ではなさそうだ。

なぜか面接担当の人は、成人式とか百日に写真を撮る、とかいう、全然葬式と違う話をしてきて、そういうイベントのために、お金を毎月支払って貯めておく‥というような話をしている。

どうやら、お葬式とか、結婚式などの冠婚葬祭にそなえて、毎月定額のお金を払ってお金を貯める‥みたいな商品がこの世にはあり、その商品を売る営業みたい。

あんまり理解できなかったけど、「つまり営業なんですね?」と聞いて、「ノルマはあるんですか?」「個人の家に行ったりするんですか?」「お客さんは来てくれるんですか?それとも自分で開拓しにいかないとだめなんですか?」とかいろいろ聞いて、なんか営業なのに時給だというし、ノルマも個人宅への営業もないと言うし、それならってんで、やることにした。

まずは試験を受けないといけないらしく、その勉強期間も時給がでるというので、勉強するだけでお金をもらえるならいいな、と思った。
だって学生は勉強しても、お金を払うだけで、お金をもらえないから、大人はオトクだ。

「試験に落ちても時給はでるんですよね?」なんて聞いたら、ほとんどの人は試験に落ちないと言われた。
えー、ほとんどの人が落ちない試験で落ちそうになるのが私なんだけどな‥。大丈夫かな。

まぁ、なんだかよくわかんないけど、時給がでるなら、試験でも何でもやってみるか、と思う。
やってみてだめなら、やめればいいだけ。
なんでも挑戦することに意味がある。
もしかしたらうまくいくかも。

もしだめでも、失敗することは何も悪いことじゃない。
自分に合わないことがまた一つわかるから、いいことなんだ。
だめなら、今度こそお葬式のセレモニーの仕事の方に、応募すればいいだけだもんな。

とにかくやってみよう。そんな気持ちになる。
思ってた仕事と違うけど、やってみよう。
なんだか何を売るんだかもよくわかんないけど、やってみよう。
現状をどうにかしたいと思うなら、新しいことを始めてみるしかないからな。
なるようになるさ。

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