【英語】パラグラフライティングの書き方 その1
はじめに
英語でのライティングの提出を求められて困ったことはありませんか。日本語の作文に「原稿用紙の使い方」や「起承転結」のようなルールがあるのと同じように、英語にもライティングをする上でのルールがあります。そのルールを確認していきましょう。
パラグラフ単位で書く
いざ英語でのライティングをしようとすると、最初の1文を書くことだけに集中してしまい、全体が見えていないことがありませんか?または、全体のことを考えずになんとなく1文目を書こうとしていませんか?
ある事柄を読み手に理解してもらう際には、1つの文で間に合うことはありません。いくつかの文を積み上げていきパラグラフ(段落)を構成することで、読み手に納得してもらうことが出来ます。
ということは、英語のライティングをする上では「パラグラフ」が書く上での1つの基本単位といえ、このパラグラフを念頭に置いて書き進めていく必要があります。
パラグラフの構成
自分が言いたいことや思いついたことをいくつか書いていくと、自然とパラグラフ(段落)になるのでしょうか?
実は、英語のパラグラフ内には書く順番があり、これに従って書くことでパラグラフとして成り立つことになります。
パラグラフでは、原則最初に主題文(トピックセンテンス)を書きます。そして、それからそれを説明する支持文(サポートセンテンス)を書き、最後にそのパラグラフの結論文(コンクルージョン)を書きます。よって、以下の流れで1つのパラグラフが完成となります。
1文目 トピックセンテンス
2文目~ サポートセンテンス
最終文 コンクルージョンセンテンス
では、それぞれのセンテンスの特徴と書き方、そして例を見ていきましょう。
トピックセンテンスの特徴
トピックセンテンスは、パラグラフ(段落)内で1番大切な文になります。
自分が言いたいことを書く際にはそれを打ち出す役割があり、テーマに基づいて書く際にはそれに応える役割があります。
また、2文目以降に書くことになるサポートセンテンスは、トピックセンテンスから外れたことは言えないというルールがあります。よって、トピックセンテンスにはそのパラグラフ全体をコントロールしている役割もあります。
トピックセンテンスの書き方
トピックセンテンスの書き方は、「抽象的」に書くということです。抽象的がわからない人は、読み手に5W1Hの疑問が湧くように書くと考えてもいいでしょう。
逆に言うと、トピックセンテンスは、具体的に書かないことが大切です。なぜなら、具体的に書くことは、2文目以降に書くサポートセンテンスの役割だからです。
トピックセンテンスの例
例えば、「学校で学ぶこと」をテーマにパラグラフを書こうと思う場合、1文目はどのように書きますか?
I learn math, Japanese and science at school.
例えば、トピックセンテンスを上の文のように書いてしまうと、math(数学)、Japanese(日本語)、science(科学)のように内容が「具体的」と言えます。そのため、トピックセンテンスには向いていません。
I learn various subjects at school.
トピックセンテンスを上の文のように書くと、various subjects(様々な科目)のように「抽象的」に書くことが出来ていると言えます。このように書くことで、読み手に「どんな科目を学ぶのだろう」と疑問を引き起こすことが出来ます。
→トピックセンテンスは、1文で抽象的に書く
サポートセンテンスの特徴
トピックセンテンスに続けて書いていくのが、サポートセンテンスになります。サポートセンテンスには、トピックセンテンスについて、「具体的な情報」を提供する役割があります。
トピックセンテンスは1文でしたが、サポートセンテンスは複数文で書いていくことになります。複数の文を書いていく上で注意しないといけないことは、サポートセンテンスによる説明が、トピックセンテンスと関係のないことを書かないようにするということです。
サポートセンテンスの書き方
サポートセンテンスの書き方は、「具体的」に書いていくことです。具体的に書くことが難しい人は、「どこで、いつ、何を、なぜ、誰が、どのように」といった5W1Hの疑問に答えることを意識して書いていきましょう。
サポートセンテンスの例
例えば、「学校で学ぶこと」をテーマにして、先ほどのトピックセンテンスの後にサポートセンテンスを続けて書くと以下のようになります。
I learn various subjects at school. I have math in the first period. I have Japanese in the second period. I have science in the final period.
ここでは、トピックセンテンスのvarious subjects(様々な科目)をサポートセンテンスで具体的に科目名を挙げて書いています(math, Japanese, science)。
トピックセンテンス:various subjects
↓ 具体的に
サポートセンテンス:math, Japanese, science
上のパラグラフを更に具体的にするために、サポートセンテンスを足してみましょう。ここでは、それぞれの科目が好きな理由や楽しい理由を追加します。
I learn various subjects at school. I have math in the first period. I always get excited during this period because I am good at solving math problems. I have Japanese in the second period. I enjoy this class because I like speaking in Japanese. I have science in the final period. I like the science experiments in this class because it’s like magic.
サポートセンテンス:math
↓好きな理由
I am good at solving math problems.
Japanese
↓楽しい理由
I like speaking in Japanese.
Science
↓好きな理由
I like the science experiments because it’s like magic.
ここでは、5W1Hの疑問のうち、「理由」について答える形で書いていきました。もちろん「どこで(どの教室で)」学ぶのかや「どのように」学ぶのかに答える形でサポートセンテンスを書いていくこともありです。
→サポートセンテンスは、複数文で具体的に書く
コンクルージョンセンテンスの特徴
トピックセンテンスから始まったパラグラフの最後に書くセンテンスが、コンクルージョンセンテンスです。なので、そこまでに述べたことの「まとめ」や「将来への展望」を述べる役割があります。そのため、1文から2文で書くことになります。
書く上で注意すべきは、この文では新しい情報は書かないということです。あくまで、トピックセンテンスからはそれずに、書くことが大切です。
コンクルージョンセンテンスの書き方
コンクルージョンセンテンスは、まとめや展望を書くことになるので、「抽象的」に書くことになります。
まとめを書く際は、トピックセンテンスと内容が重なりがちになるので、同じ内容でも異なる言葉で書くことを意識しましょう。
短いパラグラフでは、まとめがなくても理解出来る場合が多いので、コンクルージョンセンテンスは省略されることもあります。
コンクルージョンセンテンスの例
例えば、「学校で学ぶこと」をテーマにして、先ほどのトピックセンテンスとサポートセンテンスに続けて、コンクルージョンセンテンスを書くと以下のようになります。
I learn various subjects at school. I have math in the first period. I always get excited during this period because I enjoy solving math problems. I have Japanese in the second period. I enjoy this class because I like speaking in Japanese. I have science in the final period. I like the science experiments in this class because it’s like magic. In brief, I learn a lot at school.
ここでは、コンクルージョンセンテンスをパラグラフ全体のまとめの文としています。a lot(たくさんのこと)と書くことで、抽象的に書くことが出来ています。
トピックセンテンス :various subjects
↓ 具体的に
サポートセンテンス :math, Japanese, science
↓ 抽象的に
コンクルージョンセンテンス: a lot
→コンクルージョンセンテンスは、1〜2文で抽象的にまとめ又は展望を書く
パラグラフの外観
最後に、パラグラフの外観について見ていきます。日本語では、原稿用紙に書く際には、段落ごとに1マス空けて書くように指導されます。英語にも似たようなルールがあります。英語では、パラグラフごとに1文目を3〜5語分右側に下げて書きます。3〜5「単語」分ではなくて、3〜5「語」分になるので注意しましょう。
I learn various subjects at school. I have math in the first period. I always get excited during this period because I enjoy solving math problems. I have Japanese in the second period. I enjoy this class because I like speaking in Japanese. I have science in the final period. I like the science experiments in this class because it’s like magic. In brief, I learn a lot at school.
ここでは、1文目のIの前を3語分右側に下げて書いています。
まとめ
英語のライティングは、パラグラフ(段落)が基本単位
パラグラフの構成は、トピック→サポート→コンクルージョンセンテンス
トピックセンテンスは、1文で抽象的に書く
サポートセンテンスは、複数文で具体的に書く
コンクルージョンセンテンスは、1〜2文で抽象的にまとめ又は展望を書く
パラグラフの1文目は、3〜5語分右側に下げて書き始める
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