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2023年を振り返る

2023年が終わります!はや!!


総括

今年は本当にもう爆速でした。(毎年言ってる)
定期的にnote書きたいなあ、なんて思っておきながら、この記事含めて結局3記事。
書きたいことはね、あるんだけどね、文字にしてまとめるのがなかなかね、、、
来年は書くこと増えますように!

プライベートではとても大きな環境の変化があり、年初から年末までずっとわたわたしていました。
その変化とつき合いながら、息切れしないように創作した1年という感じでしょうか。
そんな中でも昨年に引き続きBL小説を発表することができ、とても嬉しかったです。
ちゃんと完成できたのが1作というのはちょっと寂しい気もするのですが、まあ今までの創作人生の中で一番書くのが大変でした(笑)
こちらの詳しい振り返りはまた後ほど。

インプット

今年読んだBL小説:約50、BL漫画:約40というところで昨年からは大幅に減ってしまいました。
特に上半期はあまり余裕がなくて全然読めなかったな。無念。
一般小説は去年より多い気がします。約20程度は読めたかな?
映画は配信で見たやつが約30、映画館も10回は行った気が。
映画とかドラマは何を見たかアバウトだから来年はちゃんとメモって感想も書いておこう。
今年の映画で一番印象に残っているのは、多くの方が言及されてますが「怪物」でしょうか。

全然映画詳しくないのですが、ミーハーなので流行ってたりおすすめされたりすると軽率に観に行きます。
「怪物」もチェックしてなかったけど友人に「あなたこれ好きそう」と言われたので鑑賞しました。ばっちり好きなやつでした。
最近話題のゲ謎も、Twitter(X……)で受動喫煙してから気になって観に行きました!
鬼太郎ミリしらなんですが、とっても楽しめました。

配信だとここ最近、ホラー・サスペンス映画をよく見てます。
家だと集中力が切れやすいからなのか、ハラハラドキドキが続く映画を好んで見がち。
制作年はバラバラですが、今年見た中で「うお〜」と思ったのはこのあたり。
ホラーでもサスペンスでもないのが混じってますが。

「コンジアム」はストーリー云々ではなく恐怖演出でぶん殴ってくる感じがザ・ホラーでよき。
「プロミシング・ヤング・ウーマン」「ゲット・アウト」はそれぞれ社会問題を扱っており深く考えさせられるが、エンタメとしても次の展開はどうなるのか終始ハラハラさせられて楽しめました。ラストも余韻があり。
「赤と白とロイヤルブルー」よかったな〜。
原作小説もよかったけど、映画はノリがよく切なさと楽しさが凝縮されてて、よりさっくり楽しめる感じ。小説はかなり分厚いので。

12月刊「みにくい獣の愛しい伴侶」

そしてそして、12月には最新作「みにくい獣の愛しい伴侶」がシャレード文庫より発売されました!

俺が欲しいのは、ただのエルセだ。
魔術師は感情に左右されず、冷静であらねばならないと厳格な兄に教えられ、従うばかりだったエルセ。親を殺した魔獣を探す人狼の少年ラニと出会ってからは、彼を助けたことをきっかけに自分の意思を持ちはじめていた。しかし共に過ごすうちに、エルセはラニがかけがえのない存在になっていくことに怯え、自分を求めるラニを拒絶して王都へ送り出してしまう。その数年後、成長したラニと再会したエルセは、「あなたが欲しい」と求愛され――。

ファンタジー、ケモ耳、年下攻め、再会もの、歪な兄弟関係などなどてんこ盛りになってます。
何度も言ってるけど表紙が本当に美しい。口絵も「ここがいいです」というシーンを描いていただけて、幸。
私は容姿をくどくど描写するのが好きで、特にファンタジーだとありえんほどの美形も許されるので、受けのエルセに関してはぼくのかんがえたさいきょうの美人受けってくらいに「美しいですよーーー!!!」と書いたつもりです。
そこまでいくと逆に脳内では鮮明に容姿を想像できなかったりするのですが、ラフを見た瞬間「エルセだ!」となりました。
ラニもそう。彼の一番印象が強いところは目だと思ってるのですが、表紙で見事に表現されて、褐色黒髪碧眼にして本当によかったと思いました。

前述の通り、好き設定をもりもり乗せていったらめっちゃ長くなって、今まで書いた小説の中ではほぼ最長となりました。
高校生の時書いてた黒歴史異世界恋愛ファンタジーの方が長いは長いけど(多分30万字はあった)、2年くらいかけて気分でダラダラ書いてたし、見切り発車ではなくちゃんと設計して終わらせたものの中では最も長い。

あれこれプロットをこねくり回すうち、構想時とは全然違う形に着地しました。
最初の最初は受け攻め逆だったし。
でもネタ出しであらすじを書いてた時に、みすぼらしい年下狼が成長して美形魔術師にぐいぐい迫る方が面白いのでは、と思って逆になりました。今はその判断でよかったなと思ってます!
攻め時代のエルセはもっと傲慢で尊大な俺様魔術師だったな……
攻めエルセが分裂して、受けエルセとユリスになった感じでしょうか。

作者としてこの作品を一言で表すなら、「がんばった」です。(なんじゃそりゃ)
あとがきにもちらっと書いたのですが、いろんな意味で大変でした。
書いてて楽しいスッキリ展開がなかなかないし、出来事とか魔術とか設定の整合性とるの大変だし、長いし……締切のないプライベートな原稿だったら絶対諦めてた。
まあ全部自分のせいなんですが。

ですがそのぶん、書き手として得られたものもたくさんあったと思います。
執筆中何度も「このあとどう書けばいいか全っ然思いつかん……」となりましたが、とにかく原稿と向き合って考えて書いて消してを繰り返したらなんとかなりました。
自分が始めた物語から逃げるなってことなんだな、結局。

2024年に向けて

上半期一番のビッグイベント、J.Garden55に申し込みました!!
今年の春一般参加で行ってみて、とっても楽しかったんですよね。

いつかサークル参加したいなあと思い続けていたもののなかなか実行に移せず、今やらねばいつかは一生来ない!申し込んじゃえ!ということで、追加申し込みの締切ぎりぎりで申し込みました。
同人誌制作もサークル参加も何もかもが初のど素人です。
「印刷所 初心者」「サークル参加 必要な物」とかで検索してるレベル。
不安でいっぱいですが、なんとかなる!とポジティブにいこうと思います。
とりあえず「君の運命になれたなら」のSSをいくつか集めた物は確実に出したい。
それとは別にオリジナル小説も持って行きたい……と思ってますが、こちらは何をどうするか未定です。
冬眠してた公募原稿をどうにかするか、ネットに投稿していた物を加筆修正+番外編追加とかでまとめるか……結局締切と要相談になってしまいそう。
まあ締切があれば未来の私がなんとかしてくれるでしょう。
ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです!!

その他では、ネットに長編BL小説を投稿したいな〜と思ってます。
めっちゃ長くて登場人物も多いファンタジーを書きたいです。(アバウト)
商業ももちろん頑張りたい。一方で初心に立ち返って自分の好きをとにかく自由に書いてみたいとも思っていて、まあまだ影も形もないんですが、2024年やりたいことの一つです。

そんな感じで、2024年も創作頑張っていきたいと思ってますので、どうぞよろしくお願いいたします!!

12月刊のネタバレ有り語り

ここから先はネタバレ有りですので、ぜひお読みになってからご覧いただけますと!!
とりとめもなくだらだら語るだけなので、読まなくても全然大丈夫です。ご興味ある方だけ。
大変だったので語りたいだけなんです。
クッションがわりでもう一度リンクを挟んでおこう。


……さっき大変大変言ってましたが、大変さの6割くらいはユリスのせいですね。
主人公CPではないけど、彼の話で一本書けそう。
登場人物中、圧倒的一番で造形も描写も苦労しました。
キャラを作る時、ノートにそのキャラの過去や思想、信条、大切にしてるもの、人間関係、今の性格が形成されたエピソード等々を書き殴っていくんですが、ユリスに関しては主人公CP二人を圧倒的に上回るページ数を割いてました。
エルセに対する歪んだ愛情、執着みたいなものをどう決着させるのか最後まで悩んで、私まで病みそうになっていたかも。
なんでこんなキャラ出したんだろう、と何度も思ってしまった(笑)
ユリスの存在自体が乗り越えるべき障害という意味で、エルセの成長、ラニとの恋愛を描くのに必要不可欠な労力だったので、仕方ないですね。

エルセの視点で、どうやってユリスの歪み具合を描写するかも苦労しました。(できてなかったらすみません!!)
何せエルセは彼の本質に全く気づいてなくて、尊敬している兄でしかないので。
異物であるラニが、二人きりだった世界に介入してきて初めてそのおかしさに気づくみたいな。

プロットの段階では彼の結末は明確に決めてなくて、生死不明ということにしてたと思うんですが、どちらにしても後味の悪さは残りそうだなと。
でもそれはエルセに受け止めてもらおうと思い、ああなりました。

プロット直してる時、一瞬……よぎったんですよね。
ユリスを攻めにしたらどうかなあ、と。
しかしちょっと考えてみたものの、どうあがいても執着共依存病みバッドエンドにしかならなくて、思いとどまりました。
ラニがいなかったら、エルセも多分ユリスに引きずられて破滅してたでしょうし。
(でも正直……この二人のすけべ書きたい気持ちがある)

ユリスが大変だったぶん、他の人物たちはめちゃくちゃ書きやすかったです。
一番わかりやすく楽しく書けたのはシェスティ。
主人公の親友ポジ、いつも書くの楽しい。

心残りは、ラニの視点ですけべを書けなかったことでしょうか。
こういうの同人誌で書けばいいんですね。

最後、エルセはこれまでの自分とユリスに決別して髪を切り、ラニとの新しい人生を歩むことになります。
が、おそらく、この先もユリスの影がちらついて苦しむこともあるんじゃないかなと思います。
ラニも成長したといっても若いですしね……愛だけでは乗り切れないこともあると学んだりするのではないでしょうか。
苦労しながら大人になって、また彼らなりの関係を築いていって欲しい。

過去一書くの大変なお話でしたが、それだけに思い入れの深い作品になりました。
読んでくださった方、そしてこのnoteもここまで読んでくださった方(いるのか?)、本当にありがとうございます!

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